田舎で貯金魚グッズを貰った。
田舎には銀行はない。もちろん無いことはないのだけれど、町に一個しかないような銀行なんて行かれない。行くのはもっぱら郵便局だった。年金から孫たちの貯金、学校の諸経費の振り込みまで全部ここ。車にも乗れない年寄りには歩いていける郵便局だけが唯一の金融機関だった。うちの親たちも正月には必ずいくらかの貯金をしていて、おかげでこの金魚グッズをいくらか持っている。ちょうど私が身体を痛めてその養生のために散歩でもしようと思っていた時、あったらいいなと思っていたのが万歩計で、貰ってきたのがこれだ。先日のツーデーマーチの時に着けていたらこんな数字になっていた。
経験で判るけど、この数字は間違いなくおかしいと思う。こういう機械、身体のどこに着けるかによってひどく数字が変わる。家人も万歩計を着けるのが好きで、と言っても買ってくるほどでもないからと思っていたら子どもが使っていたポケットピカチュウが万歩計になっていてそれを今でも使っている。通常は犬の散歩や夕方の散歩で、ほぼ1万歩ぐらいの数字が出ているらしい。時間を考えると今回の私のは2万数千歩ぐらいのはず。今回のようにGパンのコインポケットのところに着けると数字が多く出ると感じている。
残念だがこういう金魚グッズはもう手に入らなくなるだろう。田舎には郵便局が無くなるからである。
小泉が民営化を叫んだとき、あれほど今のサービスを維持すると言っていたのに舌の根の乾かないうちにこの有様。いつも捨てられるのは地方や田舎。でも悪いのは政治家だけじゃない。それが判っていながら、あるいは判ったあとでも、そこに投票するんだから悪いのは民衆。それを選んだ人民が悪い。と言うか、人民の選択なんだから文句を言ったらダメ。私の周りでも政治家に向かってこういう人がたくさんいる。
「あの人はいい人よ。私、票を入れるわ。だってご覧なさいよ、あの顔。善人顔しているでしょ。私判るの。ああいう顔の人には悪い人はいないから。」
私の実家では、まだ車に乗れる年齢だから今はいいとしよう。車で20分掛けて離れた郵便局にも行かれる。あと数年経ったらどうなる。坂の上にある家の人が行商の車を心待ちにしているのを誰が知っている? そんな足しか持ってない老人にとって、年金を取りに行くこと自体が大仕事なのを政治家は判ってくれるのか。政治家への答えは票でしか示せないのをいい加減学ぶべきだ。
このあたりではもう少しで選挙がある。今日も選挙事務所からかかってきた。私、電話がかかるといつも言うことにしている。
「公約は何ですか?」
即答できなかったらすぐ電話を切る。
答えてくれても、弱者に優しい政治をしますとか福祉に力を入れますなんて言う人には満足しない。もう一度聞く。
「そんなスローガンみたいなかけ声を聞きたいんじゃなくて、それをするのは予算の裏付けがいるんだから、今は○○に金を使っているけれど、それば××という理由でよくないから、それを止めて△△の余った金額で□□をすると言うように、裏付けのある公約を伝えてください。」
これが即答できないならプツッ。
そう思いながら公約を見るとおもしろい。結局は耳に優しい言葉だけで裏付けのある公約を唱える人は、、、、お確かめを。
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