hickory

さて、8匹のサーモンをいかにして夫婦二人で食べればよいか？
切り身が8枚ではない。たまにいただくことがあるあの新巻鮭サイズがまるまる8匹である。

まず保存の効くスモークサーモンを造ることにしよう。これに3匹をあてる。
あとは、これまた保存の効く塩鮭にしよう。

その他の献立は、サーモンステーキ、ムニエル、石狩鍋でいただこう。
サンフランシス沖であれば刺身が一番であるが、海洋ではなく川捕獲なので安全性を考えて刺身は断念することとした。

さっそくジョーに相談するとなんとスモークする道具を持っていると云うので借りて来る。
上の写真にあるような道具で内部は下に火をくべるところがあり、その上に金網、上の方には引っ掛けるフックがついている原始的な構造だ。ジョーによればヒッコリーの小枝でなければ美味しくできないとの事で忠告に従うことにする。

自宅のバックヤードのウッドデッキに道具を据え、夜中から朝までかかってスモークした。ところがである。時間をかけすぎたせいか苦労して出来上がった完成品の身はパサパサで見事に失敗であった。

ステーキ、ムニエル、石狩鍋は絶品、塩鮭もまーまーの味だったが、なにしろ毎日、毎食鮭づくしの連続で最初は大喜びであった山のかみともども、だんだん鮭のさの字を聞いただけで気分の悪くなる一週間であった。

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