ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

Chapter X : The Attack on Weathertop (3)

2005-02-25 23:53:16 | Tolkien・HoME
シンゴルは,ベレンの話に怒りを和らげました。しかし,シルマリルを食べた狼がドリアスに侵入,ベレンを襲います。Huanがこの狼を殺しますが,彼も死んでしまいます。狼のお腹からシルマリルを取り出し,シンゴルはそれを受け取りますが,ベレンはルシアンの腕の中で死んでしまいます。

悲しみにくれたルシアンに,神は2つの選択肢を与えます。1つは,神の国で悲しみを忘れて生きる事,ただしベレンには二度と会えません。もう1つは,ベレンを生き返らせ一緒に暮らす事,ただし,幸せになれるという確信はなく,彼女は永遠の命を捨てて,死すべき運命となります。ルシアンは後者を選び,ベレンと暮らす事にしました。

‥Trotterが話し終わると,月の明かりが風見が丘の頂上の冠を照らしました。その時,見張りに立っていたオド(何故かTrotterの話を聞きそびれてもがっかりしなかった?)が戻ってきて,何かが忍び寄っている,と告げます。Trotterは,皆に近くに集まり,焚き火に背を向けて座り,周りを警戒するよう言います。

しばらくすると,突然,数人の背の高い黒い影が近づいてきました。ビンゴは囁き声を聞きました。オドとフロドは怖くて伏せました。メリーはビンゴにぴったり寄り添いました。ビンゴは,恐れは感じませんでしたが,突然,指輪をはめたい,という衝動にかられます。彼はガンダルフの忠告や,塚山丘陵で起きた事を忘れたわけではありませんが,どうしようもなく強要されるように感じます。そのうち,彼は指輪をはめなくてはいけない,と思うようになりました。そしてついに,彼は,左手の人差し指に,指輪をはめてしまいます。

―すると,すぐにはっきりと見えてきました。
3人の背の高い人影,彼らは,情け容赦のない燃えるような鋭い目をして,黒いマントに,白髪混じりの髪の毛,そして銀色の兜をつけていました。そしてやせ衰えた手に剣を持っていました。

(正式版と比べてみよう)

彼らはこちらに向かってきます。ビンゴはやけくそになって彼自身の剣を抜きました。2人はひるみましたが,3人目の1番背の高い人影が彼を襲ってきました。ビンゴは自分で気が付かないうちに"Elbereth! Gilthoniel! Gurth i Morthu!"と叫んでいましたが,鋭い叫び声と共に,肩に氷のような冷たい痛みを感じました。彼はTrotterが両手に火の付いた松明を持って飛び出すのを見ました。そして,最後の力を振り絞り,指輪をはずしました。

旅行を前にして,どうにかこの章を読み終わりました。この時点で,ビンゴは随分「指輪物語」の主人公らしくなりましたね。

次にこの本を読むのは,3月の終わり頃になると思います。その頃には,Odysseyを読み始めなくてはならないので,どういうペースで読めるのか,ちょっと不安ですが。。

OOP CD : Chapter 16: In the Hog's Head (2)

2005-02-25 23:45:10 | ハリポタ5巻
***5巻本編に書いてある以上の情報アリ,注意。***
ホッグス・ヘッドのバーテンダーの正体を知ってて聴いていると「背が高くて痩せ型,長い白髪混じりの髪に長い顎鬚」ってこれはやっぱり,ガンダルフでなければ,ダンブルドア先生の親族でしょう(笑)。彼はどうやら,ハリーの額の傷をしっかり観察していますね。

今さら,ですが,あのハグリッドのノーバート事件,ダンブルドア先生はちゃんと知ってたんだ,という事に気が付きました。あの当時,クィレル先生も出入りしてましたね。という事は,ある程度の情報は掴んでいたというのは納得。まさに情報を制する者は戦を制す,ですね。

この巻の後半で,ダンブルドア先生とハグリッドがどこかへ「姿を消し」ますが,もしかするとアバーフォースが力を貸しているのかもしれませんね。‥というか,ひょっとすると,ブラック屋敷は,Orderのメンバーではない,ハリーやウィーズリー家の子供達等を匿う為の仮の本部で,真のメンバーしか知らない,Order of the Phoenixの本当の隠れ家は,実はホッグス・ヘッドにあるのかも? 後でわかりますが,実はマンダンガスが魔女に変装してそこにいたりしますし,ホッグス・ヘッドはOrderに深く関わっていそうです。

そう言えば,Orderのメンバー同士は,ふくろう以外の特殊な連絡方法(今までに本の中に出てきたそうです)を使っているとどこかで聞いた事があります。この巻のクライマックス直前,スネイプ先生がダンブルドア先生に緊急事態を知らせたのも,その方法だと言われてますが,ダンブルドア先生がホッグス・ヘッドにいたとすると,‥‥そのうち,何か思いつきそうだ。

ホッグス・ヘッドに集まってきたメンバーは,スリザリンを除く以前からお馴染みの生徒達+αです。特に,グリフィンドールチームのみならず,他の寮も,クィデッチ関係の生徒が多い所が面白いですね。

Susan Bonesは。映画では何故か最初の頃,ハーマイオニーの1番仲のよさそうな女友達として登場していますが,原作では,名前は1年の時からちょくちょくとは出てきていました(ヴォルデモートに家族を襲われたという話などに出てきたと思います)が,お話しするのはここが初めて,ですよね?

一方,何故来たの?と言いたくなるような,不思議な生徒もちらほら。
クリービー兄弟は,ずっとハリーのファンだから,この千載一遇のチャンスを逃しませんね(笑)。しかし,パーバティやラベンダーって,3人組と仲良くは見えなかったですが?(汗)パドマ・パチルなどはよい印象は持ってないと思いましたけど。。。

ちょっと目と言うか鼻に付くのは,Zacharias Smithという難しい名前のハッフルパフの生徒。気のせいか,ハッフルパフには,ジャスティン・フィンチ-フレッチリーとか,難しい名前が多いような気がしますね。。。ところで,ジャスティンは参加しないのでしょうか?

チョウの友達も,ここでかなり鼻に付くなあと思ったら,案の定,後で大問題を起こしますね。なんでこんな子を連れて来たんでしょうね? 1人では来れなかったのでしょうか? それにしても,これがチョウのベスト・フレンド?だとしたら,彼女もかわいそうです。

‥ともあれ,普段は本当に,お互いによその寮の子と口をきく機会がないのですね。ハーマイオニーの声が(珍しく?)うわずっています。最初はかなりギクシャクしたミーティングでしたが,とりあえず最後はそれらしくまとまってよかったです。

帰りに,ハーマイオニーから聞かされた,ジニーの交際の広さには,ロンならずとも驚きましたねえ。未だにジニーはハリーを好きだと思っていたロンのトロさにも驚きましたが。

チョウの視線に気が付くハーマイオニー,さすが女の子!鋭いですねえ。
この章の最後の一文
Harry had never before appreciated how beautiful the village of Hogsmead was.
に思わず「バカ!」とつぶやいた私でした。(笑)


Michael Hordernの朗読CD

2005-02-25 01:06:53 | 読書
Michael Hordernさんの朗読CD(トールキン小品集とナルニア)がやってきました。
トールキンの短編集の方は,彼が語り手(役柄上はトールキンなのだそう)で,簡単な劇のようになってます。このMichael Hordernの声はまさにガンダルフの声,なんですね。

で,もしかして,ガンダルフの声でナルニアも朗読するのか?!と,思ったら,な~んと,全然違う声! いやでも,Michael Hordern,同じ人ですよ。へぇーーー,声を変えているんだ。役者!

トールキンの本のCDでは,トールキン役でガンダルフの声なので,彼は,ガンダルフ=トールキンと捉えていたのですね。という事は,ナルニアの朗読のあの声は,C.S.ルイスの声のつもりで演じているのかな?

ただ,ちょっと気がつかなかったのですが,ナルニアの朗読CDは,"Abridged"(省略版)でした。1冊につき,CD2枚です。まあ大物Hordernさんの朗読なのでしょうがないか。でもUnabridged(Umbridgeじゃないぞ(笑))じゃないとイヤ~,な人は注意ですね。


OOP CD : Chapter 16: In the Hog's Head (1)

2005-02-25 01:04:05 | ハリポタ5巻
***5巻に直接書かれてないネタバレ情報あり。注意。***
そこから2週間,ハリーとロンはどうにか宿題をこなし,ハリーはそれ以降は処罰を喰らう事もなく,ホグスミード訪問日がやってきます。

フィルチがチェックしているのは,確か「許可を得た生徒のリスト」で,permission formそのものではないんですよね。つまり誰が許可を与えたかはフィルチは知らないって事ですね。(よくできている) ここでちょっと心配なのですが,あの許可は永久に有効なのでしょうか? 許可の意味が「何かあったら保護者が責任を取る」という物ならば,保護者が存命でなければ無効になってしまいそうですが。次の年もハリーはホグスミードに行けるのでしょうか?

ハーマイオニーは,フィルチがハリーが「○ソ爆弾」をオーダーしてないかどうかチェックしている事について,何か怪しんでいる様子。ハリーは,あのヒアリングで魔法省の考えを思い知らされた当事者で,そこにいた蛙お婆が今ホグワーツにいて,ホグワーツをコントロールしようとしている,というのに,蛙お婆に対しては全く不注意。‥となれば,フィルチのおかしな行動も全然チェックしてない,というのは,仕方がない?

彼らは,Hog's Headというメインの通りからはずれた怪しいパブにやってきました。
そう言えば,アルコール規制については日本よりずっと厳しい西洋の国で,ホグワーツの未成年の学生がこういうパブに出入りする事ができる,というのも不思議ですね。(それで保護者の許可が必要なのか?)
ここは,以前,ハグリッドが卵のノーバートを譲ってもらった所で,アヤシイ人がたくさん来る所?です。その一方で,名前からも判る通り,ホグワーツのヘッドつまりダンブルドア先生の息のかかった「アンテナショップ」だったりします。ここでは名前は公開されませんが,バーテンダーはダンブルドア先生の弟であり,Orderのメンバー,アバーフォースです。


OOP CD : Chapter 15: The Hogwarts High Inquisitor (2)

2005-02-25 00:59:47 | ハリポタ5巻
ハリー達がアンブリッジ先生の「Inquisition」を最初に見たのは,トレローニー先生の授業です。ここでアンブリッジ先生はトレローニー先生に,自分についての予知をお願い(て言うか命令)するのですが,トレローニー先生は「何か暗い危険な物が見えますわ。」‥‥当たっているとも,何とも言えないビミョーな予知ですが(笑)

ところで,蛙お婆が後で教師として不適格,と判定するのは,結局,過去の3人のDADAの先生と,トレローニー先生と,ハグリッドだったですね。どうやらダンブルドア先生に「特別に」雇われた先生を狙っているように見えます。しかし,こう言ってしまうのもナンですが,Lockhart先生と,トレローニー先生と,ハグリッド先生は,確かにちょっとどうかなぁ~的な所もありますかね。(^^;) しかしルーピン先生と,偽ムーディことクラウチ Jr.先生は,元が優秀な生徒だっただけに,結構いい先生だったと思いますね。そして,「本物」の「防衛術」を教えてくれたのも,実はこの2人だけではないでしょうか。(なにせ現役Orderメンバーと現役死喰い人ですからね。)

さて,アンブリッジ先生2度目の授業です。本を読ませるだけ,という授業と言えない授業は,どうやら魔法省の方針という事がわかってきましたね。しかし,ハリーは,またしてもアンブリッジ先生の前でヴォルデモートの名を口にして,処罰を喰らいます。アンジェリーナがヒスを起こすのも無理もありません。マクゴナゴル先生の,自らの寮を減点するという,「体を張った」罰の意味も,彼には通じてないようで,被害者意識ばかりで‥‥困ったもんですね。

しかしハリーと比べると,ハーマイオニー(減点はされましたが)とマクゴナゴル先生は,蛙お婆に対して,実に的確な態度を取りますね。おまけにハーマイオニーは,この後,すごい事を提案します。何と,DADAを教える気のない蛙お婆に代わって,ハリーに,ちゃんとした「生」の防衛術を教えてくれるよう,懇願するんですね。そして,彼女はついに,「ヴォルデモート」を口にします。。。


Chapter X : The Attack on Weathertop (2)

2005-02-25 00:54:34 | Tolkien・HoME
Trotterは,ベレンとルシアンの物語の(長い!)詩を謡います。さらに,ルシアンは,ずっと昔のドリアスのエルフの王様シンゴルの娘で,お母さんのメリアンはエルフではなく西の神の国から来た人,そして中つ国に生を受けた者の中で最高に美しい人だと,付け加えました。

ここで突然,シルマリルの下書きに変わってしまう(汗)

そしてベレンは人間で,バラヒアという人の息子で,当時の人間達は,エルフにいろいろな事を教えてもらい,戦いの時は彼らを助けたりしていました。バラヒアはアングバンドの敵の砦を破り,エルフと人間を救いましたが,彼自身は殺されてしまったそうです。

シンゴルは,ベレンに激怒し,アングバンドの王の冠の宝石(シルマリル)を取ってくるよう命じます。ルシアンはドリアスを抜け出してHuanという犬と一緒にベレンを助けに行きます。彼らはまんまとアングバンドの王の宝石を手に入れ,逃げる事に成功しますが,ベレンがシルマリルを持っていた手を,アングバンドの狼がかじり取ってしまいます。(ひぇ~)
シンゴルは,宝石を取ってきてない!と怒りますが,ベレンは,宝石は(狼のお腹の中?の)私の手にある,と言います。そして,ベレンは「Beren Erhamion the Onehanded」と呼ばれるようになったのでした。

ルシアンがベレンを捕まえていたサウロンに「お前なんか脱がしてさらしてやるわよ!」(‥と言っていたように思いますが(汗))と啖呵を切り,モルゴスを誘惑して,その隙にシルマリルをかっさらうって話ですね。これとても好きなんですが‥‥

しかしここでルシアンの話を出してくるとゆーことは,既にこの時点で,指輪物語の中で,エルフの誰かが永遠の命を捨てて‥という事をトールキンさんはもう考えていたのでしょうかね? とすると,一体誰が誰の為に? ‥いや実は,どこかで,最初アラゴルンと結婚するのはエオウィンの予定だったと聞いた事があるんですよ。‥‥


Chapter X : The Attack on Weathertop (1)

2005-02-25 00:48:16 | Tolkien・HoME
このタイトルだと,"round-belly chap"ついに襲われる,なんですかね。(汗)
クリストファーさんによると,この章は,最初はタイトルがなかったようですが,後からお父さんが鉛筆で「A Knife in the Dark」とつけたそうです。


オドとフロドは,風見が丘の北西の肩の下の穴で,キャンプの跡を見つけていましたが,一緒に思いがけない「恵み」も発見しました。薪と食べ物の入った木箱です。普通旅行用の食料は"クラム"と決まっていましたが,そこにはベーコンとドライフルーツもありました。

(このシーン,何となく「ホビットの冒険」でビルボとドワーフ達がはなれ山に到着して,山の周りを探索している所を思い出します。)

"クラム"とは谷間の国の人々の携帯用食料ですが,ビルボはそのレシピを持ち帰り,その後の彼の旅行に利用していたそうです。ガンダルフも好んで拝借していたようです。ガンダルフによると,水に戻すといいらしいですが,信じられない(と書いてある(笑))

(あれ,こんな事正式版に書いてあったっけ?)

何はともあれ,ホビット達はガンダルフの配慮に感謝し,その夜はそこに泊まる事に。あまり安全そうではありませんが,動くにはもう危険な時間だし,隠れる場所は遥か彼方だったので,他に選択肢がなかったのです。
この辺りは大変寂しい場所で,ホビットはおろか,大きな人達もエルフもドワーフも,たまに通る程度でした。

夜が更けると,Trotterは,ホビット達の恐怖を和らげる為に,話を始めました。彼は野生の動物や,不思議な話や,珍しい冒険談を知っていました。彼はまた,シャイアが荒野だった時代の太古の昔の歴史もよく知っていました。ホビット達は,何故彼がそういう話に通じているのか,不思議に思いました。

(確かに不思議だ。この時点ではTrotterも一ホビットだし。)

フロドが,「ギル=ガラドについてお話して下さい!」とお願いします。(フロド・トゥック→サム・ギャムジーの前身,に注意。)
Trotterは「ギル=ガラドは,エルフの最後の王だ。敵を倒したが,彼自身も死んでしまった。しかし,今はその話をするつもりはない。裂け谷で,エルロンドに話してもらうとよい。‥今は,ティヌゥヴィエルの話をしよう。この話はかなり忘れられてしまったが,美しい話だ‥

‥という事で,次はベレンとルシアンの物語,なのかな。

Chapter IX : Trotter (7)

2005-02-25 00:43:00 | Tolkien・HoME
ビンゴ達の一行は,風見が丘に近づきます。しかし,Trotterは,もう予定を4~5日過ぎているので,もうガンダルフは待ってないかもしれないと言います。

そこは荒涼とした地域で,ホビット達は居心地の悪さを感じていました。Trotterでさえも初めて自分の計画が定かでないような様子を見せています。彼は鳥や獣が見張っているかもしれない,と言い,さらにこんな事を言います。"not all the rangers are to be trusted."

‥て事は,この頃はまだレンジャー=ヌメノール人の末裔,ではなかったのか?(そりゃそうだ,ホビットだしなあ) まあ,ヌメノール人も必ずしも信用できませんが。
ビンゴは,ここはなんだか塚人の棲家に似ている,と,言うと,Trotterは,ここには塚人はいない,昔,ギル=ガラドとヴァランディル(後にエレンディルに変更)という人達が,砦として作った場所だ,と言います。
ビンゴは「ギル=ガラドって誰ですか?」と尋ねますが,Trotterは答えませんでした。

風見が丘の麓に着いた彼らは,ベスト(ガンダルフに会える事)を願って,山を登ります。Trotterとビンゴとメリーが先を行き,オドとフロドは荷物やポニーと一緒に後から登りました。しかし,頂上に着くと,そこには古いケルンがあるだけでした。水も隠れる場所もなく,荒涼とした景色の中で,メリーは「ガンダルフが行ってしまったのも無理はない。」と言います。すると,Trotterは,ガンダルフはここに来ると言っていたのに,何も残してないのはおかしい,とにわかに心配し始め,ケルンの中を捜します。すると‥

「3日待っていたが,行かなくてはならない。Trollshawの先の「浅瀬」へ出来るだけ急いで行くのじゃ。そこなら裂け谷から助けが来る。気をつけて。」

というような内容のメッセージがありました。
ビンゴは「「浅瀬」までどの位ですか」と疲れた声で尋ねました。Trotterは(いろいろブツブツ言ったあげく)「約200マイル」と言いました。(Trotterによると,ブランディワイン橋からブリーまでは40マイルほど,ブリーから風見が丘までは90マイルほど,だそうです。)ここから2週間ほど,との事です。

(げっ,裂け谷ってそんなに遠かったのか。。。)

ビンゴはシャイアからの遠い道のりを実感していました。‥と,その時,遠くに黒い影が見えてきました。彼は慌ててTrotterの腕を掴みます。Trotterは「伏せろ!」と言い,ビンゴとメリーは地面に伏せます。彼らはそれが黒の乗り手達と確認すると,北側の斜面へ,オドとフロドを捜しに滑り下りて行きました。

Run!Run!Run!