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趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

Chapter IX : Trotter (5)

2005-02-20 21:10:45 | Tolkien・HoME
さらに,Version Bでは,Trotterの「ガンダルフ達の話を立ち聞きした以降の話」がちょっと違うようです。

Trotterは,月曜の夕方,背の高い黒い馬に乗ったフードを被った男に会いました。最初この男が何を言っているのかほとんどわからなかったそうですが,ようやく4人のホビットについて尋ねていると理解しましたが,黙っていると,彼が近づいてきて,匂いを嗅ぐと東の方へ走り去ったそうです。(Trotterの匂い‥)

火曜日,今度は4人の黒の乗り手に会いました。(彼らはまた匂いを嗅いで)また4人のホビットと5頭のポニーについて尋ねられました。背中がゾッとしましたが,彼は何も答えませんでした。さらに金銀を出すと言われましたが,Trotterは,自分は流れ者で明日はどこにいるかわからない,名前を教えてくれれば,もしかすると彼らに会うかもしれないので,メッセージを伝えよう,と,言うと,彼は蛇のような囁き声で「バギンスだ」と答え,「もし彼に会ったら我々は大至急の用事で捜していると伝えろ。」と言って,去っていきました。

「‥これで気が変わっただろう」と言うTrotterに,ビンゴは,Version Aと同様の返答をします。ここでTrotterは,まだ伝えたい事がある,と,しだ家のビルの話を続けます。。。。そして,Trotterは,ビンゴが先にバタバーさんから預かったガンダルフの手紙を見た方がよい,と言います。手紙の内容は,Version Aとほぼ同じです。

そして,ビンゴが,手紙を早く見ていたら,物事がスムーズに済んだのに,と,Trotterと話していると,


バタバーさんとノブが,ろうそく立てと水を持って入ってきます。「まだMr. River(=メリー)が戻られてないようですね。私もそろそろ寝ますが,『しつこい黒い外国人』以外は表にロックアウトしないようにしますよ。」と言いました。

ビンゴは,メリーはどうしたんだろう,とちょっと心配ですが,「もうちょっと待ってやって下さい」と言います。

バタバーさん達が出て行った後,ビンゴは話を続けます。「しかし,何故,ブリーに留まってはいけないのでしょう? バタバーさんは大丈夫ですよね? トム・ボンバディルもそう言っていたし。。」Trotterは「バタバーは大丈夫。ガンダルフは,ここであまりくつろいではいかん,と言っているのだ。」

ビンゴは心地のよい暖炉とろうそくを見ながら「ここに一晩いても大丈夫かな? どっちみち,ガンダルフは,夜は動くなと言っていたからな。」

ここで,Version AとVersion Bは合流。う~む,正式版と随分違いますね。そもそも元から1番違うのは,お誕生日パーティとそこからの時間。正式版はビンゴのじゃなくてビルボので,それは17年も前の事,ですよね。そして,ガンダルフがバタバーさんに手紙を託したのも,4人のホビットが通る3ヶ月も前。馳夫さんがしだ家のビルの垣根の下で「立ち聞き」したのは,ガンダルフの話じゃなくて,4人のホビットの会話,でした。(この辺り,映画はかなり改変されていますが,皆さん,原作覚えてます~~?(笑))

来週は,風見が丘までの旅の様子から。また,正式版とはちょっと違うようですよ。

Run!Run!Run!