ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

Chapter VIII : Arrival At Bree (4)

2005-02-08 23:05:25 | Tolkien・HoME
オドの話は,お誕生日パーティでの,ビンゴ(注意:この当時の下書きではは消えたのはビルボでなくビンゴになっている)が消えたくだりにさしかかろうとしていました。それにオドの話っぷりでは,「消えたビンゴ」=「Mr. Hill」とバレバレになってしまいそうです。―指輪の事に触れられたらヤバイ,状況です。

「何かした方がいいぞ!」というTrotterに乗せられ,ビンゴは思わずテーブルに乗りました。皆の目はビンゴに集まりました。ビンゴは癖で,ポケットの中をまさぐると,鎖と指輪を感じます。皆は歌ってくれ,と言い出しました。ビンゴは,ビルボの好きだった歌を歌う事にしました。

「歌」


‥いや,本にはこう書いてありますんで(笑)。この版では既に「The Cat and the Fiddle」(BBC版でのイアン・ホルムの名調子を思い出しますね~(笑))を歌った事になってますが,下書きで最初にビンゴが歌った歌は,実は「The Troll Song」だったのだそうです。

ビンゴはもう1杯飲んで,"the cow jumped over the moon"の所で,元気よく跳び上がり,マグが一杯乗っているトレイに飛び降り,足を滑らせ,転がってしまいました。しかし,皆がもっと気になったのは,彼が消えてしまった,という事でした。

地元のホビット達は驚いて,バルナバス(バタバー)を呼びました。彼らはオドとフロドから離れ,まるで,アヤシイ一行を見るかのような目で見ていました。ただ,浅黒い男が何やら意味深に見ていて,オドとフロドはとても居心地の悪さを感じました。やがて彼は人相の悪いもう1人と出て行きました。

クリストファーさんによると,この人相の悪い奴って,Bill Fernyつまりしだ家のビルではないかと‥

一方ビンゴは机から這い出し,Trotterの傍に座り,指輪をはずしました。Trotterは,呆れた様子でしたが,"You've fair put your foot and finger in it, haven't you?"のセリフにビンゴは驚いて警戒します。「何の事を言っているんだかわかりません」すると,Trotter「いーや,わかっているとも。少し静かになったら,話をしようか,ボルジャー=バギンスさん。」本名を言われた事に気付かない振りをしながら,「何をですか」とビンゴ。するとTrotter「魔法使とか,何かお役に立つ事。」ビンゴは「それは結構,後でお会いしましょう」

そして,バタバーさんがやってきて,騒ぎを収めるのに大わらわでした。

これでVIII章,Arrival At Breeの本文は終了です。明日はビンゴの歌についての説明を致します。
そうそう「The Troll Song」というのは,実は,「Tales from the Perilous Realm」(邦題:トールキン小品集)の中の,「The Adventures of Tom Bombadil」の中の7番目の詩,「The Stone Troll」の事のようです。

OOP CD : Chapter 12: Professor Umbridge (2)

2005-02-08 08:16:33 | ハリポタ5巻
ハリーは,いつもの痴話喧嘩しているロンとHemioneの後ろで,ひそかに,チョウが1人で来たのは自分に話しかけたかったからなんだ,と自画自賛。しかし,もしかするとこれがこの日の不幸を招いた? スネイプ先生はハリーの不注意を見逃さず,成果物を消してしまいました。スネイプ先生のハリーに対する態度が大人気ないとよく言われますが,まあ,ハリー自身に責任のあるのも事実ですから。

ビンズ先生,スネイプ先生,トレローニー先生,共にたっぷりの宿題を出した後,ついにアンブリッジ先生の登場です。
アンブリッジ先生の授業,何なんですか。ただ生徒に本を読ませるだけ? これでは,いつも予習ばっちりのハーマイオニーが本も開かない,というのは頷けます。まともな講義すらできず,力を行使しなければ生徒と話もできないような人物を送るとは,明らかに魔法省の意図を感じます。それもこんな人材しかいないとは,ファッジ氏の無能ぶり丸出しですね。

そんな先生に対して,やはり黙っていられないのは,さすがグリフィンドールの生徒ですね。(黙ってやり過ごして機会を待つ方が得と思っちゃう私はハッフルパフかなあ,それともスリザリン?(笑))

でも,ハリーの言動はどうでしょうか。ハーマイオニーやディーンは,自分の意見をはっきり言いつつも,ちゃんと安全圏ですが,ハリーはヒアリングまで行って,ファッジのあの振る舞いを見て,既にある程度はアンブリッジ氏の実態を知っているはずなのに,懲りないんですね。

アンブリッジ先生には,特筆すべき点が幾つかありますね。彼女の杖は異常に短いのだそうですが,これは何を意味するのでしょうかね? 誰かが,魔法使いとしての能力を象徴しているのでは?(実はスクイブに近いとか)と言ってましたが,精神年齢も象徴しているかも。
気になるのは,彼女は「ヴォルデモート」と聞いても怯まないんですね。これの意味は読了した今でも謎なんですが。。。

アンブリッジ先生は,最後にマクゴナゴル先生にメッセージを添えてハリーを送り出してしまいましたが,メッセージの内容は,どんな恐ろしい事が書いてあるかと思いきや,ハリーにウソツキと言われたとか,ヴォルデモートがどうのとかいうような事が書かれていたようです。彼女はそのような,教師として当たり前の事が自分でコントロールできず,寮長のマクゴナゴル先生に助けを求めちゃうような,やっぱし,教師としての裁量のない人なんですよね。

これは,私はアンブリッジ先生の弱点をさらしたミスと見ました。おかげで,ここでマクゴナゴル先生はハリーの味方とわかって,ほっとしました。(ただしハリーは自分がどう振舞うべきか,あまりわかってないようですが)


Run!Run!Run!