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趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

Chapter IX : Trotter (7)

2005-02-25 00:43:00 | Tolkien・HoME
ビンゴ達の一行は,風見が丘に近づきます。しかし,Trotterは,もう予定を4~5日過ぎているので,もうガンダルフは待ってないかもしれないと言います。

そこは荒涼とした地域で,ホビット達は居心地の悪さを感じていました。Trotterでさえも初めて自分の計画が定かでないような様子を見せています。彼は鳥や獣が見張っているかもしれない,と言い,さらにこんな事を言います。"not all the rangers are to be trusted."

‥て事は,この頃はまだレンジャー=ヌメノール人の末裔,ではなかったのか?(そりゃそうだ,ホビットだしなあ) まあ,ヌメノール人も必ずしも信用できませんが。
ビンゴは,ここはなんだか塚人の棲家に似ている,と,言うと,Trotterは,ここには塚人はいない,昔,ギル=ガラドとヴァランディル(後にエレンディルに変更)という人達が,砦として作った場所だ,と言います。
ビンゴは「ギル=ガラドって誰ですか?」と尋ねますが,Trotterは答えませんでした。

風見が丘の麓に着いた彼らは,ベスト(ガンダルフに会える事)を願って,山を登ります。Trotterとビンゴとメリーが先を行き,オドとフロドは荷物やポニーと一緒に後から登りました。しかし,頂上に着くと,そこには古いケルンがあるだけでした。水も隠れる場所もなく,荒涼とした景色の中で,メリーは「ガンダルフが行ってしまったのも無理はない。」と言います。すると,Trotterは,ガンダルフはここに来ると言っていたのに,何も残してないのはおかしい,とにわかに心配し始め,ケルンの中を捜します。すると‥

「3日待っていたが,行かなくてはならない。Trollshawの先の「浅瀬」へ出来るだけ急いで行くのじゃ。そこなら裂け谷から助けが来る。気をつけて。」

というような内容のメッセージがありました。
ビンゴは「「浅瀬」までどの位ですか」と疲れた声で尋ねました。Trotterは(いろいろブツブツ言ったあげく)「約200マイル」と言いました。(Trotterによると,ブランディワイン橋からブリーまでは40マイルほど,ブリーから風見が丘までは90マイルほど,だそうです。)ここから2週間ほど,との事です。

(げっ,裂け谷ってそんなに遠かったのか。。。)

ビンゴはシャイアからの遠い道のりを実感していました。‥と,その時,遠くに黒い影が見えてきました。彼は慌ててTrotterの腕を掴みます。Trotterは「伏せろ!」と言い,ビンゴとメリーは地面に伏せます。彼らはそれが黒の乗り手達と確認すると,北側の斜面へ,オドとフロドを捜しに滑り下りて行きました。

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