◆ 軍事基地化に抗して (週刊新社会)
『標的の島風(かじ)かたか』(三上智恵監督)の上映会が1月12日、東京・北とぴあで行われた。併せて沖縄平和運動センター議長の山城博治さんを招き、沖縄の現在の状況を聴いた。
山城さんは、「現場で沖縄の軍事化を阻止するために平和的な抵抗の闘いを、現地や全国の支援者とともに闘い抜くことで安倍内閣の戦争政策は止めることはできる」と、力強く訴えた。
◆ 沖縄を戦場の島にするな
私は今公判中で、非常に規制が激しくて接見制限や、外泊するときは裁判所に許可をもらうなど、細かい条件があり、なかなか現場に近づけません。
私の逮捕は16年10月、釈放は17年の3月でしたが、逮捕から1年数カ月も経っていても現場へも行けない状況で、すごく悔しいです。
やっぱり私たちは運動の現場にずっといましたので、現場に行きたくさんの仲間たちと腕を組み、肩を組んで歌を唄いたい、そして未来を語り合いたい。そう思います。
映画『風かたか』にもあるように沖縄本島だけでなく、高江・辺野古・八重山でもミサイル基地がどんどん造られて、戦争だけが大好きな安倍内閣によって戦場の島に仕立てられようとしています。
与那国島はミサイル基地、レーダー基地が造られました。宮古島はミサイル基地、石垣島は後方支援部隊の基地が造られます。
私たちの県民の願いとは別に、全然違う形で戦争の進備と戦争の最前線となるであろう軍畢基地化が激しく進んでいます。
◆ 必要な全国の支援
ネットでは、現場の支援者は県外の人がきていて、迷惑な存在だと言われていますが、私たちが呼びかけてきた全国連帯が今あのように、あの森の中で広がっているのです。そのことに大きな勇気と、そして喜びを感じ、私は行く先々で感謝を申し上げています。
沖縄の問題に限らず、安倍内閣が進めている戦争への道の憲法改定、徴兵制、若者たちを容赦なく戦争に駆り出していく、そういう社会が来ることを止めたいと思っている皆さんが沖縄にみえるのだと思います。
そんな意味では手をつないで、一緒にスクラムを組んで、来るであろう恐ろしい世の中を作り出さないために、是非がんばりましょう。つながることが大事です。隣にいる人たちを信じ合う。仲間たちを信じ合う。そして難しい言葉を言わない。私は時々難しいことを一言ったりしますけど。
でもあまり難しく言わない。気持ちはひとつです。
戦争はノーだ。
そして基地の建設もノーだ。
そして人々を苦しめるような弾圧立法、治安維持法のような政治立法はノーだということを言つているにすぎない、と思っています。
冒頭で申し上げるべきでしたが、なぜ東京・北海道から、高い飛行機賃を出してあの山の中にきて1週間も2週間も泊まり込むんですか。必要があるから来るのです。
高江はまさにそういう現場で、命と暮らしを守る、環境や人権を守る、政府にあらがい続ける庶民の闘う象徴になっています。立派な場所です。
◆ 生きる者の責務として
高江の森はヤンバルノイナなどがたくさんいて、ヤマガメがいて、自然の宝庫です。私はそこで16年まで、ほぼ9年近くあの森に座りこんで車の中で暮らしていました。
しかし、素敵な森を壊されてしまいました。見るも無残な映像です。みんなその姿を見ると泣けてきました。
なんで政府はここまで無残に山を開くのか。私たちもなんでそこまで頑張るんだ。もうやめていいんじゃないかと思ったりする時もありますが、でも引けないですね。
72年前の戦争がまた作られる。それを考えたら今生きている者の責務として、任務として声を上げ続けることが当然のことです。
映像にも出てくるように89歳の島袋文子さんが声を上げ続けている、あるいは、それ以上の年代の人たちが声を上げ続けている。
当然のことだと思いますが、その皆さんにやっぱり、わたしたちの分まで一緒に運動ができて、全国がこうして一緒に運動ができて大きな喜びを感じているところです。
どうぞひき続き、よろしくお願いいたします。そしてまた、力強い現地での行動が組まれれば良いと思います。
『週刊新社会』(2018年2月20日)
沖縄平和運動センター議長 山城博治
『標的の島風(かじ)かたか』(三上智恵監督)の上映会が1月12日、東京・北とぴあで行われた。併せて沖縄平和運動センター議長の山城博治さんを招き、沖縄の現在の状況を聴いた。
山城さんは、「現場で沖縄の軍事化を阻止するために平和的な抵抗の闘いを、現地や全国の支援者とともに闘い抜くことで安倍内閣の戦争政策は止めることはできる」と、力強く訴えた。
◆ 沖縄を戦場の島にするな
私は今公判中で、非常に規制が激しくて接見制限や、外泊するときは裁判所に許可をもらうなど、細かい条件があり、なかなか現場に近づけません。
私の逮捕は16年10月、釈放は17年の3月でしたが、逮捕から1年数カ月も経っていても現場へも行けない状況で、すごく悔しいです。
やっぱり私たちは運動の現場にずっといましたので、現場に行きたくさんの仲間たちと腕を組み、肩を組んで歌を唄いたい、そして未来を語り合いたい。そう思います。
映画『風かたか』にもあるように沖縄本島だけでなく、高江・辺野古・八重山でもミサイル基地がどんどん造られて、戦争だけが大好きな安倍内閣によって戦場の島に仕立てられようとしています。
与那国島はミサイル基地、レーダー基地が造られました。宮古島はミサイル基地、石垣島は後方支援部隊の基地が造られます。
私たちの県民の願いとは別に、全然違う形で戦争の進備と戦争の最前線となるであろう軍畢基地化が激しく進んでいます。
◆ 必要な全国の支援
ネットでは、現場の支援者は県外の人がきていて、迷惑な存在だと言われていますが、私たちが呼びかけてきた全国連帯が今あのように、あの森の中で広がっているのです。そのことに大きな勇気と、そして喜びを感じ、私は行く先々で感謝を申し上げています。
沖縄の問題に限らず、安倍内閣が進めている戦争への道の憲法改定、徴兵制、若者たちを容赦なく戦争に駆り出していく、そういう社会が来ることを止めたいと思っている皆さんが沖縄にみえるのだと思います。
そんな意味では手をつないで、一緒にスクラムを組んで、来るであろう恐ろしい世の中を作り出さないために、是非がんばりましょう。つながることが大事です。隣にいる人たちを信じ合う。仲間たちを信じ合う。そして難しい言葉を言わない。私は時々難しいことを一言ったりしますけど。
でもあまり難しく言わない。気持ちはひとつです。
戦争はノーだ。
そして基地の建設もノーだ。
そして人々を苦しめるような弾圧立法、治安維持法のような政治立法はノーだということを言つているにすぎない、と思っています。
冒頭で申し上げるべきでしたが、なぜ東京・北海道から、高い飛行機賃を出してあの山の中にきて1週間も2週間も泊まり込むんですか。必要があるから来るのです。
高江はまさにそういう現場で、命と暮らしを守る、環境や人権を守る、政府にあらがい続ける庶民の闘う象徴になっています。立派な場所です。
◆ 生きる者の責務として
高江の森はヤンバルノイナなどがたくさんいて、ヤマガメがいて、自然の宝庫です。私はそこで16年まで、ほぼ9年近くあの森に座りこんで車の中で暮らしていました。
しかし、素敵な森を壊されてしまいました。見るも無残な映像です。みんなその姿を見ると泣けてきました。
なんで政府はここまで無残に山を開くのか。私たちもなんでそこまで頑張るんだ。もうやめていいんじゃないかと思ったりする時もありますが、でも引けないですね。
72年前の戦争がまた作られる。それを考えたら今生きている者の責務として、任務として声を上げ続けることが当然のことです。
映像にも出てくるように89歳の島袋文子さんが声を上げ続けている、あるいは、それ以上の年代の人たちが声を上げ続けている。
当然のことだと思いますが、その皆さんにやっぱり、わたしたちの分まで一緒に運動ができて、全国がこうして一緒に運動ができて大きな喜びを感じているところです。
どうぞひき続き、よろしくお願いいたします。そしてまた、力強い現地での行動が組まれれば良いと思います。
『週刊新社会』(2018年2月20日)
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