8/18アサヨガ
((心の家族))
島へ移住する前に働いていた児童養護施設で、小4～中3、担当していた彼とは、その後もずっと繋がっていて、島へも度々来て、うちの子たちと遊んでくれ、新しく会う人には、いつも「チカちゃんの隠し子です」と自称していた。養護施設は、様々な理由で家庭で育てない子供達が暮らす大きな家で、そこから学校へ通う。そこで、働く職員は、親代り。
そんな複雑な生い立ちを持つ、施設の子供達の思春期のトンネルは、ディープだった。彼は、小学生時代は、サッカー部のエースで、生徒会長で輝いていたのだが、中学3年間は、一気に不登校となり、長いトンネルに入りもがいていた。しかし、自分に向き合い、受け入れ、乗り越えていく為の大事なサナギの時期だったと思う。その後は、また、持ち前の頭の良さ、バイタリティー、自由さ、を発揮して、高校、就職と自分らしい道を見つけていった。その彼も36歳、ついに結婚して、赤ちゃんが生まれたというので、私は、血は繋がってないが、唯一のおばあちゃんとして、遠路はるばる、会いに行った。美人で清楚な素敵な奥さん、そして、クリクリの目が彼にそっくりのエネルギーの塊の様な元気な赤ちゃんだった。
誰より平凡で温かい家庭に渇望してきたであろう彼が、ここにたどり着けたのは、自分から逃げず、自分で生きてきたからだろう。
地味だけど、深い幸せが溢れていて、心が熱くなった。
本当に良かった。おめでとう。
人生は、本当に美しいね。
★明日のアサヨガ★
8/18(日)6:00～8:00扇浦海岸 右奥