先月中旬に発表会を終え、1カ月近く経ちましたが、
これまでになかった生徒たちの姿を感じています。
集中力が上がっていることと、
これまで音の質の良し悪しは分かっていても
自分がそうしよう、とは必ずしも思っていなかった生徒が、
そこに意識が向いていることです。
今回の発表会は、初めて私の生徒だけで
部を組んだものでした。
プログラムには指導講師に私の名前しかなく、
その日は他の部も全て、一人の講師が
一つの部を受け持つものでした。
発表会後の初レッスンで「どうだった ? 」
と全員にききましたら、
「緊張した」と言った生徒が多く、驚きました。
これまで、さほどその言葉は多くなく、
よくあった言葉は「間違えた」でした。
私は「間違える」ことより
間違えても止まらず、最後まで一人で弾ききること、
「間違えなくとも」何の響きもないどう演奏したいかが
伝わらない音では弾いてほしくないことを伝えてきました。
一人の生徒が、
「全員、先生が教えている人しかいなかったから緊張した」
と言っていました。
その論理はよくわかりませんが、
これまで、どんな音で弾こうが、そう弾いている人がいるから
いいんじゃない、と思わせていたことはあると思います。
楽器店の発表会ではそこが非常に気になっておりました。
上達は周りの環境にも左右されます。
練習環境は本人の意識ではどうにもならないものですが、
今回のようなことは、機会に恵まれれば得られるものです。
レッスンの工夫だけではどうにもならないことが
確実に存在します。
後日、スタッフが話していましたが、
どの部も会場が静かで何の問題もなかった、と。
きっと、またこの人たちと会うから、変なこと出来ない
と思ってたんじゃないでしょうか、と。
今頃ですが、新たな発見のあった発表会でした。
ついでに、
GW後のように、長く休んだあとの私は頭が冴えて復活しているので、
それでレッスンをすると、生徒さんが面喰らい、
私もドッと疲労していたのですが、
今回は一切そのようなことなく過ごしております。
メソッドを変えて、たった4年で得られたものは
私に幸せも与えてくれました。