2016年7月14日(木)東京オペラシティ コンサートホールでガヴリリュクを聴いてきました。
凄かったです。素晴らしいを超越していました!
プログラムは
シューベルト:ピアノソナタ第13番イ長調 D664
ショパン:幻想曲へ短調 op.49
夜想曲第8番変二長調 op.27-2
ポロネーズ第6番変イ長調 op.53「英雄」
ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」
ガヴリリュクは聴き馴染みのある曲に発見をもたらし、いつも新鮮な気持ちにしてくれます。
今回もそうでしたが、しかし想像をはるかに上回るものでした。
シューベルトのソナタ。
弾き始める動作をした後に長く時間をとって奏でた最初の音。
どんな音で始めるのだろうと待っておりましたら、天の音。清く純真な音です。
その瞬間、音楽の扉が開かれ日常の空間から夢の空間へ運ばれました。
物語を丁寧に読み聞かせてもらっているようでした。
初めの4小節を聴いただけで、「今日は来てよかった」と思いました。
ショパンのノクターンはこれ以上のものは聴いたことがありません。
私の言葉でせっかくの音楽を台無しにしてはいけませんので内容は書きませんが、この曲を聴くためだけでもガヴリリュクのコンサートに行くべきです!
そして「展覧会の絵」
絵が一枚一枚生きていて、次はどんな絵を見せてくれるのだろうとワクワクしながらガヴリリュクと一緒に次の絵に向かって歩きました。
途中からいつの間にか音楽に吸い込まれてしまい、ピアノ演奏を聴いている感覚もコンサート会場にいる感覚もなくなっていました。
何度足元から鳥肌が立ったことか。
曲が終わった時には、1人で聴きに行っていたのですが「スゴイ」と言って拍手してしまいました。
ホントは感動で泣きたかったのですが我慢しました。
ガヴリリュクを生で聴くのは3回目でした。
ガヴリリュクを知ったのは全くの偶然でした。
忘れもしません、2000年にラフマニノフの「楽興の時」が聴きたくてラジオのFM放送を聴いたのですが、その時の演奏がガヴリリュクでした。
演奏者が誰かもわからず録音をしました。
当時はまだインターネットを使用しておらず、今のように手軽に色々な演奏を聴くことはできませんでした。
夜に眠る時に軽い気持ちで録音したものを聴くと、もう驚くほどの演奏で、
美しい音、豊かな音色、溢れるイマジネーション、素晴らしいテクニック、そしてなんといっても深みのある音楽。
こんなに深く内面を読み解き表現できるのかと驚愕でした。
目が冴えて眠れなくなったのを覚えています。
演奏者は「アレクサンダー・ガヴリリュク」と言っておりました。
初めて聞く名前で、アレキサンダー・ガブリロフのこと?と思いましたが、失礼ながら彼がここまでの音と音楽を表現できるとは想像できなかったので長いこと私には謎の人物でした。
初めて聞く名前だし新人さんかもしれない。
若いとしても20代後半だろう、でもそんなに若いわけがないと思っておりました。
しばらくして正体が判明。
その演奏者は16歳・・・
しかもライブ録音・・
ひっくり返りました。
この時初めて、才能に年齢は関係ないと思いました。
若くとも精神は成熟するのだと。
今日のコンサートのアンコール。6曲ありました。
ガヴリリュクに出会うきっかけになり、その時最も感銘を受けたラフマニノフの「楽興の時」の第3番を弾いてくれました。
より説得力のある音楽になっていて魂のこもった演奏でした。
そして、行けなかったコンサートの方にあったバラキレフ「イスラメイ」まで弾いてくれました。
大サービスです。こちらも気になっていたので聴けて嬉しかったです。
シューマンの「トロイメライ」。こちらも素晴らしかった。
この曲で最後かと思ったので、夢のような時間をそのまま持ち帰るつもりで聴いておりました。
しばらく余韻に浸ってこのままここに座っていられたらなと思っていました。
しかし、その後もアンコールは続きました。
最後はリスト/ホロヴィッツの結婚行進曲。
ほとんどのお客様がスタンディングオベーションを送っておりました。
私も人生2度目のスタンディングオベーションでした。
全ての演奏に大大拍手です!
最近、ガヴリリュクの「ラフマニノフ ピアノソナタ第2番」をyoutubeで聴き、素晴らしさに何度も聴いてしまっております。
いつの録音だろう?と調べましたら2001年。
ガヴリリュクは1984年生まれ。
え?17歳?
引き算ができなくなったのかと計算し直しましたが、やはり17歳・・
再びひっくり返りました・・
(Amazonでのご購入はこちら)
2001年に日本で録音されたCDです。収録曲は、
ラフマニノフ:ソナタ第2番
ベートーヴェン:月光ソナタ
ハイドン:ソナタOp.14-6ロ短調
ブラームス:パガニーニの主題による変奏曲作品35
追記:
この録音は誕生日前でしたので16歳でした。
驚いてもう何も言えません・・
凄かったです。素晴らしいを超越していました!
プログラムは
シューベルト:ピアノソナタ第13番イ長調 D664
ショパン:幻想曲へ短調 op.49
夜想曲第8番変二長調 op.27-2
ポロネーズ第6番変イ長調 op.53「英雄」
ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」
ガヴリリュクは聴き馴染みのある曲に発見をもたらし、いつも新鮮な気持ちにしてくれます。
今回もそうでしたが、しかし想像をはるかに上回るものでした。
シューベルトのソナタ。
弾き始める動作をした後に長く時間をとって奏でた最初の音。
どんな音で始めるのだろうと待っておりましたら、天の音。清く純真な音です。
その瞬間、音楽の扉が開かれ日常の空間から夢の空間へ運ばれました。
物語を丁寧に読み聞かせてもらっているようでした。
初めの4小節を聴いただけで、「今日は来てよかった」と思いました。
ショパンのノクターンはこれ以上のものは聴いたことがありません。
私の言葉でせっかくの音楽を台無しにしてはいけませんので内容は書きませんが、この曲を聴くためだけでもガヴリリュクのコンサートに行くべきです!
そして「展覧会の絵」
絵が一枚一枚生きていて、次はどんな絵を見せてくれるのだろうとワクワクしながらガヴリリュクと一緒に次の絵に向かって歩きました。
途中からいつの間にか音楽に吸い込まれてしまい、ピアノ演奏を聴いている感覚もコンサート会場にいる感覚もなくなっていました。
何度足元から鳥肌が立ったことか。
曲が終わった時には、1人で聴きに行っていたのですが「スゴイ」と言って拍手してしまいました。
ホントは感動で泣きたかったのですが我慢しました。
ガヴリリュクを生で聴くのは3回目でした。
ガヴリリュクを知ったのは全くの偶然でした。
忘れもしません、2000年にラフマニノフの「楽興の時」が聴きたくてラジオのFM放送を聴いたのですが、その時の演奏がガヴリリュクでした。
演奏者が誰かもわからず録音をしました。
当時はまだインターネットを使用しておらず、今のように手軽に色々な演奏を聴くことはできませんでした。
夜に眠る時に軽い気持ちで録音したものを聴くと、もう驚くほどの演奏で、
美しい音、豊かな音色、溢れるイマジネーション、素晴らしいテクニック、そしてなんといっても深みのある音楽。
こんなに深く内面を読み解き表現できるのかと驚愕でした。
目が冴えて眠れなくなったのを覚えています。
演奏者は「アレクサンダー・ガヴリリュク」と言っておりました。
初めて聞く名前で、アレキサンダー・ガブリロフのこと?と思いましたが、失礼ながら彼がここまでの音と音楽を表現できるとは想像できなかったので長いこと私には謎の人物でした。
初めて聞く名前だし新人さんかもしれない。
若いとしても20代後半だろう、でもそんなに若いわけがないと思っておりました。
しばらくして正体が判明。
その演奏者は16歳・・・
しかもライブ録音・・
ひっくり返りました。
この時初めて、才能に年齢は関係ないと思いました。
若くとも精神は成熟するのだと。
今日のコンサートのアンコール。6曲ありました。
ガヴリリュクに出会うきっかけになり、その時最も感銘を受けたラフマニノフの「楽興の時」の第3番を弾いてくれました。
より説得力のある音楽になっていて魂のこもった演奏でした。
そして、行けなかったコンサートの方にあったバラキレフ「イスラメイ」まで弾いてくれました。
大サービスです。こちらも気になっていたので聴けて嬉しかったです。
シューマンの「トロイメライ」。こちらも素晴らしかった。
この曲で最後かと思ったので、夢のような時間をそのまま持ち帰るつもりで聴いておりました。
しばらく余韻に浸ってこのままここに座っていられたらなと思っていました。
しかし、その後もアンコールは続きました。
最後はリスト/ホロヴィッツの結婚行進曲。
ほとんどのお客様がスタンディングオベーションを送っておりました。
私も人生2度目のスタンディングオベーションでした。
全ての演奏に大大拍手です!
最近、ガヴリリュクの「ラフマニノフ ピアノソナタ第2番」をyoutubeで聴き、素晴らしさに何度も聴いてしまっております。
いつの録音だろう?と調べましたら2001年。
ガヴリリュクは1984年生まれ。
え?17歳?
引き算ができなくなったのかと計算し直しましたが、やはり17歳・・
再びひっくり返りました・・
(Amazonでのご購入はこちら)
2001年に日本で録音されたCDです。収録曲は、
ラフマニノフ:ソナタ第2番
ベートーヴェン:月光ソナタ
ハイドン:ソナタOp.14-6ロ短調
ブラームス:パガニーニの主題による変奏曲作品35
追記:
この録音は誕生日前でしたので16歳でした。
驚いてもう何も言えません・・