「トイストーリー3」全世界興収765億円を記録
「トイ・ストーリー3」が9日、米映画会社、ピクサー制作の映画としては歴代1位となる全世界興収8億9501万7000ドル(約765億円)を記録。同社はこれまで11作のアニメ映画を製作し、03年公開の「ファインディング・ニモ」が8億6789万3978ドル(約742億円)がトップだった。
◎ 米ディズニーの4─6月期決算、利益が予想上回る
米メディア・娯楽大手ウォルト・ディズニーが10日発表した第3・四半期(4─6月)決算は、映画「トイ・ストーリー3」、「アイアンマン2」、「アリス・イン・ワンダーランド」のヒットや広告市場の回復が奏功し、利益が市場予想を上回った。
メディアネットワーク部門の売上高は19%増の47億ドルとなった。
スタジオエンターテインメント部門は営業利益が1億2300万ドルと、前年同期の赤字から黒字転換した。
ディズニー全体の純利益は13億ドル(1株当たり0.67ドル)で、前年同期の9億5400万ドル(同0.51ドル)から増加した。
トムソン・ロイター・エスティメーツがまとめた純利益の市場予想平均は1株当たり0.58ドルだった。
ディズニー株は米株市場通常取引終了後の時間外取引で1.4%上昇し、35.80ドルをつけた。通常取引終値は35.29ドル。
2. ◎ ゲームソフト、夢のコラボ続々 懐事情厳しく各社提携
映画に例えると、ゴジラ対ウルトラマン――。ゲーム業界で、決して交わらなかったライバル会社の看板ソフト同士のコラボレーションが広がっている。若い人が減るなどの理由でゲーム市場が伸び悩み、大型のヒット作が生まれにくい各社の懐事情が背景にある。話題づくりに加え、それぞれの固定ファンを巻き込んだ購入者の広がりを各社とも期待する。
カプコンは7月下旬、自社の格闘ゲームシリーズ「ストリートファイター」と、バンダイナムコゲームスの「鉄拳」のキャラクターが対決するゲームの開発を両社で始めると発表した。両社がそれぞれ、相手のキャラクターが登場する格闘ゲームを開発・発売する計画だ。
ストリートファイターは1980年代に発売され、「インベーダーブームの再来」とされる社会現象を巻き起こした人気ソフト。シリーズ累計販売は2900万本に達する。鉄拳も累計3900万本が売れ、格闘ゲーム人気を二分するライバルとして長年販売を競ってきた。ただ両シリーズとも販売のピークは90年代。近年はゲーム画面が高精細化し開発費用が10億円以上かかる場合もあるにもかかわらず、新作がヒットにつながっていない。バンダイナムコは「最近は格闘ゲーム全体に勢いがない。コラボが市場を盛り上げるきっかけになれば」(広報課)と説明する。
シリーズ累計2900万本が売れたコナミのアクションゲーム「メタルギアソリッド」が今春に出した最新作には、2008年に発売され中高生から20代を中心に400万本超のヒットとなったカプコンの狩猟ゲーム「モンスターハンターポータブル2ndG」に登場したドラゴンなどが敵役で出現。ゲームの雰囲気が異なる両作品のコラボにファンは驚いたという。
両社が狙うのは、互いのゲームのファン層の獲得だ。コナミは「メタルギアは購入者の年齢層が高い。若いモンスターハンターのユーザーに関心を持ってもらえる効果は大きい」、カプコンは「海外で売れるメタルギアに登場することで、販路を広げるきっかけにしたい」ともくろむ。
ゲームでのコラボの先駆けは任天堂の「マリオ」とセガの「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」が共演するセガの「マリオ&ソニックATオリンピック」。セガが任天堂のマリオに「出演依頼」し、07年に北京五輪、09年にバンクーバー五輪を舞台にしたソフト発売が実現した。セガが苦手とするファミリー層へのアピール力は大きく、各社がコラボに取り組むきっかけになったとされる。
ゲーム誌編集のエンターブレインの浜村弘一社長は「Wiiやプレイステーション3など新型ゲーム機の発売ラッシュから4年たち、市場が低迷期にあるのも一因」と話す。他社のリソースを活用することで開発費や広告費を抑えながら熱心なファンからライトユーザーまで効率的にアピールする狙いがあるといい、「驚きのコラボは今後も増える」とみる。(上栗崇)
「トイ・ストーリー3」が9日、米映画会社、ピクサー制作の映画としては歴代1位となる全世界興収8億9501万7000ドル(約765億円)を記録。同社はこれまで11作のアニメ映画を製作し、03年公開の「ファインディング・ニモ」が8億6789万3978ドル(約742億円)がトップだった。
◎ 米ディズニーの4─6月期決算、利益が予想上回る
米メディア・娯楽大手ウォルト・ディズニーが10日発表した第3・四半期(4─6月)決算は、映画「トイ・ストーリー3」、「アイアンマン2」、「アリス・イン・ワンダーランド」のヒットや広告市場の回復が奏功し、利益が市場予想を上回った。
メディアネットワーク部門の売上高は19%増の47億ドルとなった。
スタジオエンターテインメント部門は営業利益が1億2300万ドルと、前年同期の赤字から黒字転換した。
ディズニー全体の純利益は13億ドル(1株当たり0.67ドル)で、前年同期の9億5400万ドル(同0.51ドル)から増加した。
トムソン・ロイター・エスティメーツがまとめた純利益の市場予想平均は1株当たり0.58ドルだった。
ディズニー株は米株市場通常取引終了後の時間外取引で1.4%上昇し、35.80ドルをつけた。通常取引終値は35.29ドル。
2. ◎ ゲームソフト、夢のコラボ続々 懐事情厳しく各社提携
映画に例えると、ゴジラ対ウルトラマン――。ゲーム業界で、決して交わらなかったライバル会社の看板ソフト同士のコラボレーションが広がっている。若い人が減るなどの理由でゲーム市場が伸び悩み、大型のヒット作が生まれにくい各社の懐事情が背景にある。話題づくりに加え、それぞれの固定ファンを巻き込んだ購入者の広がりを各社とも期待する。
カプコンは7月下旬、自社の格闘ゲームシリーズ「ストリートファイター」と、バンダイナムコゲームスの「鉄拳」のキャラクターが対決するゲームの開発を両社で始めると発表した。両社がそれぞれ、相手のキャラクターが登場する格闘ゲームを開発・発売する計画だ。
ストリートファイターは1980年代に発売され、「インベーダーブームの再来」とされる社会現象を巻き起こした人気ソフト。シリーズ累計販売は2900万本に達する。鉄拳も累計3900万本が売れ、格闘ゲーム人気を二分するライバルとして長年販売を競ってきた。ただ両シリーズとも販売のピークは90年代。近年はゲーム画面が高精細化し開発費用が10億円以上かかる場合もあるにもかかわらず、新作がヒットにつながっていない。バンダイナムコは「最近は格闘ゲーム全体に勢いがない。コラボが市場を盛り上げるきっかけになれば」(広報課)と説明する。
シリーズ累計2900万本が売れたコナミのアクションゲーム「メタルギアソリッド」が今春に出した最新作には、2008年に発売され中高生から20代を中心に400万本超のヒットとなったカプコンの狩猟ゲーム「モンスターハンターポータブル2ndG」に登場したドラゴンなどが敵役で出現。ゲームの雰囲気が異なる両作品のコラボにファンは驚いたという。
両社が狙うのは、互いのゲームのファン層の獲得だ。コナミは「メタルギアは購入者の年齢層が高い。若いモンスターハンターのユーザーに関心を持ってもらえる効果は大きい」、カプコンは「海外で売れるメタルギアに登場することで、販路を広げるきっかけにしたい」ともくろむ。
ゲームでのコラボの先駆けは任天堂の「マリオ」とセガの「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」が共演するセガの「マリオ&ソニックATオリンピック」。セガが任天堂のマリオに「出演依頼」し、07年に北京五輪、09年にバンクーバー五輪を舞台にしたソフト発売が実現した。セガが苦手とするファミリー層へのアピール力は大きく、各社がコラボに取り組むきっかけになったとされる。
ゲーム誌編集のエンターブレインの浜村弘一社長は「Wiiやプレイステーション3など新型ゲーム機の発売ラッシュから4年たち、市場が低迷期にあるのも一因」と話す。他社のリソースを活用することで開発費や広告費を抑えながら熱心なファンからライトユーザーまで効率的にアピールする狙いがあるといい、「驚きのコラボは今後も増える」とみる。(上栗崇)
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