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北米映画興行収入 Monsters vs. Aliens 初登場首位

2009-03-30 12:03:15 | 映画 話題等
北米映画興行収入=「モンスターVSエイリアン」が初登場首位

映画スタジオの推計に基づく3月27―29日の北米映画興行収入ランキングは、ドリームワークス・アニメーションSKGの3D映画作品「モンスターVSエイリアン」が、推計5820万ドル(約57億円)で今年最高のオープニング興収を記録し、初登場1位となった。
 同記録は、3D映画作品のオープニング興収としては過去最高で、3D上映館だけで約56%にあたる3260万ドルを稼いだ。

 キャラクターなどがスクリーンから飛び出すように見える3D上映のチケットは、通常の作品と比べ3ドルから5ドル高い。しかし、ハリウッドでは3D映画の制作が進められ、今後3年間に約40作品の3D映画が公開される予定だ。
 3D映画を推進するドリームワークスのジェフリー・カッツェンバーグ最高経営責任者(CEO)は、今後1本あたり1500万ドルの追加の制作費をかけて、同社の作品すべてを3D映画にすると宣言している。

 調査会社メディア・バイ・ナンバーズによると、今週末の全作品の興行収入は、合計1億4800万ドルで前年比約40%増となった。

 先週1位だったニコラス・ケイジ主演のSFファンタジー「Knowing(原題)」は、1470万ドルで3位に後退した。


2. 北米映画興行収入トップ10


 映画スタジオの推計に基づきロイターが29日にまとめた3月27─29日の映画の北米興行収入トップ10(推定値)。題名は原題。カッコ内は前週の順位。*は初公開。

順位                    興行収入
1 (*) Monsters vs. Aliens ........... 5820万ドル
2 (*) The Haunting in Connecticut ... 2300万ドル
3 (1) Knowing ....................... 1470万ドル
4 (2) I Love You, Man ............... 1260万ドル
5 (3) Duplicity ..................... 760万ドル
6 (4) Race to Witch Mountain ........ 560万ドル
7 (*) 12 Rounds ..................... 530万ドル
8 (5) Watchmen ...................... 280万ドル
9 (7) Taken ......................... 270万ドル
10 (6) The Last House on the Left .... 260万ドル
 [ロサンゼルス 29日 ロイター]

3. ウッズ復活優勝、今田は17位 米ゴルフツアー

米男子ゴルフツアー、アーノルド・パーマー招待は29日、当地のベイヒル・クラブ(7137ヤード=パー70)で最終ラウンドが行われ、首位と5打差の2位でスタートしたタイガー・ウッズ(米)が通算5アンダーで優勝した。左ひざの故障から復帰して3戦目での復活勝利となった。
 ウッズはショーン・オヘア(米)と並んで迎えた18番でバーディーを決め、優勝を決めた。ウッズはこの大会、2年連続6度目の優勝。3位スタートの今田竜二は73に終わり、通算2オーバーの17位に終わった。

邦画5社がデジタル配信サービスPR

2009-03-26 14:03:20 | 映画 話題等
邦画5社がデジタル配信サービスPR

 邦画5社(角川、松竹、東映、東宝、日活)が、26日からデジタルテレビ向けの配信サービス「まるまる映画」を開始する。5社の担当重役が25日、都内で会見して利便性をアピールした。5社で合計約1万2000本という所有作品の豊富さを生かし、デジタルテレビに映画作品を直接配信するシステム。国内家電メーカー(シャープ、ソニー、東芝、パナソニック、日立)が共同で設立した映像配信サービス「アクトビラ」を介し、5社が毎月、各社で厳選した合計6作品を配信していく。“呉越同舟”の映像配信サービスは映画業界初の試み。東宝の千田諭専務は「力を合わせてやれば新しいビジネスモデルに発展する」と期待を寄せていた。

2. 【エンタメ早耳情報】老舗米誌の珠玉インタビュー集

「本当に我を忘れてのめり込むような映画は、ほとんどないんだ。文化が滅ぶ要素の一つは、子供から若者まで、みんながそういう映画なしで育つことさ」(ジョージ・ルーカス監督、1977年)。
 米で最も権威ある音楽誌ローリング・ストーン。67年の創刊以来。5つ星を最高とする鋭いアルバム評は有名だが、もうひとつの看板が有名ミュージシャンや映画監督、俳優、政治家などに行った長尺のインタビューだ。こちらも切れ味鋭く、読み物としては超一級の出来映えで知られるが、そんなインタビュー集が本になり発売された。「『ローリング・ストーン』インタビュー選集」(TOブックス、税込3150円)。エンタメ好きはもちろん、視点の違う自己啓発本をお探しのみなさんも納得の一冊だ。
場するのは冒頭のルーカルをはじめ、ジョン・レノン、ボブ・ディラン、ジム・モリソン、クリントン元米大統領、クリント・イーストウッドなど、文字通り世界の文化を変えた40人。インタビュアーも名評論家グリール・マーカスや、ストーン誌のライターから映画監督に転身したキャメロン・クロウらとあって、一語一句がユニークで示唆に富む。
 とりわけポップ・アート界の鬼才アンディ・ウォーホルが73年にニューヨークのセントラル・パークで「ティファニーで朝食を」を手掛けた破天荒な作家トルーマン・カポーティーと散歩しながら行ったインタビューは臨場感たっぷり。きっと映画のワンシーンのような光景が展開されたのだろう…。
 個人的には、90年のインタビューでの作曲家レナード・バーンスタインのこの一言に深い感銘を受けた。「心の奥底では、人はもともと学ぶ喜びを持って生まれてきたと確信しているよ。例外なくね。赤ん坊でも、自分の手や足の指をしげしげと観察するだろう?」。

【湘南の風 古都の波】「映画」が帰ってくる

2009-03-25 12:59:14 | 映画 話題等
【湘南の風 古都の波】「映画」が帰ってくる

 ■シーン1
 数々の名作を残した小津安二郎(おづ・やすじろう)監督の自宅は北鎌倉の浄智寺(じょうちじ)の近くにあった。女優の田中絹代(きぬよ)さんも鎌倉に住み、由比(ゆい)ガ浜通りのうなぎ屋さんで食事をするのが楽しみだった。
 記憶に新しいところでは寅さんの『男はつらいよ』シリーズなども作られた松竹大船(おおふな)撮影所があったことから、古都・鎌倉は「映画の町」とも言われた。こう書くと「えっ、大船撮影所って大船市じゃなく鎌倉にあったの」と聞かれることがある。大船駅の知名度もあって誤解されやすいが、大船市は存在しない。
 JR大船駅の所在地は鎌倉市大船一丁目。撮影所は1936(昭和11)年に東京の蒲田から大船に移り、2000(平成12)年に閉鎖された。跡地は鎌倉女子大のキャンパスである。
 その「映画の町」には現在、常設の映画館が1軒もない。かつては5軒もあったそうだが、次々に姿を消し、最後に残った鎌倉駅西口のテアトル鎌倉も1988(昭和63)年に閉館した。跡地にはマンションが建っている。
 これも時代の波というものなのだろうが、最近は新しい動きも見られる。


2. 【20世紀のきょう】レノンとヨーコが“平和のベッド・イン”


 ■1969・3・25
 ジョン・レノンとオノ・ヨーコはハネムーン先のアムステルダムのヒルトンホテルで、この日「ベッド・イン」を始めた。記者会見し、こんな2人の様子が世界に流された。レノン28歳、ヨーコ36歳。当時、ベトナム戦争の最中で、平和をアピールするパフォーマンスとして行ったのだが、過激な内容を予想していたマスコミはがっかりしたという。




【次代への名言】3月24日・島崎藤村

 ■「どうか丑松(うしまつ)が帰って来たら、忘れるな、と一言(ひとこと)そう言っておくれ」(島崎藤村(とうそん)『破戒(はかい)』)
 

 「丑松」とは『破戒』の主人公の青年教師、瀬川丑松。冒頭のことばの主は彼の父親である。では、「忘れるな」とは? 被差別出身という素性を隠すこと。丑松の父はこうもかきくどいている。「たとえいかなる目を見ようと、いかなる人とめぐりあおうと決してそれとはうちあけるな、いったんの憤怒(いかり)悲哀(かなしみ)にこの戒めを忘れたら、その時こそ社会(よのなか)から捨てられたものと思え」
 明治39(1906)年のきょう、『破戒』は世に問われた。島崎藤村はすでに詩人として名高く、大手から「出版はうちで」と声をかけられたが、彼は借金による自費出版という難路を選択した。孤高の文学者、藤村らしい選択だった。
 深奥な問題と父の戒めを破る(破戒)までの丑松という人間の苦悩、彼をとりまく小社会を平易な文章でつづったこの作品は、出版初日から大反響を呼んだ。また、賛否さまざまな評論が文壇を埋めたが、その真価は、文豪、夏目漱石の次の一文を引用すれば十分だと思う。
 「金色夜叉(こんじきやしゃ)(尾崎紅葉(こうよう)作)の如(ごと)きは二三十年の後は忘れられて然るべきものなり。破戒は然(しか)らず。僕多く小説を読まず。然(しか)し明治の代に小説らしき小説が出たとすれば破戒ならんと思ふ」

北米興行収入トップ 「Knowing」が初登場首位

2009-03-23 13:28:58 | 映画 話題等
北米映画興行収入=N・ケイジの「Knowing」が初登場首位

映画スタジオの推計に基づく3月20―22日の北米映画興行収入ランキングは、ニコラス・ケイジ主演のSFファンタジー「Knowing(原題)」が2480万ドル(約23億9000万円)で初登場首位となった。
 同作品は、ケイジ演じるシングルファーザーの天文物理学者が、自然災害を予言する暗号を解きながら人類の救出に挑むストーリー。経済が低迷する中、こうした物語が観客を呼び寄せているようだ。ケイジがハリウッドで最も興行収入を稼ぐ俳優の1人であることを証明する結果となった。

 また、男の友情を描いたコメディ作品「I Love You, Man(原題)」が1800万ドルで初登場2位に付け、

ジュリア・ロバーツとクライブ・オーウェンが共演する「デュプリシティ/スパイはスパイに嘘をつく」(日本公開日は5月1日)は1440万ドルで3位となった。
 先週1位だったファミリー向けコメディ「Race to Witch Mountain(原題)」は、1300万ドルで5位に後退した。

 アカデミー賞で8部門を受賞し公開19週目となった「スラムドッグ$ミリオネア」は、270万ドルで8位にランクイン。同作品の北米での累積興行収入は1億3720万ドルにのぼっている。


2. 北米映画興行収入トップ10

 映画スタジオの推計に基づきロイターが22日にまとめた3月20─22日の映画の北米興行収入トップ10(推定値)。題名は原題。カッコ内は前週の順位。*は初公開。

順位                   興行収入
1 (*) Knowing ....................... 2480万ドル
2 (*) I Love You, Man ............... 1800万ドル
3 (*) Duplicity ..................... 1440万ドル
4 (1) Race to Witch Mountain ........ 1300万ドル
5 (2) Watchmen ...................... 670万ドル
6 (3) The Last House on the Left .... 590万ドル
7 (4) Taken ......................... 410万ドル
8 (6) Slumdog Millionaire ........... 270万ドル
9 (5) Madea Goes to Jail ............ 250万ドル
10 (9) Coraline ...................... 210万ドル
 [ロサンゼルス 22日 ロイター]

米映画制作、インディーズに追い風

2009-03-23 12:59:38 | 映画 話題等
米映画制作、インディーズに追い風


 ハリウッドで複数の映画会社が制作から撤退したことにより、移り気な金融市場を必要としない独立系(インディペンデント)プロデューサーたちに活躍のチャンスがまわってきた。彼らは昨年、金融市場が破綻(はたん)する前に集めた資金を使い、新作映画に何億ドルも投資する予定だ。

                  ◇

 「制作される映画も制作できる映画会社も少なくなるだろう」と話すのは、米ワーナー・ブラザーズの元幹部、フィリップ・ルースレ氏。米金融サービスのCITグループなどから1億8500万ドル(約177億円)を集め、昨年、制作会社バンドームを立ち上げたルースレ氏は「われわれにとってまたとないタイミング」と強気の構えだ。

 映画制作大手はDVD売り上げの減少などにより、新作制作費の切り詰めを余儀なくされている。米メディア大手タイム・ワーナー傘下のワーナー・ブラザーズやバイアコム傘下のパラマウント・ピクチャーズ、ウォルト・ディズニー、ライオンズ・ゲート・エンターテインメントは、確実に利益が得られる映画に集中するために、制作本数は少なくなると表明している。この状況は、大手以外の制作者にとって成長のチャンスだ。

 ルースレ氏とファブリス・ジャンフェルミ氏は、RBSグリニッジ・キャピタルやニューブリッジ・フィルム・キャピタルなどの投資会社から資金を集めた後、昨年10月にバンドームの設立を発表した。このほか、プロデューサーのマイケル・セレンジー氏の制作会社セレンジー・ピータース・プロダクションズが2億ドル以上を集めているほか、個人投資家のケン・ジョンソン氏も自身の制作会社イニシエート・プロダクションズを通じ、独立系映画に投資している。

 ≪投資チャンス?≫

 ニューヨークを拠点とするエンターテインメント系投資会社クオリア・キャピタルのマネージングパートナー、ケン・シャピロ氏は「映画ビジネスの経済状況はまだかなり良い方だ」と述べ、「映画ビジネスに関するリスクや多様な収益源に理解を深めた上で投資すれば、チャンスはある」と指摘する。

 米国では、ホームビデオの売り上げが減少する一方で、映画チケットの売り上げは増加。調査会社メディア・バイ・ナンバーズによれば、3月15日までの今年の興行収入は、観客動員数が12.4%増加したこともあり、昨年の18億200万ドルから14%増加の20億5700万ドルとなっている。

 バンドームのルースレ氏は、2500万~3000万ドルの予算範囲の映画を年に3本制作する予定だ。同社は、サミット・エンターテインメントと配給協定を結んだが、制作映画のタイトルはまだ公表していない。

 「用心を重ね、我慢強くなることだ。制作する映画選びには特に慎重になる必要がある。われわれは映画を何本も制作することになるが、その数は妥当なものでなければならない」とルースレ氏。

 一方で資金繰りに苦戦する映画制作者も少なくない。スティーブン・スピルバーグ監督もその一人だ。事情に詳しい1人が1月に語ったところによると、同監督が率いる映画制作会社ドリームワークスSKGは貸し渋りにあっているという。昨年提携したインドのメディア複合企業リライアンス・ビッグ・エンターテインメントとの新会社設立に必要な3億2500万ドルの融資が得られていない。

 ≪大手は10%減見通し≫

 ガムコ・インベスターズ(ニューヨーク州ライ)のファンドマネジャー、ラリー・ハバーティ氏によれば、米国の大手制作会社によってつくられた映画の数は、昨年の約120~130本から5~10%減る見通しだ。

 セレンジー氏が07年にクリスティン・ピータース氏と共同設立したセレンジー・ピータースは、スイス、日本、インドで株式発行による資金調達を行った。また、同社はパラマウント社とファーストルック契約を締結。パラマウント社が優先的に配給権を持つ代わりに、同社から継続的に資金提供を受けている。

 セレンジー・ピータースが企画中の作品には、オスカー候補になった経験のあるジム・シェリダン監督がFBI(米連邦捜査局)のマフィアスキャンダルを描いた「ブラック・マス」や、米俳優スティーブ・マックイーン(1930~80年)の伝記などがある。小説やゲームソフト、アジアの漫画本などの映画化権も購入しており、映画制作費として2000万~3000万ドルを充てる計画だという。

 ≪低予算市場幕開け≫

 ケン・ジョンソン氏は、500万~1000万ドルの範囲で映画に投資する計画で、既に「マニュアー」と「ステイ・クール」というポリッシュ兄弟監督のコメディー映画に資金提供している。

 映画大手4社は、この1年で独立系部門の閉鎖や規模縮小を余儀なくされた。ワーナー・インディペント・ピクチャーズは閉鎖、パラマウント・バンテージは制作映画本数を減らしている。ジョンソン氏はこれが低予算映画市場の幕開けにつながるとの認識を示した上で、「規模縮小はわれわれにとって追い風。費用対効果の高い商談ができるまたとない機会だ」と語った。

2. 米俳優H・フォード、交際中の女優C・フロックハートと婚約

米俳優ハリソン・フォードさん(66)が交際中の米女優キャリスタ・フロックハートさん(44)さんと婚約したと、芸能誌ピープルが21日報じた。
 同誌は2人に近い関係筋の話として、フォードさんがバレンタインデーの週末に一緒に訪れていた休暇先で、フロックハートさんに婚約指輪を贈った、と伝えた。
 2人は7年半にわたって交際していた。
 同誌によると、結婚式の日取りなどはまだ決まっていない。

『おくりびと』オスカー効果絶大 興行収入50億円を突破

2009-03-21 13:13:47 | 映画 話題等
『おくりびと』オスカー効果絶大 興行収入50億円を突破

 第81回米アカデミー賞外国語映画賞を受賞した「おくりびと」(滝田洋二郎監督)が、興行収入50億円を突破、オスカー効果の絶大さを示している。受賞直後の週末(2月28日、3月1日)には、公開25週で初めて全国映画動員ランキング1位に。ロングラン後の1位獲得は異例だ。関連書籍の売れ行きに拍車がかかるなど、各方面に好影響も出てきている。 
 配給元の松竹によると、今月十五日現在、「おくりびと」は興収五十二億円、観客動員四百五十六万人。昨年、日本国内で上映された洋画の興収一位「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」の五十七億一千万円の数字を上回る勢いだ。
 公開は昨年九月十三日。動員ランキング初登場は五位で、年内は五週目の三位が最高。年末の時点で興収は三十億ほどで、「崖の上のポニョ」(155億円)、「花より男子ファイナル」(77億5000万円)など好調な邦画群の中では、年間ランク十一位と、ベストテンに入れなかった。
 そんな作品がオスカー効果で興収・動員数を急伸させたが、映画ジャーナリストの大高宏男さんは、大ヒットの要因は「いくつもの波がうまくつながった結果」と分析する。
 第一波は公開直前に、モントリオール世界映画祭(カナダ)でグランプリに選ばれたこと。第二波は、年末に始まる国内の新聞や雑誌の映画賞レースを総なめにしたことだ。松竹宣伝部の山中正博さんは「九月公開の作品は一般的に、年末には打ち切る。だが、受賞の話題効果を期待して公開を続けた」と戦略の一端を明かす。
 そして最大の波、二月の日本アカデミー賞十冠(最優秀作品賞など)と、続く米アカデミー賞の「ダブル受賞」がやってきた。オスカー像を手にした滝田監督や主演の本木雅弘の姿が新聞の一面トップを飾り、テレビも授賞式の模様から街の声まで幅広く報道。受賞は「ニュース」として、普段映画を見ない人にも届いた。
 大高さんは「前財務相の酩酊(めいてい)会見など暗いニュースが多かった。そこに届いた朗報にマスコミが飛び付いた。読者や視聴者が明るいニュースを求めていた」とフィーバーの背景をみる。
    ◇
 松竹の戦略も奏功したようだ。一月二十三日に米アカデミー賞ノミネートが決まると、三十館前後に縮小していた公開館を徐々に増館。擦り切れたフィルムを焼き直したりしながら、二月二十三日のオスカー受賞のころには公開時に近い百八十館まで戻し、凱旋(がいせん)上映に備えた。
 大高さんは「『バベル』で菊地凛子が米アカデミー賞助演女優賞の候補になった時(2007年)も話題になったが、日本での公開時期が遅れて動員に結び付かなかった。今回は、そこがうまくいった」と解説する。
 オスカー効果は映画以外の分野にも拡大。本木が感銘を受け、企画のきっかけとなった「納棺夫日記」(青木新門著)にもスポットが当たった。一九九六年に文庫化され、昨夏の時点で八万五千部のロングセラーではあったが、映画の公開後は十五万部、アカデミー賞を経た現在は四十五万部の売れ行きだ。
 また、「縁起が悪い」と敬遠されていた日本酒「おくりびと」が売れだし、葬儀関連会社に「納棺師になりたい」という問い合わせも相次いでいる。
 “本家本元”の映画は、いまだに興行成績で上位をキープ。今月十八日にはDVDも発売された。劇場公開中の販売は珍しいが、売れ行きは好調という。
 「『おくりびと』は誰にも起こり得るテーマを描いた作品。心に響く。だから口コミとなって広がりを見せているのでは」と大高さん。外国での高い評価を受けての国内ブームはやや皮肉にも思えるが、根底にやはり作品の良さがあるのは間違いなさそうだ。


2. 芸術院賞に井上ひさしさんら9氏

 日本芸術院(三浦朱門院長)は20日、08年度の日本芸術院賞を作家の井上ひさしさんら9人に授与し、うち井上さんとピアニストの中村紘子さん、書道家の小山やす子さんには恩賜賞も贈ると発表した。授賞式は6月15日に東京・上野の日本芸術院会館で開かれる。受賞者と分野、対象の業績は以下の通り。(敬称略)

 【恩賜賞・日本芸術院賞】小山やす子(84)=書、「更級日記抄」(08年日展出品作)▽井上ひさし(本名井上廈、74)=小説、戯曲を中心とする広い領域における長年の業績▽中村紘子(本名福田紘子、64)=洋楽、ピアノ演奏家としての世界的評価を確立した業績

 【日本芸術院賞】藪野健(65)=洋画、「ある日アッシジの丘で」(08年二紀展出品作)▽宮瀬富之(本名宮瀬富夫、67)=彫塑、「源氏物語絵巻に想(おも)う」(08年日展出品作)▽観世銕之丞(てつのじょう)(本名観世暁夫、52)=能楽、「安宅」のシテ(07年国立能楽堂特別公演)並びに近年の優れた演能成果▽豊竹咲大夫(本名生田陽三、64)=文楽、文楽大夫としての近年の卓越した演技▽杵屋巳太郎(本名宮沢雅之、71)=邦楽、長唄、特に歌舞伎音楽の確実な伝承と優れた演奏技術▽豊(ぶんの)英秋(64)=邦楽、長年にわたる雅楽演奏家としての業績

北米映画興行収入 T・ペリーのコメディーが連続首位

2009-03-02 15:01:51 | 映画 話題等
北米映画興行収入 T・ペリーのコメディーが連続首位

映画スタジオの推計に基づく2月20―22日の北米映画興行収入ランキングは、タイラー・ペリー監督・主演のコメディー「Madea Goes to Jail(原題)」が1650万ドル(約16億1000万円)を記録し、前回に引き続き1位となった。
 兄弟3人によるアイドルグループ、ジョナズ・ブラザーズのコンサートの模様を再現したディズニーの3D映画「ジョナス・ブラザーズ/ザ・コンサート 3D」は1270万ドルで、2位となった。業界では最高2500万ドルに届くとも予想されていた同作品だが、ディズニー側は1500万ドルと控えめな興収を見込んでいて、実際にはそれさえも下回る結果となった。
 また、22日に発表されたアカデミー賞で8部門を受賞した「スラムドッグ$ミリオネア」が1220万ドルで前回の5位から3位に浮上した。

2. 北米映画興行収入トップ10

 映画スタジオの推計に基づきロイターが1日にまとめた2月27─3月1日の映画の北米興行収入トップ10(推定値)。題名は原題。カッコ内は前週の順位。*は初公開。
順位                   興行収入
1 (1) Madea Goes to Jail ............ 1650万ドル
2 (*) Jonas Brothers .................1270万ドル
3 (5) Slumdog Millionaire.............1220万ドル
4 (3) Taken ..........................1000万ドル
5 (4) He's Just Not That Into You ......590万ドル
6 (7) Paul Blart: Mall Cop .............560万ドル
7 (2) Coraline ........................ 530万ドル
8 (*) Street Fighter .................. 470万ドル
9 (8) Confessions of a Shopaholic ......450万ドル
10 (9) Fired Up ....................... 380万ドル
 [ロサンゼルス 1日 ロイター]

3. 新東宝設立60年 香川京子語る

 新東宝が昨年設立60年を迎え、東京・シネマート六本木などで「新東宝大全集」が開かれている。14年間に900本を超す映画を送り出した。新東宝でデビューした香川京子が当時の思い出を語った。
 新東宝は東宝から独立した監督や俳優らが48年に作った。香川は翌年に入社。「学校を出たばかりで、お下げ髪のまま撮影所に通っていました。新しい会社でしたから、皆さん張り切ってましたね。家庭的で気持ちが一つになっている感じでした」
 島耕二監督に可愛がられて、「上海帰りのリル」など多くの作品に出た。「学芸会で主役をやった記憶もなく、見る方専門でしたから、女優になっても、初めのうちはどういう風に演じようというのはなく、ただ監督さんのおっしゃる通りに素直に演じていました」
 成瀬巳喜男監督とも同社で2本仕事をしている。「声を荒らげられることもなく、とても静かな現場でした。細かい演技指導はありませんでしたが、目は厳しかったですね」
 「おかあさん」では、当時既に大女優だった田中絹代の娘を演じた。「『京子さん、京子さん』ってとても丁寧で親切にしていただきました。直接指導をする方ではありませんでしたので、演技を拝見して、とても勉強になりました」
 今回久々に新東宝時代の作品を見直した。「割と客観的に見られましたね」と笑う。「当時の気持ちに戻っちゃいますね。本当に楽しいことばかり思い出されます。戦後間もなくで、世の中も豊かではなかったけど、だんだん良くなっていくという希望があった。女優としてのスタートが新東宝で幸せでした」
 4月3日まで。

フジ開局50周年『黒部の太陽』 世紀の難工事リアルに

2009-02-11 12:39:22 | 映画 話題等
フジ開局50周年『黒部の太陽』 世紀の難工事リアルに

フジテレビの開局五十周年記念ドラマ「黒部の太陽」が、三月下旬に二夜連続で放送される。故・石原裕次郎さんの映画でも有名な「黒四発電所」建設に挑んだ男たちを描く作品で、見どころの一つは最大の難工事だったトンネル掘削シーン。噴き出す地下水に阻まれながらも主人公たちが命を懸けて掘ったトンネルが東京都調布市の映画スタジオに再現された。 

 「黒部の太陽」は、香取慎吾演じる倉松仁志(熊谷組倉松班班長)を主人公に、ダム建設現場に資材を運ぶため、北アルプスの山中にトンネルを貫通させた男たちの苦労と葛藤(かっとう)を描く。
 トンネルは、調布市の日活撮影所にあった。奥行き約二十七メートル、幅六メートル、高さ五メートルのトンネルが、倉庫のようなスタジオの中に丸ごと納まっていた。
 狭い入り口からトンネルの中に足を踏み入れると、触ったら手が汚れそうなほどリアルにつくられた支保工(掘り終えた部分を支える柱)が等間隔に並ぶ空間が、薄暗い明かりに照らし出されていた。
 トンネルの入り口の方向にあたるセットの端に設置されていたのは、鉄製の巨大なやぐら状の「ジャンボ」。ジャンボの上段、中段、下段には機関銃のような削岩機が備え付けられている。地面にはレールが敷いてあり、主人公の倉松らを乗せたジャンボがゆっくりと前進する。
 物語では倉松らは世界記録に匹敵する速度で掘り進んでいくが、やがて破砕帯という軟らかい岩盤にぶち当たり、冷たい地下水が滝のように流れ出す。
 昔の映画と違い、今はCGが使えるのでセットの中で洪水を起こすことはないが、スタッフがトンネルの上から、または地面にホースで水をかけるため、足元はぬかるみ、水蒸気とほこりが立ち込める。撮影スタッフも雨がっぱとヘルメット姿。一見、誰が俳優で誰がスタッフなのかわからない。
 セットを手掛けた、この道五十年の美術デザイナー根本研二さんは「われわれもトンネルをつくるのは初めて。これからもないでしょう。映画はビデオ化されていないので見られないけど、そりゃ負けたくない。関西電力の人が『トンネルの中に吸い込まれるようだ』と言ってくれた時に、これは成功だと思いました」と話す。
 日活のスタジオは地面がコンクリートではなく、土になっている。まずブルドーザーでスタジオの床を掘って撮影で使う水を流すためのプールをつくり、鉄板などでふたをした上にトンネルが乗っかっている。トンネルの幅と高さはほぼ実寸大。長さは、支保工の幅などを工夫して、視覚効果で長く見えるようにつくられている。
 撮影には笹島建設や熊谷組からトンネル工事の経験者が交代で二人ずつエキストラ兼技術指導で参加。台本やセットではカバーできないリアリティーを担ってもらっている。
 香取はこう話していた。
 「セットに入った瞬間、今後のスケジュールすべてが頭の中をよぎり、頑張ろうと思った。ワンショットごとに水にぬらされ、その水を滴らせる。本当に芝居ではなく“工事”なんですよ」