「普段着」、、、「家着」「部屋着」のことです。
例えば或る日曜日のうららかな午後。
家に "突然"(※これが重要) 「まあまあな距離感」の知人女性(そうだ...空想と理解の扶けとなるように『菅野美穂な感じ』と設定しよう)が訪ねてきたとする。
ちょうど僕は遅めの昼食を摂るためにひとり台所で自家製塩麹(失敗作←実話)を味付けの最終的解決手段とするワケの分からない薄味パスタを作っている。
エントランスのモニターを見ると、、魚眼レンズな映りに臆する気配もなく件の『菅野美穂な感じ』が。。
こ..これは『菅野美穂な感じ』、、、なんとなく面白いこと好きでイタズラ心を隠さず、積極性も兼ね備えた、、それこそが『菅野美穂な感じ』。
なんの因果か突然の訪問。
「 ....!!」
(ここで瞬間固まりますよね)
インターフォンで対応してから相手を待たせるなんて愚の骨頂と我に返る。
でもつい今まで「塩麹(失敗作)パスタづくり」に専念していた己が姿を顧みると、、油断のあまり表現し難いほどのズンベラボンな格好(..どんなカッコウ)、、ここで貴方は(というか僕は)果して屈託なく『菅野美穂な感じ』の前にその姿を曝け出すことができるだろうか。。。
多分、この季節だと家の中ではまあどうでしょうか、、変なトレーナーとか着てたりしますね。リザーブチームにも入っていないような。 …雑誌の描写等で散見されますがリヴィングのソファにゆったりこしかけて「ショールカラーカーディガン」をこれまた優雅に着こなして『現代建築』に関する洋書みたいなのをパラパラと…あんなの2年に半日ぐらい奇跡的にしか生じない、極めて非生活、反ブルジョワジー的なシチュエーションですから。
(言い過ぎたね)
僕は自宅でリラックスしたいときは「ふかふかスウェット」「くったりネルシャツ」「毛玉だらけのカーディガン」、、あるいはフレッドペリー、オールドadidas(無論『西ドイツ製』) の「身と一体化したジャージ」なんかを結構着ていますね。
部屋着として特に気に入っている一着なのですが大昔のA.P.C.のウールのジップアップニット(話にならないほど赤い)を身に纏い、ソファに寝転んで、、『社会科学の方法~ヴェーバーとマルクス~』ならことあるごとに読んでいます。
それはともかく、躊躇なくドアを開けて、、『菅野美穂な感じ』であろうが『吉瀬美智子な感じ』であろうが、自然体でありながら洗練された普段着で突然の訪問者をザックバランに迎え入れるなんてさぞ爽快だろうなと思い余って久しぶりにこんなプロローグを書いてしまいました。
(そういえばこういう出来事は大学時代なら稀にはあり得たかもしれませんね)
「西海岸」「サーフカルチャー」に大した興味は持っていませんが、気取らずシンプル&上質な DAILY WEAR といえば、どうやら JAMES PERSE(ジェームスパース)はなかなかのものらしい(と今さら)。
これは単純明快なスウェットです。
経験にないほどのやわらかい着心地。
捻ったような凝った裁断縫製。 あくまでディテールは「さり気なさ」を失うことなく。
サイズは少し間違えたようで。ジャスト過ぎたのです。本当はもう少し緩めに着るのがいいな。
これだけ飾り気のない日常系アイテム、、「薄味パスタ」を振る舞い、それだけでは申し訳ないのでここは近所にある街一番のカフェに向おう。直感的に、馴染んだバルマカーンコートを羽織って。
杢グレーのスウェットにベージュのコートなんて素朴過ぎてシビれます。
しなやかな瞬発力...!(書いてて意味がわからない)
こういう時にはやはりデニム(#501Zxx か #505か)に、、、足元は「これ↓」なんて軽快でよさそうだ。。
ところですみません、僕、実はふたりぐらしなので現状『菅野美穂な感じ』や『吉瀬美智子な感じ』の訪問を「公に」迎え入れることは極めて困難という苦境(?)にあり、、、今回は空想というより妄想が過ぎたようです(そもそもそんなシチュエーションは無いな)。
" 空想は知識よりも重要である "(A.アインシュタイン)
と云いますから。
正直途中から「ジェームスパース」はどうでもよくなり、、今回も粗い顛末でした。
でも...また宜しくお願い致します(照れ終わり)。