平凡であることの幸せ

人生は光に導かれる旅

☆Life is a journey towards the guiding light

郡上おどり in 青山 <梅窓院>

2007-06-27 | まち歩き

Aoyama7jpg あれから5年・・・今月30日は父の命日です。 父自身は横浜生まれ東京育ちなのですが、父方の故郷は岐阜県の郡上八幡なので 親戚もおり、父は幼い頃から郡上八幡で過ごすことも多く まるで故郷のように思っておりました。先祖代々からの我が家のお墓もかつては郡上八幡にあったので(今はお墓はこちらに移しましたが) 私も何度か訪れ、宗祇水をはじめとした湧水が湧く、名水の城下町である「水の町」、郡上八幡が子どものころからAoyama大好きです。

 ♪ 郡上の八幡出てゆく時は、

           雨も降らぬに袖しぼる ♪

この歌詞で知られる郡上おどりは400年にわたって歌い踊り続けられてきたもので、国の重要無形文化財に指定され、全国三大民謡に数えられています。地元の人だけでなく多くの観光客が訪れ、毎年7月中旬頃から9月の中頃まで踊り続けられ、とくに8月のお盆は「徹夜踊り」となり朝の5時頃までにぎわうそうです。

Aoyama2東京・青山にある梅窓院という浄土宗のお寺は 家康の家臣だった老中青山幸成(よしなり)公が逝去した時(1643年)、青山公の下屋敷に建立されたのですが、(青山幸成は、家康、秀忠に仕えた青山忠成の四男で、郡上青山家の流れになるそうです。)
梅窓院の歴史は、郡上八幡城主・青山家の菩提寺であることから始まったので 、ゆかりのある郡上八幡町との交流活動として、6月に境内で 「郡上おどり in 青山Aoyama7 が開催され、地元郡上八幡町から招いた方も踊られるというのを聞いて  先日の日曜日 浴衣を着て行ってみました。 あいにくの雨でしたが 浴衣を着て 踊りてぬぐいをして傘もささずに雨に濡れながらも楽しそうに踊る人でいっぱいで 保存会の方々の郡上節の生の演奏も素晴らしく 久しぶりに盆踊りの楽しさを味わうことができ、父が生きていたら 一緒に来たかったなあと思うのでした。また夏の郡上八幡を訪れて 本場の郡上踊りに参加してみたくなりました。  

Aoyama4jpg 我が家の先祖は郡上八幡の武士で、父はその十何代目かにあたり、先祖の武士の名前は今でも郡上城史にも残っています。

戦国時代末期 遠藤盛数によって砦が築かれたのが郡上八幡城のはじまりで その後井上氏、金森氏が入部しましたが、大規模な農民一揆の宝暦騒動が起こり 金森氏にかわって青山氏が入部し、幕末まで続きました。

Baisouin 青山家は徳川家康の家臣ですが、ルーツは藤原家の血筋で近江の国だそうですが、その後 群馬県に移り そこの土地の名であった「青山」を姓にしたそうです。その後三河に移り住み、青山家は徳川家の最古参の譜代となり、青山忠成の時、 家康の命に従い 東京、青山に居を移し 、徳川の歴代将軍に仕え、幕府を支え、 江戸時代を代表する大名となったそうです。その青山家は、本家が現兵庫県の篠山で、そして分家は岐阜県の郡上で、それぞれ明治維新を迎えたというわけです。

     ***

Hoba_1 上おどり in 青山 では ちょっとした物産展も同時開催されており お土産に ほう葉みそを買って帰りました。ほう葉をしいて味噌で焼く ほう葉焼き は 以前 郡上八幡を訪れた帰りに 世界遺産の 白川郷まで足を運び タイムスリップをしてしまったような荻町の合掌造りのおうちでいただいた 飛騨牛のほう葉焼きがとっても美味しかったので 昨夜は それを真似て和牛やきのこや季節の野菜を焼いて美味しく頂きました。もう一袋残っているので 父の命日に お墓参りにいったあと もういちどほう葉焼きをしたいと思います。。。

      Hoba2     Hoba3

 

    Photo_174

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国立新美術館と東京ミッドタウン ~クロード・モネと児島虎次郎~

2007-06-27 | まち歩き

1_20 六本木の国立新美術館で 7月2日まで開催されている「大回顧展モネ 印象派の巨匠、その遺産」を鑑賞しました。
国立新美術館は今年1月に開館したばかりですが ガラスの曲線が美しい建物で 国内最大級 の展示スペースがありながら コレクションを持たない新しいタイプの美術館です。六本木の街にはこの国立新美術館とサントリー美術(東京ミッドタウン) 森美術館(六本木ヒルズ)が三角を描くように位置しており 六本木アート・トライアングルとも呼ばれています。

2_38 今回の モネ展は フランスのオルセー美術館や アメリカのボストン美術館、メトロポリタン美術館など国内外の主要コレクションから約100点のモネの名作が展示されており、クロード・モネ(1840―1926)の初期のころの作品から晩年の蓮の絵まで 彼の家族や生涯、時代の背景にふれ 彼の絵の変化を追いながら鑑賞することができました。

私はモネの睡蓮の絵が大好きで 部屋に絵とおそろいの緑の小さな額に入った睡蓮のBook_3 池、緑のハーモニーの絵を飾ってあります。また、モネの「印象、日の出」はあまりにも有名ですが私は最初は「アルジャントゥイユの橋」の絵で彼の絵に魅せられました。。「光の画家」モネの自然の光に満ちた水面と 影のゆらめき 浮かぶ小船、木々の緑に心が癒されるのです。

 彼の初期の頃のアルジャントゥイユ絵が 17歳だったモネの才能を見出したウジェーヌ・ブーダンの絵にとても似ているのを 以前、箱根のポーラ美術館で確認できたことも 私にとっては新発見でした。 印象派のモネはアトリエでは決して作り出せない、「光」を得た戸外にモチーフを求めました。「日の出」や水面の動きや反射を描いた作品は、同じ場所の風景でも、光の受け方や季節や時間によって違う美しさを見せ、その作品は、水と光の投影、実在と反映、現実と幻影が接近、あるいは交錯しているのです。晩年のモネは、視力の低下や最愛の二度目の妻や息子を亡くし、抑鬱状態に陥り、しばらく絵から離れ毎日のように庭を眺めて過ごしたそうです・・3_17。  ところが ある日、

「突然、私の庭の池が妖精のような夢幻的な姿を現した。それ以来、私は他のモデルを描かなくなった」

といって 晩年の30年は 睡蓮の絵を描きつづけたのです。第一次世界大戦に対して平和を願う気持ちも込められていたのかもしれませんし、睡蓮から亡くなったモネの奥様や息子さんの霊的な存在を感じたのかも知れません・・・。
睡蓮の形態と樹木や雲や空を投影した水面が画面全体を占め、無方向性で、それまでの伝統的な風景画とは異なり、水面の反映を取り入れることによって空間を構成する水平線に依存する必要がなくなったのです。睡蓮の葉と花、水面下に揺れる水草、しだれ柳の投影、水の上の草が互いに溶け合って、実在の自然の映像でありながらも、これらの絵は幻想的、神秘的な優しさを見るものに与えてくれるのです。

  * 私は 鳥が歌うように描きたい *  クロード・モ

   ***

Oohara1 また モネを訪ねた日本人の紹介があり もしや。。と思ったところ児島虎次郎氏(1881‐1929)の名前とその時の写真が展示されており、とてもうれしく思いました。・・というのは 昨年暮れに 倉敷の大原美術館を訪れた時、実業家・大原孫三郎が、親友の画家であった児島虎次郎を通じて、エル・グレコの「受胎告知」をはじめ ルノアールやモネ、ゴーギャン、マネ、マチスなどのヨーロッパの名作を収集したことを知り、虎次郎の素晴らしさと 彼の作品にも惹かれるものがあり 彼の作品が展示されている倉敷アイビースクエア児島虎次郎記念館へも行き「朝顔」の複製画を思わず買ってしまったのでした。 

「朝顔」の鮮やかな色の絵はピサロの点描画やヴェトゥイユのモネ家の庭の絵を彷彿とさせるものがあります。 また彼の「登校」という絵の二人の少女のかわいらしさに魅せられ、「里の水車」の素晴らしさにも感動でした。 このとき「登校」の絵がなかったので 館員の方に尋ねたら 岡山の成羽町美術館にあるとのことでしたので いつか訪れたいと思っているのです。素晴らしい画家でありながら、大原美術館の美術品収集家としては知られているけれど画家としては 一般人には知名度が低いのは何故なのか不思議でたまりません・・。

(※ 虎次郎は大正13年、明治神宮奉賛会から明治天皇の生涯をつづる壁画の制作を依頼されましたが<画題は「対露宣戦布告御前会議」>、資料収集や壁画制作の過労から、壁画の完成をみることなく昭和4年に47歳で生涯を閉じました。虎次郎の未完の壁画は、彼の亡き後、親友の画家・吉田苞に受け継がれて昭和9年に完成。現在、明治神宮聖徳記念絵画館に収められているそうです。)

Asagao1 Suisya Toukou_1  

   朝顔       里の水車     登校

   Paul_1***

素晴らしい絵を鑑賞したあとは 国立新美術館内にあるポール・ボキューズ平松宏之さんコラボレーションのフランス料理をリーズナブルに楽しめるお店「ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼPaul2 でのおしいしランチタイムもおすすめです ♪ 

     ***********

その後 東京ミッドタウまで足をのばして 夕暮れのミッドタウン・ガーデンをのんびり散策したり、ショップやレストランをみてまわるのも楽しいです。この日は ミッドタウン内のスーパーマーケットで奥田 瑛二さんの奥様の安藤和津さんがお嬢様(?)とお買い物をなさっておられる姿を発見しちゃいました ♪

Midtown1_1 Midtown2_2 Midtown3_1

   ***

名画の旅Ⅰ~色彩と光の印象派名画傑作集~

モネの庭―花々が語るジヴェルニーの四季

アトリエから戸外へ―印象派の時代 クールベ、モネ、ルノワール、ドガ、セザンヌ、ゴッホ、ゴーガンたち 名画で見る世界のくらしとできごと

印象派絵画と文豪たち

ルノワールは無邪気に微笑む―芸術的発想のすすめ

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