豆本三昧我褸芥(がるぁくた)ノート & 美人画あれこれ

日本の名作文芸と東西の名画の自作豆本の内容紹介のほか、その資料として集めている東西の美人画をいろいろ紹介しています。 

川瀬巴水作品集の豆本

2011年07月25日 | 豆本


 巴水の作品集全六冊、すなわち「東京篇・富士篇・日本北部篇・日本中部篇・日本西部篇・横長版」が出来上がった。
総画数608点になるが、ページ数の問題で風景画以外の作品が6点ほど混ざっている。
 とにかくこれだけ大量の作品が集まると整理下準備にかなり時間がかかったが、実際の版作り作業から後半はかなり加速がついて一気に出来上がることになる。
 「企画、実行、反省」は大事なことといわれるが、企画から実行の間にある下準備を十分にやっておくと後が楽でしっかりしたものが出来上がるというのはすべてに共通することだろう。
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川瀬巴水の日本西部篇の豆本

2011年07月23日 | 豆本




 巴水の縦版日本の風景その三は、奈良・大阪から鹿児島までの風景版画を集めた日本西部篇である。これも100余点の作品が収録されているが、西部とも何処とも場所の特定出来ない作品が10点あまり含まれている。
 開いたページの画はなら春日大社の2図、取り出した2点は大阪市天王寺と宮島、「雪の巴水」ともいわれるように双方雪の図である。

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川瀬巴水の縦長版日本中央部篇豆本

2011年07月21日 | 豆本


  

 前回に引き続き、関東から東海・京都までの百余点を収めた全国風景のその二。

 製本されて開かれているページは鎌倉鶴岡八幡二景。
 取り出した二点は千葉市川の晩秋と、雪の銀閣寺。
 取り上げた二点といってもこれが特に優れているという意味ではなく、ほんとうは全部を載せたいのだがそうもゆかず、どれも捨てがたい作品のなかからたまたま選んだものということである。このことはこれまで紹介した作品すべてに言えるのである。

 
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川瀬巴水の縦長版日本北部篇の豆本

2011年07月19日 | 豆本




 

 巴水の縦長作品「その一」は日本北部篇で、主に東北北海道などを描いたものである。巴水の作品を三等分して北・中央・西の三冊にしたものだから、地理学、気象学での区分とは異なったものである。また地名不詳の作品もあってそれらを適当に配分して一巻104図に均分してある。
 またこの巻には「団扇絵12景」というシリーズ作品も載せてあって、これは北部だけではなく日本各地十二箇所の風景が描かれている。

 図の正方形の作品が「団扇12景」の松島の月で、あとは「北海道洞爺湖」と「新潟五菜堀」。
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川瀬巴水の横長作品の豆本

2011年07月16日 | 豆本






 川瀬巴水の「旅みやげ」「日本風景選集」など日本全国の風景版画から横長版の作品だけを集めた作品集である。ただし既出のように、「富士」と「東京」に関しては別に巻をたてているので、この中には含まれていないが、それでも104の画が収まっている。全国縦版のものは北、中央、西の三巻に分けた形で続刊予定で、結局全六巻の作品集になるはずである。
 「富士」と「東京」の二巻は縦横の画が混在しているが、豆本の場合なるべく画を大きくしたいがために、どうしても一方を90度回転した形にするので、観る場合に本を横にしたり縦にしたりして煩わしい。そこで画数の多い今回は縦長本五巻に横長本一巻の形をとったのである。

 画は「初秋の潮来」と「雪の平安神宮」
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フェルメールの豆本

2011年07月11日 | 豆本
    

 出来上がったばかりのフェルメール全作品集の豆本。全作品集といってもなにしろ三十数作品しか残されていないので、全作品で3丁にしかならないから、私の豆本としては薄いものの2作目。
 フェルメールについてはいまさらに何をか言はんや。
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W・ブグロー作品の豆本

2011年07月07日 | 豆本
            

 ARCというアメリカの美術ポスター会社のサイトに、西欧の古今の画家・彫刻家五千三百人(80人×67ページ)ほどのリストがあって、そのうちアクセス数上位225人の名前が表になっている。
 その第一位が、このブグローなのである。その数397768、約40万である。そして第二位はアルマ・タデマの約17万、第三位はジェロームの約16万、四位はラファエロの約13万、因みにダ・ヴィンチは八位で約11万5千、ミケランジェロは約9万3千で十一番目である。
 これを見ても、ブグローの人気がいかにけた外れに高いかがわかろうというもの。二位三位を大きく引き離しており、三大巨匠を全部合わせても及ばないのだから。

 こういうことで、一応豆本仕立てて見たのが、下掲の正続二冊である。200点ほどの作品が収めてある。

    

※ 再出
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伊藤若冲の豆本

2011年07月05日 | 豆本


 



 若い人たちに人気があるということだが、O なるタレントが好きな画家だからということも大きな要因らしい。それはそれとして、しかし何かすっきりしない。若冲の真価、若冲の作品からの感動は、有名人の好き嫌いと関係ないはずで、もし O が大嫌いだと言ったとしたら、どうだったろうか。どうも日本人は、有名人の言動やブランド名に左右されやすい とはよく言われることである。「ビールはキリンだ」とうるさい人に、キリンの壜に別のメーカーのを入れて出したところ一口飲んで、「ウン、やっぱりキリンはうまい」としたり顔。こういう話は実は珍しいことではないだろう。
 要するに、「誰がどう言おうと関係ない、自分は若冲そのものが好き」、これでなければならないと思う。
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高畠華宵の豆本

2011年07月04日 | 豆本





 以前豆本にした小林かいちの活動時期は10年程であったのに対し、華宵は大正期から戦後まで講談社の雑誌・絵本など長く活動を続けた。描かれる独特の美女は広く知られ、「華宵好みの君」と流行歌の歌詞にまでなっている。また少女歌劇の男役スターのような美少年像も人気の的であった。「少年倶楽部」や「講談社の絵本」「中将湯」の広告をご存知のむきには懐かしい顔であろう。

 ※ 再出

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「続高畠華宵」という豆本

2011年07月02日 | 豆本


 


 華宵の第二弾は女性ばかりを集めた。主に便箋用として描かれたものだが、華宵便箋、封筒の類も、以前の小林かいちの便箋同様、当時の若い女性に大モテだったようだ。その人気はケータイ時代で手紙を書くことが激減した今からは想像もつかないほどである。また便箋ばかりでなく、華宵のデザインした浴衣も女性の憧れのまとだったということだ。
 
 軍国調のこんな素的なオネエサンもおります。 
 

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ディズニーの郵便切手の豆本

2011年07月01日 | 豆本
    

   

 ディズニーの切手と言っても、本家のアメリカの切手ではなく、途上国が外貨稼ぎのために発行しているものである。とはいうものの、ミツキーマウスをはじめとして最近のアニメ映画などまでさまざまで、たちまち分厚い豆本になる。
 手前のは80ページほど、開いてあるのは簡易版でそれでも50ページはある。小さい切手は1ページ2枚なので、切手数は1.5倍ほどになる。もちろんすべての切手を網羅しているわけではなく、収録したのは一部にすぎない。

 なお切手の豆本は、アルバム式に豆本を作って実物を貼りこんで作る事も出来るので多くの人が作っているようだが、当然切手の分だけ厚みが出るからあまり多くの切手は貼れないことと、たくさんの部数を作れないという難点がある。 

※ 記事編集のため、過去の記事を日付変更してテスト再出。

 
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