豆本三昧我褸芥(がるぁくた)ノート & 美人画あれこれ

日本の名作文芸と東西の名画の自作豆本の内容紹介のほか、その資料として集めている東西の美人画をいろいろ紹介しています。 

曽根崎心中

2022年11月30日 | 今日の美女

恋愛も結婚も当事者の男女には自由のなかった江戸時代には、相愛の二人が結ばれるには駆け落ちか心中しかなかったが、駆け落ちと言っても関所の制約があったろうし、見知らぬ土地での無宿者という不安定な生活も容易ではなかろう。最後の手段が心中ということになる訳で、秘かに家を抜け出し死に場所を求めて歩く道行きが、大きく関心を呼ぶことになったのは、近松門左衛門のこの曽根崎心中からだという。身分の差、家柄の違い、親の不理解などいろいろあろうが、とにかく相愛の二人が周囲の祝福を受けて結ばれることは簡単ではなかったようだ。

 話は逸れるが、昨年から話題の「内親王と一民間青年」の結婚問題は、時代が違ったらこうも違うかと真逆の出来事だった。

 江戸期の二人なら夜間人知れず家を抜け出して彷徨い結局は三途の川を渡った彼岸の世界しか行く場所は無いところを、最近は一方の親の意見要望も天下の多くの反対も無視して我を通し天下に向かって結婚を公言して、果ては白昼堂々と乗り物の特等席で海を渡ってあちらの世界で解放された生活を満喫していると世界中のニュースになっている。彼のお二人には江戸期の悲恋など決して理解出来ないでしょうな。その御姫様が日本の美術を紹介する仕事をなさるというのだからなんともはや・・・・。

 

こうした著名な出来事だがなぜか浮世絵の世界では直接のおはつ徳兵衛そのものはあまり描かれず、むしろ彼らに扮した役者絵の形になっている。

左の豊国にしても役者名は無いが勘亭流のタイトルからして芝居絵だし二人は役者面のノッペリ顔をしている。

 

豊原国周 お初徳兵衛            ・         歌川国貞

  

お初三様 

中村扇雀 名取春仙       ・    坂田藤十郎       ・     三代目鴈治郎

  

 

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道行

2022年11月28日 | 今日の美女

「道行」は元来単なる旅の意だったろうと思うが、歌舞伎やそれをうけた浮世絵の世界では意味が広がり更に今度はその中の一部の限定的な用法、つまり心中物と言われる死出の旅という悲痛な意味合いを持つようになったのだろうと思う。

 

 鳥居清忠「葛の葉の道行」         歌川国満「忠臣蔵八段目 戸無瀬、小浪 道行旅路嫁入

 

 忠臣蔵八段目  歌川広重と葛飾北斎作品

    

男女の逃避行の内容の作品例

左 歌川国芳 芥川の在原業平と二条后    右二点  お半長右衛門  歌川広重・歌川重春

  

 

        北野恒富 道行  特定なカップルの名は無いがカラスに依る死の暗示

   

 

◎ 葛飾北斎 ( 可侯名義 ) 道行八景 不揃三点欠

お染 久松       ・       お梅 粂之介       ・      せきの小万 伊達与作

  

花咲 綱五郎       ・       あづま 与平

 

 

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中国女性の琵琶 2

2022年11月26日 | 今日の美女

  

 

  

 

  

 

  

 

以下三点は琵琶ではなく月琴。

  

 

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中国女性の琵琶 1

2022年11月24日 | 今日の美女

既出、未出、絵画、写真、新旧といろいろ混ざっております。

 

  

 

  

 

  

 

  

 

   

 

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喜多川歌麿 「艶中八仙」

2022年11月22日 | 今日の美女

花魁八人を中国の「八仙」に見立てた作品で、八仙とはどういう仙人か知らなければその面白さが分らない。

ところが中国の「八仙」と共通しているのは二人だけであとの六人は別の仙人に見立てられている。

  

中央の通玄は「瓢箪から駒」の語源になっている瓢箪に白馬を飼っていて出し入れして乗り回していたという仙人である。

  

 

 

※ お詫び 手違いで予定が狂い、満足な説明に成りませんこと、おゆるしください。

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Coffee time

2022年11月20日 | 今日の美女

 

 

  

 

◎ 向井潤吉

              山家雪意

          

 

               忍野新雪

          

 

◎ Thomas Kinkade

  

 

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The Lady

2022年11月18日 | 今日の美女

「Elegant  Lady」としての検索の網に引っ掛かった淑女の方々、勿論もっとたくさんいるし雑魚も混じっている。

ところでLadyの前にElegantなる修飾語は必要だろうか。UnelegantなるLadyなど存在するのだろうか。

画家名省略

  

 

  

 

  

 

  

 

  

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ニューヨークの帽子カタログ

2022年11月16日 | 今日の美女

Hats by H O'Neill of New York 1899-1900 Catalogue で見つけた美人たち。

毎度申し上げてるように帽子なんかどうでもいいから顔だけよーっく見てやってください。

  

 

  

 

  

 

  

 

  

 

  

 

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歌川重宜「東海道五十三次」という豆本

2022年11月14日 | 豆本

歌川重宜といっても耳慣れない人も多いと思うが、歌川広重に師事し広重の養女と結婚して二代目を継いだ人である。

それが名跡狙いの結婚だったかは判らないが後に離婚して、「喜斎立祥」と名乗って活動することになる。

この「五十三次」は重宜名義での版であるが、やはり初代の名作には及ばず、彫りなどもなんとなく野暮ったい感じがする。

こうしたマイナーな作品を纏まって目にすることは滅多にないし、ましてー本になることはまずないだろうから、へそ曲がりにとっては恰好な豆本素材で、世界で最初に本したのは私という自己満足に浸れ、「人不知而不慍、不亦君子乎」という訳である。

      

 起点・日本橋と終点・三条大橋

 蛇足ながらこの二つは五十三の数には含まれない。なぜなら五十三はこの二点の間にある宿場駅・中継地のことだから。

 

 なお立祥名義の「東海道五拾三駅」という縦版の作品も有って、これも以前に豆本化してあるのだが現物が見付からない。

日本橋 ・ 箱根 ・ 三条大橋

  

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読書は時を問わず

2022年11月12日 | 今日の美女

読書週間は終わったけれど・・・・

 葛飾北斎 ・ 歌川貞秀 ・ 磯田湖龍斎

  

渓斎英泉 二点 ・ 菊川英山 

  

 作者未詳 二点

 

高畠華宵 ・ 竹久夢二 ・ 山本昇雲

  

作者不明 ・ 上村松園

 

参考書に従って猛勉強中 ! !

  

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喜多川歌麿 「北国五色墨」 他

2022年11月10日 | 今日の美女

◎ 北国五色墨

 北国と言っても現在の東北地方ではなく、当時「北国」とは「吉原遊郭」のことで、その女達の格の違いを描いたもの。

 吉原の娼妓全てが「おいらん」ではなく格の高い遊女のこと。芸妓は文字通り三味線などで座を賑わす者で娼妓とは異なるエンターティナーである。切り店以下は一般大衆向けの格の低い女郎で、まだ娘という若い子はうぶな感じを残しているが、以下は荒んだ姿になっている。 タイトルの地が五色。

   おいらん     ・     芸妓     ・     切りの娘

   

  川岸     ・     てっぼう

 

 

◎ 新形五色染

 一枚欠けているが、上と違って普通の親子の姿を描いたもの。不明瞭だが駒絵の染物で五色が示されている。

   

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だいず本? あずき本?

2022年11月08日 | 豆本

こんなことばの本がある訳ではなく、自分勝手に使う豆本、豆本を敢えてこのように読み替えただけである。

      

 私の作る画集豆本は通常、ご覧のようなトランプカード大のB8版(64×91mm) 上段のもので豆本としては大きい方だと思うので「大豆本」、つまりだいず本なのである。

 中段はその半分のB9版で、これぐらいか少し大きいA8版(52 ×74mm)が普通に言う豆本サイズであろうか。

 視力や手先の衰えで繊細な作業がやりづらくなって最近試しに作ったのが下段のA9版で、文字の豆本ならこれより小さい作品はたくさんあるはずだが、広重・北斎の東海道や富嶽となると他にあるとは思えない「あずき本」だと思っているのだが。

 なお上段のB8の倍の作品も作ってあり特大豆本として過去に記載しているが、これは文庫本に近いのでもはや豆本の仲間に入れられず小型本とでも言うほかは無い。

 

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Coffee & book time

2022年11月06日 | 今日の美女

   

 

 

 

  向井潤吉

            朝霧の宿 京都嵯峨鳥居元

          

             晩秋の往還

        

 

  Thomas Kinkade

         

 

 

    

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読書人

2022年11月04日 | 今日の美女

  

 

  

 

  

 Matisse  二点

 

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読書ガール

2022年11月02日 | 今日の美女

ガールじゃなさそうなのもいるけど。

  

 

 

 

  

 

 

 

  

 

  

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