豆本三昧我褸芥(がるぁくた)ノート & 美人画あれこれ

日本の名作文芸と東西の名画の自作豆本の内容紹介のほか、その資料として集めている東西の美人画をいろいろ紹介しています。 

棟方志功の豆本

2010年12月25日 | 豆本



木版画をメインにして71点、リトグラフを23点、肉筆画5点、陶器1点よりなる豆本。

 製作予定はまだまだあるのだが、おそらくこれが本年最後の作品となるはず。
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遠州綿紬で装丁した豆本

2010年12月21日 | 豆本


 写真は樋口一葉の「にごりえ」の豆本だが、今回は中身の事ではなく装丁のことである。
 私の装丁は単純単調でどれも変わり映えがしない。大体が友禅紙やモミ紙・大礼紙などのほか、無地の製本用の布クロスを用いるくらいである。
 ただちょいと凝るときに用いるのが、この紬である。以前旅行の際入手した端切れと知り合いから貰った僅かの小さな端切れを大事にしていたが、それも底をついてしまった。そんなときにある通販サイトから「かなり」の紬の端切れを手に入れた。
「かなりの」というのは、普通の本では一冊がやっとでも、豆本だと四冊に使えるから、24枚の端切れセットで100冊分近くになるからである。
 写真では判らないが、紬の装丁は古典・現代の文芸作品から西欧の画集のようなものまでどれにでも合って、豆本のようなものでも特製本の風格を与える、と私自身は思っているわけである。

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アルフォンス ミュシャの豆本

2010年12月19日 | 豆本
 

 アールヌーボーを代表するグラフィックデザイナー。
 とにかく眺めているだけで楽しい豆本。
 上は代表作の一つ「黄道十二宮」 

いろいろなバージョンの「四季・春夏秋冬」
   

いろいろなシリーズからアイリス・朝の目覚め・羽根ペン・北極星
   

ビザンチン風の髪飾り     月桂樹
 

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カール シュティーラーの豆本

2010年12月17日 | 豆本

 

 シュティーラーの名前は聞いたことがない人でも、このベートーベンの肖像画を知らないという人はおよそ少ないのではないか。たいていの学校の音楽室には掲げてあるだろうから、クラシック音楽に興味のない人でも目にしていると思う。もしかしたら、女性の肖像画の筆頭が「モナリザ」とするなら、男性の肖像画として最も知られている画かもしれない。それとゲーテの肖像として思い浮かべるのはこの画ではないだろうか。(尤も、ドイツに行って「ゲーテって誰?」と訊いた日本人観光客がいたとガイドさんが嘆いていたが・・・) ともかくこの作者がシュティーラーなのだが、これほど作品の知られている割に作者が知られていないのも珍しいのではないか。
 で、例によってつむじ曲がりの私は、あえてシュティーラーを豆本にした次第。


 

 シュティーラーには、こんな素的な美人の画もかなりありますよ。

  
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河鍋暁斎「盲人百態図巻」という豆本

2010年12月15日 | 豆本


かかる作品は問題があろうかということでここでは題名を掲げるだけとする。

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河鍋暁斎「桃太郎絵巻」という豆本

2010年12月13日 | 豆本




 何の説明の必要がない絵巻である。

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絵巻「姑蘇繁華図」という豆本

2010年12月11日 | 豆本




 清の徐揚なる人の絵巻で、以前の山東京伝の「熈代照覧」と同様、いやそれをさらにスケールを大きくした形で、街中や郊外でなどの人々の様が、まことに精緻な筆遣いで描かれている。 折り本の形にして一ページ横が約9センチあり、それが24ページだから2メートル以上になる。
 写真はその2ページ分だが、おそらくこれだけの中に1,000人以上の人物が描かれているだろう。拡大鏡を通して仔細に観てみると、場面場面に応じた人々の仕草まで描き分けられている。こういうことは芸術的価値とは別なのかもしれないが、私のような門外漢にはこれだけで唸ってしまうのである。

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ピーター ブリューゲル作品の豆本

2010年12月10日 | 豆本
 およそブリューゲルを豆本にしようなどと考える人は、おそらく世界中でもいないのではないか、と考える人にあえて挑戦した作品である。 ※ 絵巻物作品を紹介しているところへいきなり異質のブリューゲルが飛び出してしまったが、これは下書きとして投稿したものが操作ミスで出てきただけのことである。
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暁斎「放屁合戦絵巻」という豆本

2010年12月09日 | 豆本




 なんとも・・・形容しにくい絵巻。
 のどか、おおらかともいえるし、グロテスクともいえるし・・・・・。
 なにしろ、素っ裸の男たちが芋を多量に食って、尻を向けあってオナラで戦うというのだから・・・・・。
 さりながら暁斎だけに、描かれた人物は一人ひとりがいきいきとしていて、これはまた素晴らしいものであるし・・・・
 ウーム・・・・・・

というところか。

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「化物婚礼絵巻」という豆本

2010年12月07日 | 豆本






 年代などはっきりしないが、なかなか面白い絵巻で、他の化物図のようなさまざまな妖怪を描くのではなく、まったく人間的な化物図である。
 すなわち、年頃の化物娘に縁談が持ち込まれ、まずはお汁粉屋でのさりげないお見合い(上の図)を経て成立、立派な結納が交わされ、赤鬼の先導で御輿入れ、三々九度の油舐め(下の図)も目出度く済んで賑やかな宴会、そして赤ん坊の誕生から宮参りまでが描かれる。そのあと最後は日の出とともに逃げ惑う化け物たちの姿ははおさだまりなのだが、この絵巻の場合はこれは何か流れの中に収まっていないで異質の感がする。
 たとえ漫画とはいえ、化物の繁栄を許さない勧善懲悪的な思想を添える必要があるからだろうか。



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絵巻「化け物尽し」の豆本

2010年12月05日 | 豆本




 「化物尽」のタイトルは大げさで、「尽し」というわりには画数がすくない。
 年代など不明。

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山東京伝の絵巻「熈代照覧」という豆本

2010年12月03日 | 豆本


 

 難しいタイトルの絵巻だが、「輝ける時代のすぐれた光景」というようなことらしい。
 江戸日本橋通りの賑わいを 神田今川橋のあたりから日本橋にかけて描いたもので、並んだ店舗の一軒一軒とか沢山の人物が一人ひとり描き分けられ、高札などの文字までも丹念丁寧に描かれている。
 部分絵の一は勿論「日本橋」の状景、二は「十軒店」のあたりで、いわゆる雛人形を扱う店が出店もふくめて描かれている。
 作者の山東京伝は戯作者ではあるが、絵も良くしたらしい。
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雪舟の絵巻「四季山水図(山水長巻)」という豆本

2010年12月01日 | 豆本




 前回の色っぽい絵巻とは打って変わって迫力ある風景画である。よく見ると人物も描かれてはいるのだが、一点景としてである。

 絵巻物といっても私は折り本の形でしか作れないのだが、以前にも述べたようにこの「折り」が意外に難しいのである。
 豆本サイズに縮刷してあっても全体として二、三メートルになっている細い帯状の紙を九センチ幅に蛇腹式に折ってゆくわけだが、かなり慎重に折っているつもりでも折り幅が狂ってきて折り重なった端がだらしなく不揃いになる。
 それでも折り方を少しかえて以前の「鳥獣戯画」よりはましになってきた。
 あと天地を揃えるには化粧裁ちをするしかないのだが、どうしても絵の上下を切り落とさねばならず迷っている。

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