これらの絵はただ漫然と流して見ても単なる漫画でしかないし、国名や場所などのタイトルと関連付けて考えないと無意味なものになる。
例えばスペード10のサウジアラビアはアラジンと魔法のランプという話を知らなければなんだかわからない。
スペードQ は国名が抜けているが、キューバのカストロのパロディー。
クラブKは、バーミューダ海域とはいかなる場所かが分らないと漫画としての面白さもない。
ジョーカー。北極=北のポールが上向きなら南極=南のポールは、反対の下向き。
これらの絵はただ漫然と流して見ても単なる漫画でしかないし、国名や場所などのタイトルと関連付けて考えないと無意味なものになる。
例えばスペード10のサウジアラビアはアラジンと魔法のランプという話を知らなければなんだかわからない。
スペードQ は国名が抜けているが、キューバのカストロのパロディー。
クラブKは、バーミューダ海域とはいかなる場所かが分らないと漫画としての面白さもない。
ジョーカー。北極=北のポールが上向きなら南極=南のポールは、反対の下向き。
世界の様々な国の特色をキュートな女の子で描いたトランプ一組。架空の国もある。国名は白枠のマークの反対側。
クラブ、ダイヤ、ハート、スペードの横順、数字の縦順に並べてあるが札と絵の内容との関連性はない。
横長のものは配列の関係で小サイズにしてあるので、クリックで拡大。
この作品には二つの問題点が見受けられる。
一つは、「開化三十六会席」というタイトルの書かれた短冊型の題箋が二種類あって、上の方だけ赤いぼかしのあるものが28、短冊全面が赤いもの8 ( 二段目以降 )と違っていることである。二つの版があったのだろうか。
枕橋 八百松 ・ 木母寺 植判 ・ 柳橋 柳光楼
両国 中村屋 ・ 久保町 梅茶 ・ 向嶋 平岩
芝口 いせ源 ・ 深川 松本 ・ 深川 平清
赤坂 八百勘 ・ 明神 開化楼 ・ 上野 精養軒
※ 問題点の二つ目は下段左の作品も同名のタイトルを持った作品である。画像の質が悪く場所は上野のようで会席名は判読できないが、ただそうなると一枚余計になってしまうのである。因みに中は某画廊のカタログに全作品と出ていたもので、前後の表紙も含まれていて38点がならんでいるが、この作品は含まれていない。なお最後は目次ページで画廊のカタログには無い。一覧でも二つの題箋があるので別バージョンの混在でもなさそうである。
というわけでこのあぶれ作品の正体は不明である。
新富町 近源 ・ 上野 八百善 ・ 新橋二葉町 松栄楼
新富町 躍金楼 ・ 神明前 車屋 ・ 浅草広小路 寿仙楼
浅草代地 川長 ・ 代知 巴屋 ・ 大橋 萬千楼
東両国 柏屋 ・ 品川町 萬林 ・ 芳町 百尺
以前、国周の「東京三十六会席」という作品を扱ったが、今回も同様、有名会席と女性を組み合わせた作品である。
違いとしては「東京」は女性一人がほとんどであって二人でも片方は子供であった。
「開化」の方は女性二人がほとんどであるが、男性、子供も登場する。
王子 扇屋 ・ 下谷 松葉楼 ・ 下谷広小路 鳥八十
向嶋 大文 ・ 構武所 花清 ・ 今戸 大七
今戸 有明楼 ・ 三好街 魚十 ・ 山谷 八百善
新橋 橋本 ・ 新橋竹川町 花月楼 ・ 新橋 狐
ボナール一家の作品を纏める意味で見直しなどして、新たに見つかったものや欠落が補充された作品を並べる。
ただ既述したように混乱があって、Nicolas-Robert Bonnart という書き方をしたものも有り、敢えて作者名は書かない。
◎ 九ムーサ
※ アポロはムーサたちのパトロン的存在。
◎ パリスと三美神 トロイの王子パリス ・ ジュノー ・ アテネ ・ ビーナス
パリスはリンゴ、ジュノーは孔雀、アテネは梟、ビーナスはクピド
◎ 一日の時間帯 朝 → 昼 → 夕 → 夜
◎ 四大元素 気 土 火 水
◎ 春夏秋冬
Nicolas Bonnart 1637-1718 この人が長兄のようである。
◎ 運命を司る三女神
三番目のクロトが人生の糸を紡ぎ、中のラケシスが長さを測り、年上のアトロポスが鋏で断ち切る。
◎ 人類の四つの時代 金 → 銀 → 青銅 → 鉄 豊かな平和の時代から戦乱の時代へと変化する姿。
◎ 春夏秋冬
◎ 四大元素 大気 ・ 大地 ・ 火 ・ 水
Henri Bonnart 1642 -1711
先週のロベール ボナールには、HenriとNicolasという二人の兄がいて、それぞれが同じように様々の事柄を擬人女性化した組作品を残している。さらに厄介なことに今日のアンリにはアンリ二世を名乗る息子がいたようで、これまた同様な作品をものしているため、同一題名の別作品やら、同一作品が二人の作者にされたりと混乱している。先週最後の「五感B」もロベールではなくアンリとしているものものもある。それどころか、チェンバロを弾く「聴覚」はニコラス作品としているものもあるし、「多分」と断った作者名のものもあるので、当ブログも作者と作品関係は不正確なものである。
こんな訳で、いずれも ムッシューボナールの作品と言っておけば間違いない。
◎ 春夏秋冬
◎ 十二か月
1-3月 二月はカーニバルの仮面
4-6月 六月は羊毛の刈取
7-9月 九月は葡萄の収穫とワイン造り
10-12月 十月はオレンジの収穫 十一月は狩猟
◎ Nine Muses 九ミューズ [ムーサ] ※四番目タレイア・天文が見付からず既出七学芸の「天文学」を代用。
ポリムニア聖歌 ・ エラト恋の歌 ・ テルプシコレ舞踊合唱
[ タレイア天文 ] ・ カリオペ叙事詩 ・ クレイオ歴史
エウテルペ抒情詩 ・ タレイア喜劇 ・ メルポメネ悲劇
◎ Three Graces 三美神 ※ 二番目タレイアは ミューズのタレイアと別の女神か不明。
アグライア ・ タレイア ・ エウプロシュネ
◎ 五感 B
視覚 ・ 聴覚 ・ 嗅覚
味覚 ・ 触覚
Robert Bonnart 1652-1733 フランスの版画家 女性の姿に依って様々のアレゴリーを描いた。
◎ 四大陸
アフリカ ・ アメリカ ・ アジア ・ ヨーロッパ
◎ アマゾネスの四女王
◎ 東西南北
前述のように「漢服」の画像は沢山あって、ざっと選んで集まったのが120点程。そのなかから選んで本日までアップしたのが61点62人なのですが、パースケの重複を避ける選考ガンをのがれて四度も選ばれた美人がいたんですな。いや、今日五度目にピックアップしてそれに気付いて見直したら一回目に三点、二回目一点が、同人物だったわけです。 着飾ってゴチャゴチャ居るキレイドコのなかからですから、パースケ好みの偏向メガネに叶ったんでしょう。最下段をご覧ください。
※ この女性だけを並べたサイトも有るので、あながちパースケだけが認めてるわけではないですよね。