豆本三昧我褸芥(がるぁくた)ノート & 美人画あれこれ

日本の名作文芸と東西の名画の自作豆本の内容紹介のほか、その資料として集めている東西の美人画をいろいろ紹介しています。 

森田春代作品集の特大豆本

2014年06月30日 | 豆本
 今年の初めごろに作った森田春代の作品画集を倍のサイズにしたB7版(128 × 90mm)の特大版を作ってみた。見ての通りほとんど文庫本に近い大きさだから、もはや豆本の範疇には入れにくい、豆本を名乗るのが恥ずかしい作品である。右が私の通常作成する豆本なのだが、これでも豆本としては大きい方だと思う。
 ならばなぜわざわざ豆本を逸脱するサイズにあえて作ったかといえば、以前にも言ったようにこの人の作品は非常に繊細、精密な着物の紋様が特色なのであるが、小さくするほどその魅力が薄れて行ってしまうのは言うまでもない。下掲の二例を見比べてもらえばそれは明らかだと思う。
 こんなわけで今回、初めて作ってみた次第である。
 ただすでに豆本に仕立ててあることもあるだろうが、新作豆本を作り上げたという達成感に乏しかったことは否めないことであった。




     

     

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Coffee time

2014年06月29日 | 今日の美女

  
  とりあえずはビール                 さてコーヒーを「いっぱい」             はい、お待ちどうさま
     


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Coby Whitmore ピンナップガール六佳撰

2014年06月28日 | 今日の美女

 最後の作品はお好みの方を選んでもらって結構。

    

    


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The allegory of vanity 補遺

2014年06月27日 | 今日の美女

◎まずは、一般的な「Vanity」作品。
  Frank Cadogan Cowpe               Adrien Henri Tanoux                Paulus Moreelse  
    

 Charles Soulacroix             Raimundo-de-Madrazo               Eduard Adrian Dussek
    

◎ 左 鏡の中のキリストは死の意味か。 右は一見「Vanity」らしからぬ絵のようだが、楽器が「束の間の快楽」、正面の壺が「虚ろな中身」といった意味合いを表しているらしい。
  Antonio Bellucci                          Giovanni Benedetto Castiglione
  

  Clara Peeters 机上の様々の品に注意。花、金のカップ、コイン、指輪、ダイスなど。手には時計、浮かんだシャボン玉。


  Jan Miense Molenaer 女性の足元の髑髏、子供の指差すシャボン玉、背面や左端に並んだ楽器などに注意。


◎ 下左は「Vanity」となっていたがこれは美徳「Prudence」の誤り。右二作は一昨日の油彩画のモノクロ版及び類似作品。
  Peter Candid                        Hendrik Goltzius                  Jonathan Allen
     

◎ 女性と髑髏の絵でも、Vanity ではなくマグダラのマリアの荒野の苦行の絵がある。
 概して着飾った女、室内、鏡などは前者、野外、粗末な衣装、十字架、聖書などはマリア。
 Artemesia Gentileschi                  El Gurco                        Guido Reni
    

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The aqllegory of vanity ヴァニティ いろいろ

2014年06月26日 | 今日の美女


 ◎ Tiziano Vecellio  ヴァニティ、またはヴァニティとも言われている作品
    

  Ambrosius Francken 「傲慢と謙虚」         Gerard de Lairesse  「虚飾と不変」           Johannes Stradanus 「虚栄、謙虚、死」
    

 ◎  Bernardino Luini  「謙虚と自惚れ」または「マリア・マグダレーナの改心」
  

  Bernardo Strozz  まさしく虚飾         Abraham Janssens 実際の題は「放蕩」だが・・    Hieronymous Bosch  なぜ「Vanity」なのか不明   
    

  Francesco-Brunery  男性のVanity          James Jean まさしく自惚れ           作者不明
      


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The allegory of vanity ( vanitas ) 虚しさのアレゴリー

2014年06月25日 | 今日の美女
Vanity あるいはラテン語の Vanitas というタイトルの絵にはこれまでの七つの大罪とは趣の違ったものがあり、それらは以下のようなものである。
 一見して判るように髑髏が目につくと思う。三段目右の絵にもテーブルの左端に僅かに見えている。
 最初の絵はエンジェルがシャボン玉を吹いているのだが、足元には砂時計、壷から立ち上る煙、花が置かれている。外の絵でも時計や花のほかに貨幣、王冠、武器、装身具、蝋燭などが描かれている。お判りのように、これらは儚い存在、あるいは空しさを表している。いかに権力、財力、武力を有していても、時や死の前には無意味、無力という、東洋の無常観とも通じる思想が描かれているという。
 こうした内容のヴァニティは、他の「強欲、怠惰、暴食」などと違って人間の努力や意志などによって抑えたり改善するなどということは出来ないわけで、虚栄とか自惚れとは大きく異なっている。


Hendrik Goltzius                         Abraham Janssens van Nuyssen         Guido Cagnacci  
    

  作者不詳                       Jan Olis                          Nicolas Regnier              
    

  作者不詳                         Jacopo Ligozzi                Matthijs van den Bergh Dimensions        
    

  Trophime Bigot                                         Giovanni Martinelli                               
  

  William Dyce                                         Antonio de Pereda  
  

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The allegory of pride  高慢のアレゴリー

2014年06月24日 | 今日の美女
 Vanity( Vanitas ) は、七悪徳では Pride( Superbia ) となっていて、一段目のように ヴァニティと同じように鏡に見入る女性として描かれる。というよりもともとは高慢・自惚れのブライドであったものに 虚栄・虚飾の意味が加わってきたらしい。

  Jacques Callot                      Georg Pencz                   作者不詳
      

   Gustave Leonhard de Jonghe             Piero della Francesca                Arvid Frederick Nyholm
      

   Jean Baptiste Pierre Le Brun             作者不詳                          Sir John Everett Millais   
      

  Leon Bazile Perrault                                    John William Waterhouse
      

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The allegory of vanity  虚栄のアレゴリー

2014年06月23日 | 今日の美女
 七つの大罪・悪徳の一つ、「虚栄」「高慢」は単独で描かれたものが多く見られる。
 そのほとんどが、女性が鏡に見入る姿として描かれている。

  Carlo Cignani                       Frank Cadogan Cowper               Federico Maldarelli
    

  Auguste Toulmouche               Peter Rubens                    Raimundo de Madrazo y Garreta
    

  Pietro Liberi                           Frederic Soulacroix             Norman Rockwell
    

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Tea time

2014年06月22日 | 今日の美女

 不思議な国のアリス Mad Tea Party 3



    




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Ben Hur Baz ピンナップガール六佳撰 喫煙のお奨め

2014年06月21日 | 今日の美女
      あんた、これでも禁煙するつもり ?

    

        おれ、禁煙するのやーめたッと !

    
  
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The allegory of the charity 慈悲のアレゴリー

2014年06月20日 | 今日の美女

   Jacques Blanchard                   Michele Tosini                       William Adolphe Bouguereau
    

  Jurgen Ovens                            Petwr Rubens                  Jan Massys    
    

  Abraham Bloemaert                   Bernardo Strozzi                   Francesco Salviati Wholesale
    

◎これもまた「チャリティー」
  Frederick Smallfield                                   Charles Burton Barber
  

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The allegory of the charity 慈愛のアレゴリー

2014年06月19日 | 今日の美女

  Lucas Cranach                                    Frans Floris
  

  Gercino                                      Jacques Blanchard
  

  Jacques Blanchard                               Luca Giordano
  

  Louis Lagrenee                                    Carlo Cignani
  


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The allegory of the charity 博愛のアレゴリー

2014年06月18日 | 今日の美女
 日本語訳はあえていろいろ使っていますが、別に使い分けはしていませんので念のため。

  Lucas Cranach                    Sir-Anthony-Van-Dyck                 Alessandro Turchi
    

  Peter Paul Rubens                   Andrea del Sarto                    Paulus Moreelse
    

  Jean Cousin                       Guido Reni                     Cesare Dandini
    

  Jacques-Blanchard                    William-Adolphe Bouguereau         Guercino
    


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The allegory of the charity チャリティーのアレゴリー

2014年06月17日 | 今日の美女
 光、燃える焔は神を表すとともに「神は愛なり」というごとく、「愛・チャリティー」をも表すことになる。
 特に「誠実」の象徴たる心臓が燃えているのを手にしている場合はチャリティーの絵ということになる。

  Andrea di Niccolo               Simon Vouet                     Carlo Dolci
    

 すでに日本語化している「チャリティー」ではあるが、その場合「哀れな恵まれない人に対して施しをしたり救済の手を差し伸べる」という「慈善」という意味合いで幾分限定された内容となっている。しかし元の「Carity」は「相手の状況の如何を問わずあまねく愛を注ぐ」というもっと広い強い意味合いのようである。 
  Bartolomeo Schedoni              作者不詳                          Pierre Puvis de Chavannes
    

 下の三点はいずれも「Charity」というタイトルになっているがそれぞれ違いを持っているように思う。
 まず左の作品は「Roman Charity ローマの慈愛」とみて間違いなかろう。因みに「ローマの慈善」という日本語訳はこの絵の場合不適切なのではないか。なぜなら「慈善」という語は、娘が父を助けるという場合には使用しないと思うが如何。
 中央の作品は、その「ローマの慈愛」と擬人化された「チャリテイー」を一つの作品に纏めたものではなかろうか。
 右の作品は画面が小さくて判別しにくいかもしれないが、特に上半分の天上を注視すると、キリストを抱いたマリアの下の三女性は左から「信仰・慈愛・希望」の三美徳であることが判る。したがって一人の母親に託して描いた「チャリティー」ではなく、場面全体として罪人に慈悲を垂れる聖母マリアの「愛の姿」を描いているようである。
  Charles Le Brun                        ean-Jacques Lagrenee               Paolo Veronese  
    

 乳飲み子を抱いた母親の絵がみな「チャリティー」というタイトルとは限らない。
 一枚目二枚目は「授乳」する母親の姿を描いたもののようだが、一枚目はデータがないので何とも言えない・
 最後の絵はもう一人の子供が十字架を手にしているので、マリアとキリストと聖ヨハネを描いたものである。
 作者不詳                              Alex Alemany                     Guido Reni
     

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The allegory of the charity 救恤のアレゴリー 

2014年06月16日 | 今日の美女
 七つの美徳中、一枚の絵として描かれていても七美徳としてセツトになっているものは除き、単独で描かれているのが特に多いのは「 救恤、慈愛、博愛、慈善」といった内容の「チャリティー」で、著名画家のものなど100作品近くが手元に集まっている。「チャリティー」のタイトルのものは、広く考えて以前取り上げた「ローマの慈愛」も含まれる場合もあるようだが、今回これは別扱いとする。
 「チャリティー」はそのほとんどが複数の乳飲み子・幼子に周りを囲まれた母親の姿で描かれている。これは我が子も他人の子も等しく分け隔てなく愛を注ぐ姿として「博愛」の精神が具象化されているというこのなのだろう。

  Raffaello Santi                         Andrea del Sarto                     George Frederick Watts
    

  Jean Auguste Dominique Ingres                   Friedrich von Amerling              Guido Reni
    

   Giovanni Francesco Barbieri                               Raffaello Vanni
  

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プログ村

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