日野市神明 kei's ピアノ教室 ブログ【エンジョイピアノ♪】

小さなお子さんは音楽で遊び耳を育てることから。アンサンブルで音楽がもっと好きに。ピアノが一生の友になるようお手伝いします

笑い過ぎる本

2014年11月29日 | レビュー(書籍)

電車の中で電子書籍を読んでいたら、ヒックヒック、笑いが止まらず死ぬかと思った。

側からみたら、泣いているようにも見えた?

すると、隣の人がちらっと私を見た。

まずい!と思うも、笑いは収まらない。笑ってはいけない時ほど笑えるものだ。

と、その小説にも書いてあった。


ひきつけを起こすかと思うほどの可笑しさ。


電車で読む時は要注意。




コメント (2)
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久しぶりに夢中@上橋菜穂子

2014年08月31日 | レビュー(書籍)
2014年、児童文学のノーベル賞とも言われる国際アンデルセン賞を受賞した作家の上橋菜穂子さん。

子どもに人気があり児童文学賞も多数受賞されてはいるけれど、
作者は「子どもをターゲットに書いているのではない」と言う。

子どもが読んでも大人が読んでも面白い物語を書いている、のだそうだ。

人気の守り人シリーズの始まりとなった、「精霊の守り人」。
子どもにも大人にも、大人気なのが頷ける。



最初の数ページからすぐにその魅力に引込まれ、あっという間に読了。
すぐさま第2作の「闇の守り人」を読み出したらもう止まらない。



中にすう~っと入り込め中毒患者のようにのめり込み、
第3作目「夢の守り人」も読破。
ワクワクドキドキの冒険感もありつつ、細部までしっかり練り込んである、
とても重厚で味わい深い作品。



現在4作目「虚空の旅人」を読書中。


人の世界と精霊の世界を描いた本格的なファンタジーで、
示唆に富み深い内容をも読み取れる守り人シリーズ、非常に面白い。





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いない、いない、ばぁー@赤ちゃん絵本

2012年10月17日 | レビュー(書籍)
姪の生後4ヶ月になるMちゃんのために絵本を買った。


松谷みよ子さんの40年以上もの超ロングセラー絵本「いない いない ばあ」「いいおかお」「もうねんね」の三冊セット。大人もつい笑顔になる、心温まる本。



中でも、↓が私の一番のお気に入り。
読み方次第で、赤ちゃんとの楽しい時間が育めるに違いない。

いない、いない、ばぁー。単純なストーリーにリズミカルな展開。赤ちゃんに読んでやるのが楽しみで、一人見ているだけでも、笑顔になる。超ロングセラーなのもうなずける。



主人にも読み聞かせたら、主人はツッコミながらの大爆笑
いいねぇー、赤ちゃんの絵本って。





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森絵都「ラン」

2012年08月27日 | レビュー(書籍)
帰省の新幹線の中で読んだ、もう一冊は小説。
と言っても、東京へ戻る新幹線、品川あたりから読み始めたのだけれど。


角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日:2012-02-25
主人公が走りはじめた理由は死んだ家族に会うため。冥界と下界をつなぐ「レーン」があって、その40キロを一気に走り抜ければ、生者があの世にいける――。 そんな荒唐無稽な設定のファンタジー。読み始めた1ページ目から、すぐに「これは面白い!」と、ピンとくる作品って、そうそうはない。この作品は、すぐに惹き付けられた。しかし、荒唐無稽だけじゃなく、リアリティーを感じさせる表現も至る所にある。読後感が爽やかなのもよかった。



お気に入り作家、森絵都さんの作品。
現実世界とは違う荒唐無稽な設定のファンタジー作品が好き。

森さんも「ファンタジーのおもしろさは、現実の話からほんのちょっとスライドさせることで、現実の世界にはない風が吹き込んでくるところ」とおっしゃっている。

ただ、荒唐無稽だけじゃなく、走る場面はとてもリアリティが感じられる。と、思ったらそれもそのはず。森絵都さんは、実際にフルマラソンに挑まれたそう。道理でね。

小説の世界にあっという間に引き込まれ夢中で読んだお陰で、中央線東京駅から気がつけば既に立川だった。

そして、疲れているのにその夜も読み、翌朝6時半に起きるともうリビングで読んでいた。タイトルみたいにすごいスピードで。

久々に面白い小説に巡りあった。




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自分も相手も大切にする自己表現法

2012年08月25日 | レビュー(書籍)
新幹線の中で読んでいた本。


アサーションとは、サブタイトルにもあるように、自分も相手も大切にする自己表現法で、アメリカでその理論を学び、日本へ紹介した著者によって、日本の風土にあった方法で実践され広められているという。

自分と相手、お互いを大切にしながら、 それでも自分の意見、考え、気持ちを率直に、素直に、その場にふさわしく表現するというアサーションは、誰もが身につけておきたいコミニュケーションスキルと言えるのでは。

本書はアサーションの入門書として、わかりやすく読み易い。




ドラえもんの中の「ジャイアン」は攻撃的。
「のび太くん」は非主張的。
「しずかちゃん」これがまさしくアサーティブなコミニュケーション方法。

こんな説明が文中にあって、よく理解できた。

「常に攻撃的・非主張的な人も、状況によってそうなってしまう人も、まずは自分がどのようなときにアサーティブでない態度を取ってしまうのかを振り返ってみましょう。そこから、アサーティブになるための第一歩が始まります。」

とあった。




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小野妖怪よろず相談処~平安編@電子書籍

2012年07月01日 | レビュー(書籍)

小野妖怪よろず相談処~平安編・壱~

時代もの、ほのぼのファンタジー小説。
電子書籍の書店で立ち読みすると面白い!!
奇想天外な設定が興味を惹くの。

ファンタジー好きだし。
とっても読みたい!!

購入~~~


珍しくMacも対応しているし。


ところが、手続きをすすめていたら、
最後の段階で『Macには対応していません』と表示される。

ん?なんだかわからないよ?


こちらの電子書店パピルスで立ち読みできます。

ちょっと『サンプル』を立ち読みしてみてください。





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いのちと放射能

2011年04月24日 | レビュー(書籍)
柳澤桂子さんの『いのちと放射能』(ちくま文庫)読了。

いのちと放射能 (ちくま文庫)いのちと放射能 (ちくま文庫)


放射能が何故こわいかがよーーくわかった。

わずかな放射線が生命にもたらす影響など、生命科学者である著者がわかりやすい言葉で綴る。

最近よく耳にする「ただちに健康に影響がない」の本当の意味がこの本を読めばわかる。

政府の見解はある意味正しい。なるほど弱い放射能はただちに症状に出るような身体的異常を引き起こす事はないのかもしれない。

が、その先が怖い。

被ばく量が少なくても遺伝子が傷つき将来子孫に影響する可能性もあるといい、遺伝子が傷つけば、未来永劫子々孫々の健康に影響をおよぼすという。

チェルノブイリのあれだけの大事故があっても、続けてあの近辺に住み続けている人達もいるし、彼らは農作物も食べているのだからと、なんとなく大丈夫なんだと思っていた私はなんと無知だったのだろう。

この本の「文庫本への長いあとがき」を読むと、架空の安全性の上に国の原子力計画が熱心に進められていたのだという事がよくわかる。


さらに、放射性廃棄物を処理をする術を持たぬ人類という事にも驚いた。そう言えば、文春には「トイレのないマンション」と表現されていたっけ。


こうなるまで気づかなかった私たちにも責任の一端はあるのかもしれない。地球と生命を守るのは我々庶民だと、筆者は一人一人の自覚をうながしている。

とにかく、子孫に迷惑をかけないように、美しい地球を残す為に、私はとりあえずさらなる節電に取り組みますわー!! あと、他は何だろうなぁー。

あとがきも含めてたった150ページ足らずの文庫本。1時間あまりで読み終えられる薄いこの本に、こんなに重要な事が書かれいるなんて。今こそ必読書ではないかしら。


放射能はなぜ怖いか。

その理由がわかります。
(音楽家 坂本龍一)


これは、本の帯にある言葉。

下は、ジャーナリストの有田芳生さんのツイッターでのつぶやき。

『20代から原発関連書籍を時々読んでいた。「狼中年」のような危機感ばかり煽るものも多かった。しかしいまや情況はまったく異なる。現実だから。原子力発電、再処理施設、プルサーマル計画等々。柳澤桂子さんの『いのちと放射能』(ちくま文庫)の「長いあとがき」は再三再四読むべきテキストだ。』





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月刊ショパン1月増刊号CD付@レビュー

2010年12月22日 | レビュー(書籍)
約1ヶ月に渡るショパンコンクールすべてに密着した取材。

コンクール概要、結果発表の瞬間&表彰式、ファイナリストプロフィールの他、ファイナリストの素顔にもせまる。

付録のCDには入賞者と人気のあったコンテスタン トのライブ録音がされている。このお値段で、これだけの演奏が聴けるなんて、絶対お買い得。




第16回ショパン国際ピアノコンクール、正規の競演、全記録

と題した、『月刊ショパン1月増刊号』

特別付録は入賞者6人の演奏がまとめて聴けるコンクールライブCD。
優勝者ユリアンナさんのは、3次の演奏曲「幻想ポロネーズ」。
彼女のロングインタビューもある。

これで¥1200。
すごすぎるっ!

もーーー!!
絶対お買い得!!

売り切れ必至。

夕食の支度をしながら付録のCDを聴いていたら、準備が出来ても全然お腹が空かない。仕方なく部屋の片付けをしながらCDを聴いていたら主人が帰宅。

途中でCDを止めたら、やっと空腹を感じた。
ピアノのCDを聴いているとリラックスできない。。。。(苦笑)


ちなみにコンクール終了後の今も、コンクールのHPでは参加者の動画が視聴できる。

優勝者のユリアンナさんはこちら

他の参加者は、Video archive から閲覧可。

審査員の一人アルゲリッチは、終了後もインターネットで演奏を聴いていると言う。審査員席での音の聴こえ方とまったく違う印象で戸惑うのだそう。。。。


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無性に片付けたくなる本

2010年02月21日 | レビュー(書籍)
最近、片づけに夢中。

友達がブログで紹介していた本に興味を持ち、早速アマゾンをチェック。すると書評を読んだだけで「片付けたい~~」と、むずむずした私は本が届く前にはもう片付け始めていた。手始めは電話台。

引き出しに物を詰め込み過ぎて、開けようとすると必ず引っかかり、いつも「んーもー!!」という感じだった。その引き出しを片付けたついでに周りも整理したら、その辺りから清々しい空気が流れて来る『気』がした。要するにとても気持ちがよかったのだ。

全てはここから始まった。

その後も本を読み進めると、片付けたい衝動はさらに強くなり、ブルトーザーのような勢いで片付けを進めた。小さな引き出しが終わると、次の引き出し、それが済むと戸棚、次は納戸、という具合にだんだんと大きなスペースにとりかかった。

今では片づけがクセになり、ちょっとした時間があればすぐに始める。どこを見てもいらない物がすぐ目にとまるようになった。以前はそこに留めておくのが当たり前だった物も、ガラクタと判定出来るようになったのは大きな変化。

用事がない日はネットもせず一歩も外出せず、ただひたすら1日中がむしゃらにガラクタの整理をする。それが連日続いた。

昨日もどんどんガラクタを処分。いらない物、使わない物、あまり好きではない物、もう必要でなくなった物、いつか使うかもしれないと何年も使っていなかったもの、などなど、出てくるわ出てくるわ。私はこんなにたくさんのゴミと暮らしていたのか!と、驚く。(笑)

連日片づけのし過ぎで、腰と指の先が痛い。しゃがんで同じ姿勢を続けたせいで肩と首がおかしくなったのか、腕の血行も悪く、指先の感覚がいつもと違う。これじゃぁ、きっと満足にピアノが弾けないとおもう。。。こんなに頑張っても捨てるべきガラクタは家中にまだまだ相当ある。~(-゛-;)~


しかし、何事も中庸が肝心。
体の調子を狂わせてまでする事もなし、とブレーキをかけ今日はしばし休憩。


全部終了したらさぞかし爽快だろうなぁーーーと、想像しながら今後はゆっくり頑張りますか。






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子供から大人の生徒さん、募集中です。

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ケチと締まり屋の違い

2009年07月19日 | レビュー(書籍)
週末、京都へ行って来た。

この時期、恐ろしいくらい暑いだろうと心配していたがラッキーな事に薄曇り。
もみじや松など多くの緑に囲まれた林の中は涼しく、木々の中を通ってくる風が心地よかった。

東京駅のホームに降り立つと蒸し暑くてびっくり。
ニュースで午後の京都は大雨だと聞き、それにもびっくり。

出発前、東京駅で買ったのがこちら。



うまいタイトルのこの本、非常に面白くてその日のうちに読み終えてしまった。

日本へ来たフランス人留学生が「東京はものすごくエキサイティングだけど、ストレスがたまる町だと思う。何もかもが、人間の頭脳を刺激する仕組みになっている。」と言う場面が出てくる。

パリならばボーッとしていられるのに、東京は誘惑が多すぎるそう。買いたい物も多過ぎて、自分が貧乏のような気になると言う。

そうかー。
そうだったんだ!!

情報は多いけれど、多過ぎて情報に惑わされる場合もあるし、品物は多過ぎて確かに誘惑は多い。

日本人は「もっともっと」と向上を目指す国民性だかららこそ、戦後の発展もあったのだろうけれど、サービスは「もっともっと」と、する方も受ける方も過剰になっているし、安売りも「もっともっと」と拍車がかるなど、何につけても「もっともっと」という気持ちが強く、その結果、自分達の首を自分でしめることになってはいないのだろうか。

「足るを知る」という言葉があるけれど、今はあんまり聞かないなぁ。
お金があっても豊かに感じられない歪な社会になった一因がここにあるかも?

「よし決めた!!」
「これからは、(金銭的に)締まり屋で行くぞ!!」

と言ったら、主人に、

「あはっはーー!!何日続くやら~~」

と言われた。
フン!!

注:ケチと締まり屋は違うのであしからず!(笑)



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梨木香歩「裏庭」

2008年10月02日 | レビュー(書籍)
梨木香歩さんの「裏庭」を読み終えた。

表面的に読めば、冒険物語としてとても楽しく読め、ひとたび深く読めば、びっくりする程深い内容が含まれていて圧倒されてしまった!!極上のファンタジー作品ってこういうのを言うのかなぁ。この深さや面白さを何て表現すればいいんだろう。

河合隼雄さんは著書で「全ての少女は”庭”を持っている」とおっしゃている。ここでの”庭”は少女の内なる庭、つまり内なる心だとか内界の世界という意味だろうと思う。

その上で、この作品を見てみると、主人公は思春期の少女、洋館の不思議な裏庭とくれば、もう秘密のにおいがプンプンなのだ。

実際は、作品全体で人の死を大きなテーマに扱っているのだけれど、近親者の死をどう受け止めるのか、死を通じて生をどう見つめるのか、現代人が死をどう扱っているかという事もあるし、母娘との関係性、人との関係性、自分の内界への旅といった事が「裏庭」を舞台に多層的に表現されている。

このような作品を書いた作者梨木香歩さんにとても興味がわいた。イギリス留学経験があると知り、とても納得。だからこそ、日本を舞台としながらもまるで外国を舞台としているかのような物語に仕上げる事ができたのかなぁとも思う。

ちなみにこの作品、1995年第一回児童文学ファンタジー大賞受賞作。


梨木 香歩
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西の魔女が死んだ、裏庭/梨木香歩

2008年09月28日 | レビュー(書籍)

梨木 香歩
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新幹線で何か軽い読み物をと思い求めた中の1冊「西の魔女が死んだ」梨木 香歩。
映画化され話題となっている小説。

いじめ、不登校、生きる力、自然との共生、スピリチュアル、など。。。内容が今の時代にマッチしている感じ。なるほどベストセラーになる筈だ。文体もとてもよみやい。

いじめをきっかけに不登校になった主人公が夏の間、西に住むおばあちゃんの元で自然に囲まれ過ごすうち生きる力を得てゆく過程を魔女修行というユニークな言葉を与えて描いている。最後にその魔女たる力もちらっと見せて読者を泣かせるあたりはさすがの描写!

読みやすい文体で深いテーマを描く梨木 香歩という作者に興味がわき、他作品も現在読書中。
それが、「裏庭」


梨木 香歩
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河合隼雄さんが成長期には「秘密」を持つもので、それは時として危険と隣り合わせの事もあるような内容を、いろいろな著書でおっしゃっている。外国のファンタジーには「庭」という形でその事をうまく表現されている作品があるとも言われていた。

この「裏庭」という作品は、まさしく秘密の象徴である「庭」を描いた、うーーんと唸る程素晴らしいファンタジーだった。日本が舞台なのに外国的で、テーマも様々含まれ、時空や人も重層的な構造を持つこの複雑な物語りを読み終えるのが勿体無くて、後半からはわざとゆっくり読んでいる。

ますます梨木 香歩さんに興味を持ったので、これを読み終えたら他作品がすぐに読めるように既に次の文庫も用意している。
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教える事は寄り添う事

2008年09月05日 | レビュー(書籍)



『教えることは寄り添うこと』

この言葉が心にとてもフィットし手にした本。


主に学校教育について書かれた本だけれど、ピアノ教師として子供に接する私にも、何か得る事があるだろうと買ってみた。河合さんの本なら、間違いなかろうというのも前提にあった。

まだ半分しか読んでないけれど、学校の先生だけでなく、大人が心に留め置くべきことがいっぱい。「子供の本」は子供のための本ではない。大人も子供も読むべきと常々おっしゃっていた河合さんが勧める「親子で読みたい本リスト」も付いている。

指導力の項では、自分の専門についてよく知っていることはもちろんだけれど、「教える」ことについてもよく知っていなくてはならない。教える内容や教え方について、興味をもっていることが大切。というような事が書かれている。

学校の先生に限らず、何かを教える先生だったら当然の事だと思うけれど。。。。
自分は出来ているだろうか?
時々、自分を省みなければね。

それにしても、力づくで教えるワケにはいかないのだから、自分が人間性豊かな人になって、子供達から「まぁこの先生の言う事ならきいてみるか」みたいに思ってもらえるようになりたいなぁーと思う。

そして、音楽を教えるだけじゃなくて、私自身、愉快な、明るい、どこか懐かしい雰囲気があるような人になって、子供達に何かしらよい影響があるような人でありたいなぁーとも思う。

あぁ、そうか!
読書をし、映画も見、美術館にも行き、コンサートにも足を運び、ジャズやバンド、フルートにのめリこみ、家事もろくにせず髪を振り乱しピアノの練習に没頭し、おばさん達とも井戸端会議をしているのは、人間性を豊かにする修行だったんだー!


(・_・)......ン?

なんか、ヘン?

(*^m^*)




コメント (14)
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夏向きの1冊?「冥途のお客」

2008年08月04日 | レビュー(書籍)
冥途のお客 (文春文庫 さ 18-13)





『佐藤邸、本日もあの世から千客万来!』

ギャハハーーー!!
帯のキャッチコピーから既に笑える。

読めば、これまた笑える。
江原啓之氏の霊視で死後の世界の宴会風景実況中継。
遠藤周作、有吉佐和子、開高健、川上宗薫らの会話がとってもリアル。

他には、

北海道の佐藤邸。
孫の夏休みの宿題が忽然と消えた。
探しまくっても見つからない。

「やられたーー!」

と悔しがる佐藤氏。
こ、こ、これい?
佐藤氏曰く、狐霊の仕業らしい。σ(^◇^;)

やがて絶妙のタイミングで探し物が見つかる。

「うまいっ!」

と思わずつぶやく佐藤氏。

こんなエピソードが満載。
もう、笑ってばっかしなのだ。

「死んだら全てなくなる」
「あの世なんてないさ」

と思っている人は、読んでみるといいんじゃないかしら。

あの世があると思う場合と、ないと思う場合。
どっちの考えを取り入れた方が、よりよく生きられるか、
考えてみるのもよいかもしれない。

個人的には、あの世があると思った方が、
この世をよりよく生きられるように思うのだけれど。。。



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ショパンと上原ひろみ

2008年06月29日 | レビュー(書籍)
CHOPIN (ショパン) 2008年 07月号 [雑誌]


今月号のテーマは「ジャンルの壁を越えよう!」

ジャズピアニストの小曽根真さん、上原ひろみさん、作曲家の千住明さんのインタビュー記事が掲載されています。

小曽根さんは、「ジャズはコードとリズム」「クラシックは旋律とエネルギー」と言い、「両者は違うからこそ面白い」というような事を述べられています。また、2年前ウィーンでモーツァルトのコンチェルトを演奏した時の緊張した話なども興味深いです。

また、18歳までクラシックのレッスンを受けていた上原さんは、今でも毎日クラシックを弾いているそうで、演奏者としてはもちろん作曲者としても「クラシックから学ぶ事は多い」とおっしゃっています。

(゜ー゜)(。_。)ウンウン そうだろうなぁー。

そして、千住明さんは。。。

何百年という時の洗礼を受けて残っているクラシックは、完璧で当たり前!それを聴いているクラシックファンは、ワインで言えば世界一高価で最高傑作と言われる「ロマネコンティ」(こちら)を味わっているようなもの。そういうファンだからこそ、現代のポップスやジャズの中でも、「後世に残っていくよい曲が聴き分けられるはずだ」というような事を述べられています。

まったく、うまいこと、言うもんだ。
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