じいじのひとりごと

一人暮らし、ラブラドールのラヴが残り人生を伴走してくれます。

カテーテルアブレーション

2005年11月23日 | 不整脈
心房細動のカテーテルアブレーション治療を受けました。

正確には「肺静脈電気的隔離術(肺静脈アイソレーション)」といいます。この治療はごく最近になり行われるようになりました。技術的・知識的な面から最先端医療といえます。これまで心房細動の起こる理由がわかっていませんでしたが、最近になり肺静脈(肺から左房へ流れ込む血管)から心房細動の引き金になる期外収縮の発生していることが報告され、この報告をきっかけに心房細動へのカテーテルアブレーションが世界中で行われるようになりました。
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                        (以上 S病院資料より)

私がこの言葉をはじめて耳にしたのはごく最近のことです。
私はこの夏以来の「発作性心房細動」に悩まされていて、2,3日に一度の発作とその治療に手を焼いていました。地元の病院で抗不整脈剤による薬物治療を受けていましたが、その効き目が次第になくなり、たて続けに受けていた点滴治療中に又別の厳しい不整脈が起こるなどして、医師も難渋していました。そのときに医師が、ふと「アブレーションを検討してみますか」と言われたのが最初でした。2005年の10月末の頃です。そして、早速net検索で色々と調べました。そして、これしかない・・・と。

早速紹介状を書いてもらい、日を置かず岡山市にある心臓病センターS病院を訪ねました。
心房細動のアブレーション治療の適応について診察を受けたのです。

不整脈の治療法としてカテーテルアブレーションはもう10年以上の実績があって、特にWPW症候群など一部の症状に対してはほぼ100%根治できる。しかし心房細動に対してはここ2,3年前から始められたばかりで、治療成績も70%程度とのことでした。

治療法の説明を詳しくしてもらいながら、その難しさといい、合併症の怖さといい、70%という成功率の悩ましさもありましたが、これに賭けるしかないとその場でこの治療を依頼して予約しました。

2005年11月14日午後、カテーテルアブレーション治療
カテーテル室、まず背中に陰極シートを張られた後、両足鼠径部と右頚部に局部麻酔注射をされます。痛みを感じなくなったことを確認して右足から3本、左足から1本、右頚部から一本のカテーテルが挿入され、更に鼻から食道にも一本温度センサーが入れられました。

まず、冠動脈造影薬が注入されるとカーッとして息が止まりそうになりました。
次に、挿入した輪状のカテーテル電極を使い心臓内の電気生理学検査が始まります。これが延々と長い・・・・。
どうもその途中で心房細動の発作が起こったようです。DCという声が聞こえたように思います。そして麻酔で眠らされて・・でも一回目のショックは覚えているようでした。
(その後治まらず10回もDC(電気的除細動)をかけたそうですが、これは後で聞かされたことです。胸とわき腹の皮膚に7~8cmの円形の軽い火傷跡がいくつも残っていました。)


その後覚醒した後、アブレーション(焼灼)治療が続けられていました。これまた延々と時間がかかるものでした。
一箇所ごとに、「はい治療始めます」と言う合図で、もう一人の医師が温度と時間を刻々と読み上げて言っているのがわかりました。温度を上げてくると熱くて我慢できなくなり、「うーっ」と訴えると枕元の看護師が「止めて!」と伝えてくれます。すると直ちに焼灼を止めてくれます。それを根気よく繰り返していくのです。
受けながら、こちらもしんどいけどやるほうもこれは大変なことなんだなあ、と思いましたよ。

その治療がやっと終わると、もう一度電気的検査が行われます。肺静脈からの不要な電気信号が上手く除去されているか確認するのです。延々と途方もない長い時間が経過しているように思われました。
やっとカテーテル類が抜かれて、それから更に長い時間手で圧迫止血をしてもらい、その後頑丈な止血テープを巻かれて、終了した時には青菜に塩、心身ともにぐったりしてしまいましたね。

通算6時間もかかっていましたが、実はその後も苦痛が続くのでした。それは完全止血ができるまで更に5~6時間身動きできないことでした。
それでも翌朝には、尿カテーテルも外されて歩けるようになります。

抗不整脈薬とワーファリンは暫らく飲み続けていますが、その後発作が起こっていません。
70%ですからまだまだ何ともいえない段階です。3ヶ月経てば目途がたつようです。
もしも再発すれば、もう一度同じ治療を受けることになるそうですから、願わくばこれで根治となってもらいたいところ・・・
そうそう、同時にやられた造影検査で冠動脈の方は問題ないことがわかりました。



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