じいじのひとりごと

高齢者の悲哀と愚痴を綴っています
唯一の相棒、mシュナウザーのベルが残り人生を伴走してくれます

主治医の説明

2009年04月25日 | 急性骨髄性白血病

ここ2,3日からの意識障害は、恐らくがん細胞が脳にも及んできたことによるものと。

痛み止めを飲まないでも痛みが消えているでしょう、

ある意味神様の思し召しかもしれません。 

今の状態で週末外泊は無理でしょう、外泊は患者の心が癒されてこそですから。

 

そう言われると自宅で看取ってやりたいとの思いは家族のエゴなのかもしれない。   

 

 

朦朧としながらも面会の人たちの声にはしっかりと目覚めて、一人ひとり、

「ありがとう、ありがとう・・」と何度もハグしている。

しかし、そんなときには体中の痛みも又ぶり返したように襲ってきて、

手足背中と擦って欲しいと訴えながら、もっと居て欲しいとせがむ。

そして又眠ったように意識が遠のいていく・・・・

 

私はそんな有様を見ていると鼻水が出て仕方が無い、弱いのだ・・・

だが、娘や義姉は(内心は別として) 割とさばさばとしている。

女はこんな時でもめっぽう強いと思う。

 

土曜日、息子たちが帰ってきた。

妻は病室へ来た孫の手をしっかり握って名前を呼んでいた。

息子の嫁にも息子のことを頼む、としっかり伝えていた。

妻も又女として強靭である。

 

今夜は息子が夜中付き添いしてくれる。

数日居られるとのことなので、明日からは娘と三人で三交替シフトで臨むことが出来る。

夜勤は息子に頼むつもり・・・

 

久しぶりにまとまった雨が降った。

煙突山も緑に覆われた。

0904251

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

看護師さん、ありがとう

2009年04月23日 | 急性骨髄性白血病

私や家族への負担を心配して、退院はしないとかたくなに言い張っていた妻、

それで娘と相談して今週末の外泊にあわせて、そのまま自宅療養にしようと考えていた。

 

そのことを含めて婦長さんに相談した。

説明を聞きながら、自宅で最後を看取ることは、様々な問題があることを知らされる。

自宅療養していても急変すると結局は救急車を呼び、入院していた病院へ運ばれることになる。だから出来れば昼間の長い時間付き添っていただき、夜間はお任せ下さいと。

  

今朝から急変し意識も更に低下してきて、心電図モニターで監視される。

寝台タクシーに頼まないと、今までのように乗用車での週末帰宅は無理といわれた。

  

夜遅くになって、「仕事と家事を済ませて遅くなった」と妻の職場の後輩が2人で見えて、暫く擦りながら付き添ってくれた。涙が出た。

妻の目にも涙が滲んでいた。

  

今夜は夜間も付いて居てやりたいが、自分の体力も勘案して夜遅く帰宅した。

病棟看護師さんも夜勤の忙しい中、精一杯の看護を施してくれている。

優しい声かけ、心遣い、予想以上の力仕事・・・看護師さん、本当にありがとう。

  

妻も信頼される看護師であり続けてきた。改めて褒めてやりたい。

09041911

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

洗濯日和

2009年04月22日 | 急性骨髄性白血病

Imgp4038 先日の強風で桜の木に居残っていたガクが綺麗さっぱりと洗われた。

日毎に若葉が広がり、緑陰が爽やかになってくる。

洗濯物も自然の陽ざしと風がやっぱり一番、室内干しと違い気持ちよく乾く。(写真は一寸お見苦しいが)

  

  

妻は食が極端に落ちてきた。

相変わらずスイカとメロンとミニトマトだけだが、その摂取量も僅かになった。

衰弱がひどくなり、痛みは無いものの身の置き所がないほど“しんどい”と言う。

  

本人はうつらうつらと眠っていながらも、誰かが傍にいて腕や脚を擦ってくれていると安心できるという。相手かまわず擦って、と頼んでいる。

 

今日も友人が入れ替わり来てくれては1時間、2時間と手を擦り続けてくれていた。

二人連れで見えた友人は、妻が眠っていても勝手におしゃべりしながら両手を擦り続けてくれていたようです。女友達はいいですね。

 

私などは10分も擦っていて、妻が眠ったのを見届けると止めてしまうことが多い。

男は概してそんなもの・・・いや愛情が欠けている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

何とかしたい

2009年04月21日 | 急性骨髄性白血病

妻を退院させて、これからの時間を自宅で過ごさせたいと思っている。

そのことをここ何度か妻に問うてきた。

 

今迄は「病院の方がいい」ということだったが、

今日も更に話しかけると、

  

「本当はね、家に帰りたいのよ、家で過ごしたい。

でもね、最近は夜中に何度か看護師さんにトイレを介助してもらっているのよ。

ナースコールには頼めるけど、お父さんには無理でしょう。それこそ共倒れになってしまう・・・」

 

そう言われてハタ とひるんでしまった。

私も睡眠薬なしでは眠れず、飲んで眠ると5時間ほどは起きられない。

自分のトイレに起きた時もふらつく始末だ・・・

ナースコールのように即対応する自信がないことに気づかされた。

妻は朦朧とした意識の中で私のことを心配していたのだった。

   

娘に相談する

「私が出来るよ、お母さんの希望に沿ってあげようよ」

その娘も腰痛で不安がある身・・・

  

輸血や緊急時のこともあり、家族の受け入れ体制だけでなく病院側の対応も詳しく聞いて決めよう。生易しいことではない。

 

今日の煙突山  

0904211

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

低気圧接近

2009年04月20日 | 写真

夜になり台風並みの風が吹いている。

 

八重桜が、突風に煽られて花房もろとも豪快に散っていたが、これは風情もない。

孫は花びらで遊んでいた。

 

一方、一重の大輪の白バラ、

近所の剪定枝を、妻が貰ってきて挿し木したものが、2年で沢山の花を咲かせ始めた。

この写真の生垣は、ご近所のもの。

我が家のも、こんな風になるのを楽しみにしていた・・・

 

 

妻は昨夜も立ちくらみで転び脛を打ったという。

それでベッド横の床に荷重センサーマットを敷いてくれた。

1人でベッドサイドに降り立つと、ナースコールされ駆けつけてくれるらしい。

  

白血病細胞の加速度的増加の勢いがもはや止まらない。

朦朧としている時間が長い。

 

09042020904201_2 09041912

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スイカの栄養

2009年04月19日 | 急性骨髄性白血病

前に妻の主食はスイカ・・と書いたらお見舞いにスイカやメロンをいただく事になった。

何だか催促したようで心苦しい限りですが、ありがたいととても喜んでいます。

 

もう二週間以上、今も妻はスイカとメロンとミニトマトだけで体を維持している。

昨夜、せめて家では、と果物の後でご飯を一口食べたら、途端にせっかく食べたものをすっかり吐いてしまった。

食前にナウゼリンという制吐剤を服用していたのだが、もう普通の食事は受け付けないのか・・・

  

これではスイカに頼るしかない。

スイカもメロンもトマトも糖分や水分が豊富、ビタミン、ミネラルも含まれているし、Kが多く利尿効果もあるというから、体力の衰えた病人には意外に適しているのかもしれない。例のリコピンも含まれているというし・・・。

しかし明らかに脂肪・タンパク質が欠乏しているのは否めない。

    

昨日の夕方、少し気分が良かったので、伸びた髪を自前でカットしてやった。

娘が買ってきた100均のスキばさみも初回ならでは、十分使えた。

その後シャワーも使えて、すっきりしたと喜んだ。

先週は病院でのシャワーも出来ず、清拭に頼んでいたのだ。

 

 

携帯はいまや命綱である。

病室との連絡はもとより、

自宅内でも二階に居たりする私への連絡に携帯を使うことがある。

妻との連絡会話以外にはほとんど使うことの無い携帯である。

    

先日の転倒以来、歩行には介助が欠かせなくなった。

相変わらず眠りの時間が長い。

  

今日も初夏の暑だった。芽吹きから赤い葉のモミジ

Imgp0024

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今週も帰れたが

2009年04月18日 | 急性骨髄性白血病

車椅子を借りてきたものの、それは病室から車までで、

我が家の車庫から玄関までは多くの段差があって使えない。

さりとて室内もバリアフリーになっていなくて、まともに使えない。(トランクに積んだまま)

娘と2人掛かりで両脇を抱えてベッドまで移動すると、倒れこむように横になった。

  

天気が良ければ車椅子で散歩でも、と思っていたが、今回はそれどころではない様子。

熱は無いが、「体が抜けるようにしんどい」と横になったままで、痛み止めのレスキューを飲み、眠り続けた。

  

0904182 それでも、「病院よりずっといいよ、いつも皆んなが傍にいてくれるもの」

時折、孫達がきて腕を擦ってくれたり、賑やかに喋ったりするのを目を閉じて聞いている。

聞いているのか眠っているのかわからないが、顔つきは穏やか。馴れ親しんだ家具や藍の食器類などに囲まれて心安らぐのであろうか。

   

初夏の陽気であった。

Imgp0009

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

孫と犬と-(2)

2009年04月17日 | 

090416y6 「煙突山 つまんじゃおぅ」

 

「これでいいの??」

ポーズをとらされたけど、yuuはなぜかわからない。

    

      

 

 

 

 

090411yoko_0051_2

こちらはラヴの情けない顔

「あ~ぁ、やだよ・・・」

孫がいたずらしても、我慢の子です。

そんな従順な犬になりました。

決して虐待ではありません。

後でこのパン貰えたよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

妻はその後も白血球(ほとんど芽球)が増え続けている。

望むかぎり、明日も車椅子に乗せて無理してでも帰宅させたい。

   

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

孫と犬と

2009年04月16日 | 

私1人の時に比べ、孫達が滞在しているとラヴの表情は違います。

自由に行き来できる隣の孫達の住処で殆どの時間を過ごしているようです。

  

新学期が始まりrikuは4年生、ほとんど毎日6時間授業になったので、

遊んでもらえる時間があまりなくなりました。

  

yuuも年中さんになりました。

ラヴが大好きだけど、まだ犬の扱いが未熟で邪けんなので、

ラヴからちょっとナメられ、けむたがられています。

  

でも毎朝ちゃんとお見送り。

「もっと遊んでいたいなあ」、そんな仕草です。

  

2人が出かけた後は寂しそうに私の家に帰ってきて寝ています。

090416y4

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

すっかり葉桜

2009年04月16日 | 日々のこと

0904161 葉桜が覆い始めた。

花びらを掃除し終わると、

今度は赤いガクが散り始めテラスを埋める。

花びらはまだしも、これは厄介者で、この時期洗濯物は干せない。

面倒なので完全に散り終わるまでは掃除をしないことにする。

  

すっかり葉が茂ると夏が終わるまでテラスは緑に覆いつくされる。

そして秋へと・・・・

今年はそんな季節の移り変わりを想像することが辛い。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする