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近事変々

思いつくまま、気の向くまま綴る「おとりん」のサイトです。
※表題の「変々」は字面の遊びです。(念のため)

梔子(くちなし)

2006-07-06 11:27:31 | 花好きずき
駅まで行く途中にあるマンションには、梔子の植え込みがあり、
通りすがりにはその香りが漂ってくる。
家にはかなり大株の梔子が1株あり、大き目の花が咲くが、なぜ
か花数は少ない。
梅雨時に咲く花だが、雨に当たると白い花がすぐ赤茶けて萎れて
しまうので、雨の後は見苦しく感じる。







【梔子(くちなし)】

・茜(あかね)科。
・学名 Gardenia jasminoides(クチナシ)
Gardenia radicans (コクチナシ)
Gardenia : クチナシ属
jasminoides : ソケイ属(Jasminum)
に似た
radicans : 根を生じる
Gardenia(ガーデニア)は、
18世紀のアメリカの医師かつ博物学者の、
「Garden さん」の名前にちなむ。
・開花時期は、 6/15頃~ 7/ 末頃。
一重ものは早咲きで八重ものはやや遅咲き。
・いい香り。遠くからでも香ってくる。
香りでは春の沈丁花、秋の金木犀に並ぶ。
・実(み)はオレンジ色で薬用・染料になる。
無毒なので布以外にきんとん、たくあんの着色料にもなる。
・八重咲きものは実がならないが、一重咲きものは実がなる。
・実の口が開かないところから”口無し”の名になった。
また、実にある突起部分をくちばしに見立てた「クチハシ」
からの変化、という説もある。
・「梔子」の漢字は漢名に由来。
・「小梔子(こくちなし)」は八重で梔子」より少し小型。
「形はほぼ同じ。
・別名「せんぷく」

(出典:「季節の花300」)

凌霄花(のうぜんかずら)

2006-07-05 13:42:54 | 花好きずき
去年より少し早いようだが、裏庭の凌霄花が咲き始めた。
花付きはいいのだが、どういううわけか蟻が群がるのが
いただけない。
蟻避け剤を使おうとしたが、孔雀サボテンの蕾で失敗して
いるのでやめにした。
アメリカ凌霄花という花が細いタイプの木もあるのだが、
まだ蕾すら来ていないので、咲くかどうかは分からない。







凌霄花(のうぜんかずら)


・凌霄花(のうぜんかずら)科。
・学名 Campsis grandiflora (凌霄花)
Campsis radicans(アメリカ凌霄花)
Campsis : ノウゼンカズラ属
grandiflora : 大きい花の
radicans : 根を生ずる(出す)
Campsis(カンプシス)は、ギリシャ語の
「Kampsis(湾曲、曲がっている)」が語源。
おしべの形が曲がっているところから。
・開花時期は、 6/25頃~ 9/15頃。
・中国原産。古くから薬として使われていた。
日本には平安時代の9世紀頃に渡来。
・オレンジ色の派手な花。
・つるでどんどん伸びていく。いろいろからみつく。
・とても寿命の長い木で、豊臣秀吉が朝鮮半島
から持ち帰ったといわれるものが金沢市にまだ健在
らしい。
・古名の「のせう」が変化して「のうぜん」になった
 とも、「凌霄」の音読みの”りょうしょう”が変じ
 て「のしょう」になったともいわれる。
「凌霄花」は漢名からで、
「凌」は”しのぐ”、「霄」は”そら”の意味で、
つるが木にまといつき天空を凌ぐほど高く登るところ
 からこの名がついた。
・茎、花が甘いらしく、よく蟻(あり)がうろうろしている。

(出典:「季節の花300」)

擬宝珠(ぎぼうし)

2006-07-04 08:29:25 | 花好きずき
庭先の柘植の根元に擬宝珠が一株あり、花茎をたくさん出している。
百合に似た花だが花自体はかなり小さく、茎にそっていくつもついて
いる。
茎が細く花が重いせいか、地際のほうに垂れ下がってしまう。
つぼみが建築金物の擬宝珠に似ているというが、うちのを見る限り、
そんな感じはしない。







【擬宝珠(ぎぼうし)】

・百合(ゆり)科。
・学名 Hosta : ギボウシ属
Hosta(ホスタ)は、19世紀のオーストリアの
医者、「Thomas さん」の名前に由来する。
(Thomas から Hosta・・・。
ちょっと「?」ですが、事実のようです)
・開花時期は、 6/10頃~ 7/20頃。
・葉っぱは幅広で大きい。
・橋の欄干の上にある、玉ねぎをさかさまにした
ような装飾物が「擬宝珠」。この花のつぼみが
擬宝珠に似ていることからこの名になった。
・強い日光と猛暑が苦手。日焼けしてしまうらしい。
イギリスや北欧では夏は日本より涼しいので、
ガーデニングとしてよく使われる。
・春、若葉をゆでてあえものにすると、おいしい
らしい。
・「大葉擬宝珠(おおばぎぼうし)」は主に山野に
生え、葉っぱがでかい。
・「きぼうし」とも「ぎぼし」とも呼ぶ。

(出典:「季節の花300」)

アブチロン=チロリアンランプ

2006-07-03 09:29:31 | 花好きずき
去年までは庭の垣根沿いにゆうに2メートルを越すアブチロンが、
その独特な形の花をびっしりと付けていたが、あまりにも茂りすぎ
てしまったので、思いきって根こそぎ剪定してしまった。

そんなわけで、ことしは鉢植えの株にちらほらとしか花がついてい
ない。
それでも、ひと月前くらいからカメラを構えていたのだが、どういう
わけかピンボケばかりで、ものになるものがなかった。
ようやくどうにか見られるものが写せたが、何が原因だったのかい
まだに分からない。





【アブチロン】

・葵(あおい)科。
・学名 Abutilon megapotamicum(赤いランプ型の花)
Abutilon x hybridum (幅広の傘タイプの花)
Abutilon : アブチロン属
megapotamicum : ブラジルのリオグランデ川の
hybridum : 雑種の
Abutilon(アブチロン)は、
”家畜の下痢止めに効果がある”ということばに由来。
・ブラジル原産。
・6月から10月頃にかけていろんな色の花が咲く。
・釣りの浮き輪に似ている。花が幅広、傘状のタイプも
ある。
両者、花の形がだいぶ違いますが同じ仲間だそうです。
・昔はこの木の繊維を使って布や繊維を作った。
・別名 「浮釣木(うきつりぼく)」
「チロリアンランプ」
赤い細長の花の方の別名です。
うまく名づけたもんですね。

(出典:「季節の花300」)

百合(ゆり)― その2

2006-07-02 17:47:12 | 花好きずき
雨が降らなければ蒸し暑さが募る。曇りで風はあるものの
ちょっと自転車で買物に行ってきただけで、大汗である。
こんな陽気の中でも百合の花は元気に咲いている。
去年、正月料理に使った「百合根」のかけらを植えて置い
たのだが、オレンジ色の花をつけた。
切花用というスカシユリも白・黄・橙と、とりどりの花を
開いている。



















霞草 (かすみそう)

2006-07-01 08:17:13 | 花好きずき
霞草には一年草のものと多年草(宿根霞草)とがあり、
切花に使われるのは宿根霞草とのことである。
うちのも宿根霞草なのだが、いかんせん花が小さすぎ
て、コンパクトデジカメでは接写がうまくいかない。





【霞草(かすみそう)】

・撫子(なでしこ)科。
・学名 Gypsophila elegans
Gypsophila : ジプソフィラ属
elegans : 優美な,風雅な
Gypsophila は、ギリシャ語の
「gypsos(石灰)+ philein(好む)」が
語源。 石灰質の土地によく生える性質から。
・中央アジア原産。
・春から夏の間、かすみをかけたような
無数の白い小花を咲かせる。
・別名「ベビーズブレス」(赤ちゃんの吐息)。
うーむ、素晴らしいネーミング。
・主に切花として利用され、結婚式の披露宴の
テーブルなどによく飾られる。

(出典:「季節の花300」)