近事変々

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※表題の「変々」は字面の遊びです。(念のため)

足立区炎天寺の「一茶まつり」

2011-11-24 09:02:55 | 民俗・行事

きのうの勤労感謝の日は雲ひとつない晴天であったが、足立区にある炎天寺の「一茶まつり」に行ってみた。
場所は東武伊勢崎線の竹ノ塚駅から15分ほどの所なのだが、交通の便を考えて赤羽駅東口からから西新井駅西口行きのバスを利用した。

行きは環七の西新井陸橋の所でバスを降りて歩道橋を渡ったのだが、左折すべき道が分かり難くて、調べたルートの2本先の交差点まで行って左折してしまった。
それでも、なんとか炎天寺にたどり着くことができたのは、持っていた地図のおかげであった。

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炎天寺と一茶まつり

蝉鳴くや六月村(ろくがつむら)の炎天寺
やせ蛙負けるな一茶是にあり

という炎天寺や竹の塚にちなむ一茶の句が縁で、昭和三十七年、三十八年にそれぞれの句碑が炎天寺境内に建立されて「一茶まつり」が始められた。
 これには、炎天寺の檀徒をはじめ地域の人びとの支援や俳人の協力、熱意があって実行委員会が組織され、毎年十一月二十三日、勤労感謝の日に開催されている。
 一茶に対する文学的評価や個人評伝は多様であるが、農民詩人、童謡詩人としての作品は平易で一般の共感を得ている。
特に、童謡詩人としての作品が少年期の情操教育に適するところから、学童の俳句運動に発展し、一茶まつりに併行して全国小中学生俳句大会が行われ、国内及び海外から毎年二十万句に及ぶ作品が投句されるまでになった。
 これらの中から入選した数多くの作品は、わが国の文学史上、少年少女の名句といて長く後世に伝えられるであろう。

                              平成三年十一月二十三日

                                 東京都足立区教育委員会

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一茶まつり/東京の祭り(近藤英一郎)

http://members2.jcom.home.ne.jp/ichikondo/11%20issamatsuri.html

小林一茶/Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E6%9E%97%E4%B8%80%E8%8C%B6


炎天寺は隣の八幡神社と境内が一緒であったが、本堂は鉄筋造りでわりと新しく見えた。
入口で甘酒の接待があったので遠慮なく頂戴してから、奉納蛙相撲の始まるまで一茶像の前で待機していた。

 

 

奉納蛙相撲はやせ蛙と大蛙の着ぐるみを着た人が相撲を取るのだが、形の面白さだけで本来の相撲にはほど遠いものであった。
2匹のカエルの取組が始まると、観客の子どもたちから「やせ蛙!頑張れ!」と掛け声が掛かるなか、1回目は大蛙の圧勝、2回目はやせ蛙が何とか攻め勝ち、最後の取組では両者とも譲らず水入りとなり勝敗は引き分けということで終わる。

 

 

たかだか10分ほどの対戦で、そのあとは蛙との記念撮影が行われるだけで、まったくあっけなく、期待していた割には拍子抜けだった。
引き続き、大道芸が行われるというので、しばらく待っていると、けん玉の妙技が披露された。
さすがに修練の賜物という感じで、技が決まるたびに大きな拍手が沸き起こった。
しばらく見とれていたが、いつの間にか20分ほども演技が続いていた。

 

まだお昼前で、午後から2回目の奉納蛙相撲と大道芸も予定されていたのだが、内容はおそらく同じものだろうと思い、大道芸の終了と同時に帰路に着いた。


なお、「一茶まつり全国小中学生俳句大会」(炎天寺一茶まつり委員会主催)で特選・「一茶まつり大賞」に輝いた作品は次の通りである。

・小学校の部

  「二階から 頭かさねて 見る花火」

   和歌山県 和歌山大学付属小学校  五年   薮 下 佳 音

・中学校の部

  「炎天を 苔に納める 三千院」

   神奈川県 川崎市立菅生中学校   三年  石 垣 志 織

 


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