近事変々

思いつくまま、気の向くまま綴る「おとりん」のサイトです。
※表題の「変々」は字面の遊びです。(念のため)

どこかで、何かがずれているとしか思えない。

2005-04-01 14:36:22 | 近事変々
<小学校校長>模造刀振り回し「がまの油売り」 東京・町田(毎日新聞)-Yahooニュース

東京都町田市の小学校で昨年11月、50代の男性校長が、全校児童の前で日本刀の模造刀で大根を切る「演技」をしていたことが分かった。市教委の山田雄三教育長は「校内の刃物持ち込みに過敏になる中、慎重さを欠く行為」として校長に注意し、近く都教委に報告する。

という話だが、「がまの油売り」にそこまで目くじらを立てる必要があるのだろうか。
『教職員や保護者から「模造刀とはいえ、刃物を使うのは好ましくない」などと批判の声が上がり、市教委が事実関係を調べていた』といっても、昨年11月のことであり、今ごろ報じられることにも違和感がある。

長崎県佐世保市で起きた小6同級生殺害事件から、「校内の刃物持ち込みに過敏になる」のは当然としても、これではうっかり余興すら演じられないのではないか。
なんでも禁止すればそれで済むことなのだろうか。どうも、「事なかれ主義」のような感じがしてならない。

ナイフで鉛筆も削れず、リンゴの皮をむくこともできない。徒競走ではタイムが近いグループで走らせ、順位はつけない。「ないないずくし」で児童、生徒がちゃんと育つはずがない。
「いいことはいい。悪いことは悪い」と判断できるように指導するのは大人の責任だが、なんでも悪いではきちんと判断できる子供は育たない。

こういう報道を見ると、どこかで、何かがずれているとしか思えないのは、私だけだろうか。