写真はイルミネーション
9月12日13日森の図書館で開催される「かっちゃんの個展」
千葉日報9月9日号にも大きく掲載されました。
「東葛まいにち」9月9日版に掲載
ウエブでも見ることが出来ます
我孫子・流山・野田
2009.9.9
パソコンで絵を描き個展を開く
進行性難病「ALS」と闘う
戸谷勝國さん(流山在住)
展示会に向け作品制作に集中する戸谷さん
体の筋肉が徐々に動かなくなる進行性の難病・筋萎縮性側索硬化症(ALS)を患う流山市東深井の戸谷勝國さん(65)がパソコンで描いた絵の個展「パソコン・マウスのゆめ展」が9月12、13の両日、市立森の図書館(同市東深井)で開かれる。
趣味で油絵を描き、美術展にも入賞していた勝國さんが体の不調を訴えたのは2004年。05年にALSと診断され退職、年末には人工呼吸器を装着するようになった。左脚から始まったまひは全身に広がり、現在は右手の親指と人差し指がわずかに動くのみという。
勝國さんが再び絵を描くきっかけとなったのは、都内在住の長女がインターネットの会員制無料サイトSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)で送ってきた2歳の孫の愛らしい写真。パソコンに興味を持った勝國さんは操作を学び、指の力が弱くても使えるボールマウスを入手。パソコンのペイントソフトで絵を描くようになった。
筆からマウスに変わってももともと大好きな絵。勝國さんは故郷・長野県の戸隠の風景や花火の様子などをマウスで見事に描き、SNS上に「かっちゃん」の名前で発表するようになった。
昨年7月には初の個展を開催。多くの人が訪れ、備え付けのノートは「心打たれました」「色彩の華やかさが胸にしみます」といったメッセージで埋まった。勝國さんは「自分の個展が開けるなんて夢のようだ」と涙を流して感動したという。12月には肢体不自由児・者の美術展でNHK厚生文化事業団賞も受賞している。
NHK厚生文化事業団賞受賞作品「真夏の夜の夢花火」
2本の指の力は以前より弱まり、制作のスピードもかなり落ちているというが「テーマがどんどん膨らみ、むしろ創作意欲は高まっているようだ」と妻の礼子さん(59)。勝國さんもSNS上で「私にできることは?今は絵しかありません」と自問自答している。
今回新たに出展するのは、ハートをモチーフにした絵や、沖縄の風景画など約50点以上。東深井古墳や利根運河など地元への愛着が伝わるものも含まれている。
礼子さんは「たくさんの方に来てもらい、病気や障害があっても前向きに生きることが大切だと感じてもらえたらいいですね」と話している。
▼開場=9時30分から20時まで(13日は17時まで)。入場料無料。(20時までです)
▼問い合わせ TEL:04~7152~3200(森の図書館)
読売新聞はいつ掲載されるのかなぁ
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