10月13日(火)まで流山市立森の図書館で開催中の「コロナに負けるな!なちゅら編集長が描く 流山のあの店」のイラストを描いたなちゅら編集長 原田聡さんの思いなどが紹介されました。
以下本文より
お店応援 編集長の絵心で
流山の地域情報誌が店舗のイラスト展
コロナ禍の影響で情報誌業界の不振が一層強まる中、流山市内に配布する地域情報誌の編集長が飲食店など52店舗のイラストを作成し、市立森の図書館で展示している。シンプルな筆遣いだが、何かほのぼのとした感じの色絵で、編集長は「広告主の方々を元気づけたい」と話している13日まで。
マップも作成「コロナに負けるな!」
作品展名は「コロナに負けるな!なちゅら編集長が描くあの店、この店」。イラストは野田市に事務所を置く「流山 地域みっちゃく生活情報誌 なちゅら」の編集長原田聡さん(38)が制作した。
イラストを描くきっかけは昨年2月長女(9)にお絵描きを教えてほしいと言われアニメのキャラクターをボールペンと鉛筆で描いた。フェイスブックに配信したところ好評だった。そこで日頃取材や営業で世話になっている飲食店のイラストを画用紙に描き、額縁に入れてプレゼントして回った。半年間で約50軒分に上がった。
再び描くようになったのは今年4月ごろから。新型コロナウイルス感染で自宅待機が続くようになったのを機に「今度は自分の手元に残そう」とまたお店を回っては色紙に書き始めた。店の外観を筆ペンで書き、クレヨンと色鉛筆で色づけした。1点描き上げるのに約1,2時間。5月までの約2か月間で52点を制作した。
全店舗の場所を紹介するA3版の「飲食店イラストマップ」も制作。イラストの縮小画や店の住所、連絡先のほか店の動画を配信するQRコードも記載した。展示会場で無料配布している。
「なちゅら」はつくばエクスプレスの開業以来人口が急増する流山市内を配布地域に2017年6月に創刊。毎月発行し現在の発行部数は7万部。市内の飲食店や事業所の紹介記事を掲載するが紹介対象が広告を出す顧客でもある。
原田さんは「なちゅら」を発行する都内の印刷会社員で創刊時から関わって来た。編集長になったのは18年6月だ。
印刷業界や各種情報誌はインターネットの普及で経営不振に見舞われているがコロナ禍がさらに拍車をかけている。広告収入の落ち込みで「なちゅら」は6月から2か月に1回の合併発行を余儀なくされた。中身も32ページから20ページに減った。
イラスト展について原田さんは言う。「こんな時期に営業で回っては、何となく気が引けて」。そして「多くの人にイラストを見てもらいマップを手にお店を利用してほしい」と店の繁盛を期待する。
(青柳正悟)
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