リフォーム徒然なるままに Reform turezure naru-mamani

我が家のリフォーム日記です。忘れないように記録していきます。参考になれば幸いです。

美と使いやすさを追求するイタリアンデザインの素晴らしさ

2007-08-13 12:31:02 | Weblog


これは、何だと思いますか。
なくてはならないものなのです。

ヒントは、サニタリーにあります。

尾籠な話で恐縮ですが、トイレで用を足した後に使います。
そうです、これは水を流すためのスイッチなのです。

はじめ、用を足した後「コック」を探しましたが、トイレの便器回りにはついていません。
当然、貯水槽はありません。
いったいどうやって「後処理」をすればいいのか困りました。

おそるおそる押してみました。
すると、「見事」後処理ができました。

考えてみると、超合理的です。
なぜなら、便器は本体のみですから、実にメインテナンスが楽なのです。
清潔な気持ちいい生活が出来る「秘密」はそこにあったのです。

しかも、スイッチは大きなパネルですから、押しやすく何より「美しい」。
こうしたところにも、イタリアンデザインがあるのです。



これは、見ての通りコンセントです。
しかし、私たちがふつう使っているコンセントとは違います。
プラグが差し込んであるところの左側の赤い線がついたところは、スイッチです。
そうなんです。
スイッチとコンセントがまとまっているのです。
そして、壁下のつかいづらい高さでなく、立ったままの姿勢で使える自然な高さについています。
(前回のテレビの写真の後ろを見てもらうと、壁にコンセントがあるのが分かると思います)
使いやすい高さと、スイッチがまとまっていることだけではありません。
プラグを見てください。
単なるプラグなのに、他の調度と合わせるかのように「金色」です。
それも、機能だけでないデザイン性のある形をしています。
もちろん、「集合コンセント」(勝手に私がそう呼んでいる)の回りも、金色に縁取られていて、にくいことにその色とプラグとコードの色は見事に一致しています。

こうした、「何でもない」ところにも、高いデザイン性能を求めているのが「イタリアンライフ」のようです。

何でもないと書きましたが、そうではないのです。
トータルなクオリティーははるかに高いのです。

使いやすさだけでなく、見て楽しむ。
そのことが、生活のあらゆる場面で徹底して大切にされている。
イタリアンライフとイタリアンデザインの素晴らしさに、感動してしまいました。



今回書いた文を見直していて気づいたことがあります。
それは、「集合コンセント」の高さです。
これもきわめて大切なことではないかと思いました。

大人の腰よりやや低いくらい(テーブルとほぼ同じ)の高さは重要です。
日本では、コンセントの差し込み口をふさぐ感電防止差し込み小物(プラスチック製)が売られていますが、この高さなら、幼児が間違って何かを差し込むことはまずないでしょう。

美しくて使いやすいだけでなく安全。
帰国してこのブログを書いていて改めて、イタリアンデザインの奥義にふれた思いです。



どこのホテルだったか忘れました。
そのホテルにも、こうした「集合コンセント」がついていました。
しかし、微妙に曲がっているのです。
少し、水平に対して右下がりであることが見て分かります。

しかし、なんだか不思議な安心感を覚えました。
そして、人間的な暮らしやすさを感じました。
「ノープロブラム」
そう言っているようで、ますますこの国が好きになりました。