物づくりの魂

我が家に帰ったら、システムキッチンの引き出しの化粧パッドが落ちている。
これは、前にもＸさんに言って直してもらったのだものだ。
どうも、はめ込み式になっているようだ。

しかし、角の部分が破損して木部が露出してしまっている。
常に見えるわけではないが、まだ３ヶ月ちょっとでこれでは困る。

実は、システムキッチンの戸棚のアルミ化粧板も、脱落している。
よくみると両面テープで接着してあるだけのようだ。
使用に特に差し支えないが、これも実は困っている。

これ以外にも、たとえばシステムキッチンの上がりかまちの化粧がしていないなど、最終チェックで直してもらわなければならないところがいくつかある。

我が家のリフォームでは、決定的に困ったことはまだ生じていないが、かねがね心配していたことが、社会のあちこちで現実になってきていることに危惧をいだいていた。

身近なところでも、トラブルはいくらでもある。
安価な掃除機を購入したのはいいけれど、肝心な吸い取り口付近の車輪が動かないなど細かい点を上げればきりがない。

今、話題のＳ社のことが取り上げられている週間○○を購入して読んでみたら、やっぱりかということで納得した。

収益を上げるため、リストラで技術が失われたのだ。
でも本当に失われたのは、物づくりの魂といった方がいいかもしれない。

技術は人である。