丸森町から! 一條己(おさむ)のほっとする丸森

15頭の乳牛と田に30羽の合鴨。畑に特産ヤーコンを作っています。訪れるだけで「ほっとする町」丸森町の様子をつづります。

今日、羽出庭地区に行って坪倉正治医師の「放射線による身体への影響について」講演会を紹介してきました。

2012-07-14 23:15:51 | 日記

坪倉正治医師のインタビューが載ってます

http://www.asahi.com/health/feature/drtsubokura_0301.html

 上のアドレスをクリックしてください。次の様な内容が載ってます。

――そもそも、なぜ、南相馬に関わったのですか。

 「昨年4月に、南相馬市で医師が足りないと聞いて応援に行ったのが始まりです。以来、週の前半、月曜から水曜は南相馬、後半は東大医科学研究所に通う生活です」

 「昨年5月に、飯舘村で健康診断と放射線相談を頼まれたのですが、高血圧などの持病が悪化している人が多いことに驚きました。放射能の影響とみられる急性の症状はありません。農作業など従来の生活が続けられないストレスが大きかった」

 

 ――手探り、ですか。

 「最初は検査機械さえなかったし、私は血液が専門です。6月末になってホールボディーカウンターが来ましたが、使い方がわかりません。病院の職員を何人も測りました。すると、放射能が検出されるのです。やっぱり出てしまうんだなあ、と思いました。その結果をどう知らせようかと悩みもしました。放射性物質が一粒でも体内に入ると、命にかかわると考える人も多かった時です。院長をはじめ、みんなで考えました。結局、通常の診療と同じで、きちんと説明すればなんとかなることがわかりました」

――検査結果を聞く人たちの受け止め方はどうでしょう。

 「冷静に受け止める方が大半です。当初は『被曝したのか、していないのか』という、ゼロか1かの話が多かったですね。こちらも、最初は手探りで始めた検査ですし、説明も下手だった」

 「途中から検査を先行させました。結果を郵送で知らせて、説明する時間を予約してもらいます。すると、面談で『放射能が入ったら死ぬのだろう。どうしてくれる』となる人が目立つようになりました。説明まで時間があるため、いろいろ考えるのでしょう。こちらの説明が耳に入らないのです。また、市立病院なので、国や県の方針で検査をしていると考える人も多くて『4月や5月に検査せずに、なぜ今ごろ測るのか』『国とグルでやらなかったんだろう』と言われて、私もカチンときて言い合いになったこともあります。私たちも早くやりたいと思いながらできなかったことですから」

 

 

 

 ――食生活に気をつけていく、というのもストレスになりませんか。

 「それでも、内部被曝は長期にわたって診ていく必要があります。ウクライナの場合、内部被曝の数値は事故があった1986年以降減少しながら、多くの地域で94年ごろから上昇しました。場所によっては、ピークは98年で、その値は86年よりも高いんです。食品の規制を緩めたため、とされます。ウクライナ政府は食品の規制を再度、厳しくして、25年以上たったいまも検査体制を維持しています」

 

■           ■

 

 ――日本でも食品の基準が4月から強化されます。

 「500ベクレルとか100ベクレルとか、規制数値が話題になっていますが、それに意味を持たせるのは、検査です。いくら厳しい基準を作っても検査が十分でなければ、汚染された食品がすり抜けて口に入ってしまう。南相馬の検査でも、汚染された食品を慢性的に食べているというより、たまたま汚染度が高いものを食べたのではないか、と考えられます。ウクライナでは、全部の市場で毎日検査をしています。日本も、それくらいはしないと」

 

 ――食品検査こそ重要だと。

 「加えて南相馬のような内部被曝検査です。放射性物質には色も味もにおいもない。生活の中で知らないうちに取り込むことに不安を感じている人が多いと思います。一度、検査で確かめると、いまの生活でよいのか、変えるべきところがあるのか、知るきっかけになります。口に入らないように食品を検査し、内部被曝を検査する態勢を整える。内部被曝検査は、健康診断の項目になるぐらいにしてほしいですね」

http://www.gakushuin.ac.jp/~881791/radbookbasic/rbb20120719.pdf

 

(聞き手・松浦新)

みんなで考えよう ~次世代に良い故郷を残すために~ 

放射線による身体

への影響について」

 

講演会のご案内

  

✜ 日 時  平成24年7月31日 (火) 午後7時~9時まで  入場無料     

✜ 場 所  舘矢間まちづくりセンター (TEL0224-72-2120)

✜ 講 師  坪倉正治(つぼくら まさはる)氏  29歳

お子さんやお孫さんが心配な方に聞いていただきたい、お医者さんのお話です。

先生は2006年3月東京大学医学部卒、亀田総合病院研修医、帝京大学千葉総合医療センター、がん感染症センター都立駒込病院

を経て、東京大学医科学研究所研究員として勤務。2011年4月から南相馬市立総合病院、相馬中央病院非常勤医。東日本大震災

発生以降、毎週月~水は福島に出向き、南相馬病院を拠点に医療支援に従事。血液内科を専門、ホールボディカウンター内部被ばく

関連の医療に従事しています。

先生が南相馬市総合病院で、実施した内部被曝(ホールボディカウンターによる)の検査結果は次のとおりでした。
1.検査時期 平成23年9月26日から24年3月31日(前期 23年9月~12月、後期 24年1月~3月)
2.受診者  南相馬市民9,502人(大人7,814人、子供1,688人)
3.検査機器 キャンベラ社製WBC(ホールボディカウンター)

 

 


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