住民サービス向上は町と社協の連携で実現。
もうすぐ、東日本大震災の起きた3月11日になります。
その後令和元年東日本台風、新型コロナウイルスの蔓延などが丸森町を襲いました。
大災害に遭ったほかの市町村を見ますと人口流出の歯止めや経済の復旧はなかなか難しいものがあります。
当町においても先に述べました災害の連続により、人口流出や少子化が急激に進んでいる状況です。
小学校の再編を進めていますが、その中では町内における、学年ごとの人数が重要な要素になっています。
最近そして来年からの出生数は将来の学校、職場に大きな影響を与えます。
現在でも十分とは言えない介護などに従事する職員数が確保できるのでしょうか。
この議場にいる皆さんが20年後に十分なサービスを受けられるのかと考えると不安になってしまいます。
まあ、自分は経済的に他の人より恵まれているからと思う方もいらっしゃるでしょうが、
少子化は私達の生活をむしばんでいきます。
今後のサービスについては、丸森町の『丸森町高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画』を見ると、
第7期計画の取り組みと課題、
1,長寿のための健康づくりと様々な取り組みや推進。
2,地域における支えあいと高齢者見守りの推進。という事業の中で、
住民や自治組織・民間事業者・シルバー人材センター・社会福祉協議会によるサービスや連携が取り上げられています。
そこで第一点目に、少子高齢化の進む中で、『第5次丸森町総合計画』や
『丸森町高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画』にも取り上げられている社会福祉協議会に
町はこれから何を期待して、どのような連携を行っていくのか伺います。
丸森町社協のホームページを見ると、『地域に暮らす皆様とともに、その住み慣れた地域で、
安心して暮らすことが出来るよう、「地域福祉」の充実をめざして活動している、
法人格を持つ営利を目的としない民間の福祉団体です。』と書いてあります。
昭和26年に社会福祉協議法が制定されましたが丸森町社協では設立が昭和30年2月11日で、
法人登記は昭和43年12月11日です。
様々な町の社協の活動を見ると、町からの委託事業や社協独自の事業を展開し、かゆいところに手が届くというか、行政ではできにくい、やらない部分を埋めていく取り組みをしています。これから期待する社協の重要な役割は福祉や災害発生の時にどのようなものになるでしょうか。
第2点目として、様々な事業を行っている社協の活動しやすい、
快適な事務所が必要ではないかについて伺います。
丸森町社協では、地域福祉事業、老人福祉事業、児童福祉事業、障がい者福祉事業、
ボランティアセンター運営事業、災害ボランティアセンター運営事業、在宅福祉サービスの推進、
指定管理事業、相談活動・各種貸付事業、募金活動、関係機関との連携、こども園運営事業が、
事業内容として紹介されていますが、
その中の一つ一つの事業の内容を見ますと、41もの取り組みがあります。
最近の事業もあって、社会の移り変わりで、新しい事業が加わったものになっているのがわかります。
丸森町を取り巻く環境の変化や福祉制度の改正、また、福祉ニーズへの的確な対応を第一に、
福祉水準の低下や停滞を招かないよう、その都度、町と社協で協議を行い、
必要な機能の充実強化に努めてきたのがわかります。
特に、こども園運営では職員数が大幅に増加しました。
また、先の台風災害の時に災害ボランティアセンターを立ち上げでは、
幸い、大きな建物が確保できて大変有効な活動ができました。
事務事業は事務室、相談事業、では相談室、
高齢者や障がい者の運動サロンやふれあいサロンなどのリーダー研修には
会議室やホールが必要ではないでしょうか。
ほかの社協でやっているお風呂の入浴サービスも欲しいですが、
それは、あぶくま荘やデイサービスをしている福祉事業所に任せるとしても、
これからの社協には活動しやすい拠点が必要です。
こども園は、子育て日本一の町実現に必要でしたから作りましたが町はこれまで、
できる限り箱ものを作らないで、将来への財政的な負担を軽減してきました。
しかし、保育所や小学校の再編により使わなくなる校舎の活用が検討されています。
丸森町過疎地域持続的発展計画や丸森町公共施設個別施設計画を見ると
解体とか長寿命化の計画が見えます。中学校の再編では、関係者の努力で空き校舎活用が実現したのは、
旧筆甫中学校と旧大内中学校で、多くの方が利用する高齢者と障がい者の福祉施設でした。
他の2校は耐震基準に満たなくて解体しました。
文部科学省のホームページには廃校活用の手続きや、事例集が載っていますが、
建物が大きいサイズなのと、2階などの活用が難しくて、2つ以上の事業者での利用数方法も紹介されています。
丸森町には、中心部に近いところに金山保育所と金山小学校があります
。一体化すれば、駐車場もひろくなりますし、一つの団体や企業では広すぎでも、
他の事業者と社協で利用できないでしょうか。お風呂、体育館、ホール、運動場のある
社協の事業所がいろんな町にあります。より良い活動とサービスが実現出来るのではないでしょうか。
また、町の中心部の近くの便利な場所に丸森地区河川防災ステーションが作られますが
、他の町では防災センターと同居している社協もあります。
船着き場と子供の遊び場と福祉センターと一緒に、
これから、町民サービスで大きな役割を担う社協の事務所設置についていろいろな可能性を
検討してみては如何でしょうか。
第3点目として畜産対策について伺います。
飼料の高騰に加えて、コロナ禍で輸送が滞こうったりして牧草等の確保が難しくなって畜産農家は困っています。
畜産の町としてこれからの畜産農家経営について、国・県に支援を働きかけるなど、
今後のまちの対策について伺います。
また、これまで町は河川敷など、荒廃してきた農地の再生と飼料の自給率の向上に取り組んできました。
アンケートなど見ると、コントラクターという飼料作物の収穫作業等の農作業を請け負う組織や
TMRセンターという粗飼料と濃厚飼料を組み合わせた牛の飼料の供給会社の育成などに取り組む姿勢もみえますが、
今回のような危機を乗り越えられる効率的な畜産経営についての計画はたてられているのでしょうか。