丸森町から! 一條己(おさむ)のほっとする丸森

15頭の乳牛と田に30羽の合鴨。畑に特産ヤーコンを作っています。訪れるだけで「ほっとする町」丸森町の様子をつづります。

令和元年9月定例議会の一般質問「あったかなまちづくり」

2019-09-04 00:52:28 | 日記

全文

あったかなまちづくり

最近、周囲から「酪農家はいいね」といわれるそうです。NHKの連続テレビ小説「なつぞら」が放送されるようになってからです。なんといっても厳格なおじちゃん役が草刈正雄さんでカッコイイですし、ちょっと頼りなくてお人よしのお父さんが藤木直人さん。優しくてしっかり者のお母さんは松嶋菜々子さん。農業高校に通う主人公が広瀬すずさんですから、最高です。農家や高校での牛飼いの様子が視聴者の好感を得たようです。実際、最近のもーもー祭りなどで見る酪農家の家族は幸せそうでカッコイイです。草刈正雄さんを真似ているわけではないでしょうが、ひげをたくわえている若い酪農家が増えているようです。家族の理解が得られてきているのかもしれません。そんな後継者も多い酪農家ですが、一つ悩みがあります。休日が少ないことです。世間では週休二日制とか何連休とか休日が増えていますが通常は酪農ヘルパー組合による月一回だけです。丸森町の産業の中で畜産は大きなウェイトを占めています。北海道はもちろんですが、県内でも畜産の盛んな加美町などでヘルパー利用に支援策が講じられています。

 平成27年度を初年度とする第5次丸森町総合計画の将来目標を見ると、人口目標は令和6年度で13,000人です。そこに掲載してある、国立社会保障・人口問題研究所の日本地域別将来推計人口のグラフによれば令和元年は約13,500人で今年5月末月、13,528人、6月末13,513人とほぼ一致します。次に計画の策定時の目標のグラフをたどれば13,900人位ですから、少し足りません。令和元年から6年度までの毎年の新たな定住目標値は20人となっていますが今年は30人に向かって努力していると聞きました。また、定住促進住宅整備戸数は元年が60戸、6年度は68戸の目標を設定しています。

 移住定住については30人が転入しても30人が転出してしまえばプラスマイナスゼロですから、このへんの問題解決が必要になってきます。なるべく転出しないようなつなぎ止める取り組みも必要になります。多分そんなことは子育て世代へのサービス向上でとっくにしていることだと言うでしょうが、まだまだ対策が不十分な部分もあります。

 現在、中学校を1校にしたことや保育所の再編で子供たちの活動の場所が変わったことにより、親が子供を追いかけてその施設周辺に移動が始まっています。小学校の再編が加わればますます拍車がかかるでしょう。

 子育てや教育のための移動はこれまでもありました。この際だからと近隣市町への移動などもあります。教育であれ生活・仕事であれ若者たちは仙台に向かって動いているようです。以前は引っ越しても、隣の角田や白石でしたが、今、若者は結婚すると大河原や柴田町にアパートを借りてしまいます。繁華街があったり東北本線に近い場所が安心できるのでしょうか。それでも、子供が生まれて戻ってくる方もいますから丸森にもまだまだチャンスがあるのではないかと思います。

 町では、ヘルプと言って町外に若者の移住定住推進の取り組みをして、成果を上げていますが、町内にいる若者にはどうでしょうか。

 町内にいる若者といえば、自営業の起業家や後継者がいます。役場や農協職員・保育士さん看護師さんが思い当たりますが、彼らは定住はもちろん起業の可能性のある方々です。町長は定住について彼らに働きかけることが必要です。

「住みたい街」に選ばれる市区町村に必要な2大条件について、ブランド総合研究所が行った「各市区町村のイメージに関する調査」の分析の結果。「ブランド総合研究所の田中章雄社長は居住意欲度ランキング、上位に選ばれた市区町村を見ていくと、異国情緒が漂っていたり、おしゃれだったり、歴史ある街並が広がっていたり」といった印象で「住みたい街に選ばれるために重要なのは、『おしゃれで、教育環境がいい』というイメージ」と分析しています。

各市区町村のどんなイメージが居住意欲度に影響を及ぼしているのでしょうか。分析の結果、最も影響が大きいことがわかったのが「デザインやセンスの良いまち」というイメージ。次に影響が大きいのが「教育・子育てのまち」というイメージ。一方で、居住意欲度への影響が意外と大きくないことがわかったのが「健康増進・医療福祉のまち」「環境にやさしいまち」「住民参加のまち」というイメージです。こうした結果から、地域住民にとっては非常に大切な要素である一方で、一見地味な「健康増進・医療福祉」「環境への配慮」「住民参加」などの施策に力を入れても、市区町村外の人に「住みたい」と思わせるのは難しいのが現実とでています。

それでも、一見地味な「健康増進・医療福祉」「環境への配慮」「住民参加」などの施策は今町に住んでいる方々には大切な政策です。町を知らない他の方にヘルプと言ってもなかなか理解できないでしょうが、今住んでいる町民だったら十分理解できるのではないでしょうか。町内にある歴史や資源、人脈を生かして一丸となってぜひ人口目標を達成できるよう願っております。それらを踏まえながら町長に伺います。

1、        一点目に町内に住む若者が定住できるように、若者が望むような場所に宅地造成をして安価に提供をすべきと思うがどうか。について、うかがいます。

丸森広報7月、8月、9月号によりますと本年5月中の住民移動は出生6人、死亡21人、転入24人、転出31人。6月中の住民移動は出生3人、死亡15人、転入20人、転出23人。7月中の住民移動は出生0人、死亡26人、転入12人、転出43人となっています。3か月で人口はマイナス94人大きく減少しています。私が何とかできないかと思うのは3か月で転入が56人に対し転出が96人と倍近くになっていることです。以前若者定住の宅地販売をしたとき、町内に住む方の購入希望もありました。子供に親がついて引っ越そうとしたとき、手ごろな宅地がなかったりするとさらに教育環境の良い他の所に行ったりもすることもあります。丸森地区や舘矢間地区の丸森大橋や舘矢間バイパスから見える地域に、新築の家が目立つようになりました。素早く道路を整備するのもそうですが、より積極的な取り組みが求められます。

 

2、       2点目に 町内に住む若者の定住をうながす新たな定住対策はあるか。

最初に私の身近なところから、これは町で様々な取り組みをしていることですが、畜産農家の悩みを解消して後継者の定住に結び付くのではないか、自営業者についてはそこにある問題解決に取り組むことで定住に結び付けてきました。それでも、まだ解決していない問題に取り組みことも必要です。

町ではヘルプと言って町外に発信していますが、身近なところで町の職員から始めてヘルプに至った経過など内に向かって発信することで町内に勤めている方の転出を少なくするなどの対策もできるのではないでしょうか

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする