丸森町から! 一條己(おさむ)のほっとする丸森

15頭の乳牛と田に30羽の合鴨。畑に特産ヤーコンを作っています。訪れるだけで「ほっとする町」丸森町の様子をつづります。

9月の一般質問。飲料水の確保・高齢者に・タクシー券・農産物の長雨被害対策

2017-08-19 22:50:00 | 日記

「町民に寄り添った、誰でも快適な生活ができる町づくり実現について」

丸森町が取り組んできた東北放射光施設誘致運動は宮城県への誘致を実現するという大きな成果をあげて終了しました。町長が言い続けてきたように、これから産業の集積が宮城県内外の周辺地域になされて、大きな経済波及効果というものに期待するところです。誰でもどこに住んでいても快適な生活ができる町民に寄り添った町づくりについて3点質問いたします。

1、「無水地区における飲料水安定確保事業について」大張地区の水道事業が平成32年度に9億4000万円をかけて完了する予定で耕野地区の皆さんを含めて190戸の皆さんが利用可能になります。住民の皆さんの長年の要望が実現することになり喜ばしいことです。その後、隣接する耕野地区の皆さんにも供給されるようですが、5~6年後になりそうです。一方で、全地区にある残りの無水地区における飲料水安定確保についてですが、少ない件数ですが対策の要望があります。飲料水安定確保事業に取り組んではいかがでしょうか。

第5次丸森町総合計画の中で、平成25年度の調査では丸森町が住みよい街と感じている町民の割合は66%となっています。平成36年度目標は80%です。そして、「快適に暮らせる上下水道の整備」計画の中で、本町は、集落が広範囲に散在しており、多様な地理的条件を有していることから、水道普及率が低迷しています。今後は水道水源の確保はもとより、地域それぞれの特性を生かした効率的な整備が必要とあります。平成25年度行政区域内水道普及率は65,4%。平成36年度目標は70%です。水洗化普及率は平成25年度69,9%平成36年度目標は86,1%です。水洗化普及率が水道普及率を上回っていますが、長年の浄化槽普及推進補助事業が実をむすんでいるのは明らかです。

全国の各市町村で水道施設の整備が困難な水道未普及地域において、飲用井戸等の飲料水を供給する施設を設置し、住民に良質で安定した飲料水の確保を図るため飲料水対策事業補助金制度が実施されています。その内容は次のようなものです。

市町

補助率

限度額

伊達市

3分の2

1戸あたり60万円

川崎町

3分の2

1戸あたり100万円

美郷町

3分の2

1戸あたり100万円

奥出雲町

3分の1

1戸あたり50万円

浜田市

80%

1戸あたり200万円

松江市

50%

1戸あたり125万円

邑南町(おおなん)

50%

1戸あたり50万円

補助要綱は次のようなものでした。

 (1) 飲用井戸の新設や改修(水質悪化等により新たに井戸を設置するもの又は既存の井戸を活用してポンプ、浄水施設を設置するものをいう。)に掛かる経費

ア ボーリング工事費

イ 浄水施設設置費

塩素滅菌器の整備のほか必要に応じて設置するろ過施設の整備費を含む。

ウ 給水管工事費

井戸から家屋までの整備費で宅内配管は除く。

エ 電気設備工事費

給水に必要な最小限の設備費

オ 給水開始前に行う水質検査費

水質検査項目は水質基準に関する省令(平成15年厚生労働省令第105号)に掲げる50項目とする

(2) 井戸の整備が困難な場合、飲用井戸と同様に安定して良質な水が確保できるもので、町長が必要と認める経費

などとなっていますが、濁り水や水量・シャワーの水圧不足が悩みの家庭が、あります。浄水器設備設置や、水質の検査などを行うことで「安心・安全」な水を町民が使うことができるようになります。特に、一般の家庭より大量に使う子や孫のいる世帯や町の推進するグリーンツーリズムで直売所・加工所・民宿を経営する方々には、安全・安心と水量の確保が大切です。特に浄水器は、時期を見て業者が砂の入れ替えや清掃をするので、管理がしっかりしての衛生面での向上も期待できます。合併浄化槽の普及と共に如何でしょうか。

2、「高齢者の方々にタクシー券の交付について」近年、警察では一時的にタクシー券を配るなどして、高齢者の運転免許の返納を勧めるようになりました。またタクシー券の他にも電車やバスなどの公共交通機関の利用券を交付している市町村もあります。高齢者は交通事故の被害者になるケースも多いのですが、自動車を運転することで加害者になってしまうことも多くなっているからです。これは公共交通機関の整備が不十分であり、買い物や医療など日常生活に欠かせないことにやむを得ず運転しなければならないため事故が起こっているとも考えられます。

 

高齢化が進む丸森町でも、地域の商店の廃業・バス路線の廃止・医療の高度化や広域化などで、高齢者にとって必要なことが居住する地域から離れてしまいました。デマンド交通「あし丸くん」で中心部への交通はある程度カバーできていますが、数は少ないようですが一人暮らしや二人暮らしの高齢者世帯はかかりつけの、中核病院や刈田病院・南東北病院・藤田病院・宮城病院・大学病院・隣接市町の病院・中心部以外の町内の病院に、月に一度とか、年に数度通院するのが大変な高齢者がいます。「阿武急の駅まで往復のタクシー代は大変なんですよ。他に電車代、ついてからのバス代とかかります。」と嘆いています。

 

時代の流れと言いましょうか、先の運転免許証返納もそうですが、地域包括ケアが始まって、これまで施設にいれば施設の方に乗せてもらって、病院に行っていた高齢者も自宅になれば、通院に困る方が増えるかもしれません。介護タクシーや福祉タクシー利用の補助などをもらえる方はいいでしょうが、努力してある程度元気になって家に帰ったはいいが「これは、たいへんだ」と、こんな小さなところでも苦労をするようになるかもしれません。町では交通体系の見直しをしてデマンド交通を採用したときに、それまで配布していたタクシー券を廃止しました。以前のより使いやすくするのはもちろんですが、一人暮らしや二人暮らしの高齢者世帯に限るとか、年齢制限とか考えて、丸森町に合ったタクシー券を編み出してほしいと思います。
 

平成28年9月から栃木県那須塩原市で高齢者を対象に外出支援タクシー券が交付されました。運転免許を持ってない・自家用車を持たない高齢者を対象にしています。那須塩原市では平成17年から高齢者を対象にタクシー券の交付を行っていました。しかしタクシー券を譲渡するなどの問題があり平成25年に一度廃止していましたが、今回再交付を開始したのです。市のホームページを見ると、今回、那須塩原市で交付されたタクシー券は、運転免許を持たない・または自家用車がない70歳以上の高齢者が対象となります。交付されるタクシー券は年間35000円相当で1枚当たり500円券ですが、1回に付き10枚まで使用が可能となっています。

 

廃止される前の交付ではタクシーの初乗り料金のみを対象としていたため、居住地域が市街地と郊外では自己負担に差が生じていました。そのため今回は額面の見直しを行うと共に10枚まで使用できるなどいくつかの、大幅な変更をしたのです。高齢福祉課では高齢者の移動手段が限られている中、タクシー券を有効活用して生活の利便性を確保することや外出の機会を増やすことを意識しているそうです。

 

ご存じでしょうが、笠岡市・真岡市・習志野市・小平市・茅ヶ崎市・札幌市・横浜市…など沢山の自治体が取り組んでいます。我が町でも困った高齢者を助けるタクシー券交付に取り組んでは如何でしょうか。

3、「町の、冷害・長雨対策は万全か」農業は町の主要産業ですが、7月下旬から一か月も雨が降り続いて、晴れ間を探してコシヒカリの花は咲きっぱなしで、片方からモミが茶色に変色してきました。野菜も湿気で根っこが傷んで、生育が悪く、収穫中のキュウリなども病気や品質低下などが起こってます。飼料作物の収穫もままならず枯れてしまっているのです。

収穫量の低下や価格の動向。農家経済への影響はどうなるのでしょうか。町は万全の対策をとって、再生産や生活に対するすばやい支援が必要と思いますが町長の考えを伺います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする