君は転んで血を流す

もう僕は夢のあとが見たいから

(アニメ)未来日記 第26話(最終回)「初期化」 感想

2012-04-16 00:54:59 | 2011年 秋アニメ





あー本当に涙腺刺激されてばっかしだわ。





最終的に雪輝は孤独になったのか?と言われれば最後のカットが示しているように
何らかの手段を用いて由乃があの世界に転生してきた、それこそ奇跡なんかでも起きたんじゃないかな、と思うけど
1万年も待ち続けたんだからそれくらいの奇跡があっても許されますよね・・・。
最後は自分の身を犠牲にしようとしたけれど、
結局由乃が自らを刺して決着が付いたENDだった、って言う事で
何とも寂しさの残る結末ですが、ハッピーエンドなんて死んでも似合うなんて言えない作風の作品なので
このぐらいの悲恋エンドがちょうどいい落としどころなのでしょう。
何はともあれ、半年間本当に面白かった!
猟奇的、アナーキック、モラルの欠如等結構に人を選ぶ内容でしたけど
個人的にはデスノートやシュタゲに負けず劣らず良いアニメになったんじゃないかなあ。
まあそれらの作品と比べてもキャラの異常性やレイプネタ等かなりの割合で真っ黒くろすけ的なアニメだったので
そりゃ爆発的なヒットはしないだろうけど、でも話題や展開の妙など毒はきちんと残せたし
原作読者の視点から観ても、良い出来のアニメだったと思います。
アスリードは嫌いな会社じゃないですね。やっぱ。

2週目世界のみんなは雪輝を残して死んでしまったけれど、
3週目世界のみんなは全員無事で、みねね様には子供まで生まれてて・・・。
ああ、俺のみねね様が汚されてしまった!!
ま、規定事項ですけど(笑)。
素顔で何故か友情が芽生えてる二人だったり、れおくんは両親と元気そうにやってるし
8thおばさんも市長とくっ付いたりして色々面白かったですね。
でも何よりも注目なのは
椿とか由乃とか、悲しい運命を背負ってた女の子らが完全に解放されてるところかな。
特に由乃に関して言えば、もう散々鬱屈した思春期模様を見せられてたのでその意味でも凄く感慨深い
過去の自分でも違う自分でも、報われる自分を見るって言うのは気持ち救われるものなんだろうな。

そんな由乃は雪輝とは出会わない、っていうのも
都合が良くなくてグッドって思うのと同時に、やっぱり本当に再会するべきは2週目世界の二人だとも思うから。
確かに様子だけ観ればバッドエンドかもしれない、ただ想いが通じ合った事だけは事実
結ばれたのも事実だし、
そんな由乃を待ち続けた雪輝の愛もまた事実だし。
この先のことなど視聴者には一切知る術もありませんが、
最後まで頑張って戦い抜いた二人にエールを送りたいと思います。いつか、本当に結ばれるといいですね。





総評は前回の感想がほぼ総評に近い感想だったので、
是非前回の感想を参照してみて下さい。
衝撃的な一話から、マルコと愛の感涙せざるを得ない感動話、最後の由乃を迎えに行った雪輝の勇気まで
欠かさずずっと面白いって思えてたような、そんな作品でした。その先天的なユニークさに常に引き付けられてた感じです。
感想を書くのも毎回楽しかったですね(笑)。だって毎回ネタの投下率が半端ないんですもん。退屈は一切無かった作品とも評価できるかな。