日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(1005)「(命題論理の)分配法則」について。

2021-10-31 12:41:20 | 論理

(01)
(ⅰ)
1     (1)   P∨ Q   A
 2    (2)  ~P&~Q   A
  3   (3)   P      A
 2    (4)  ~P      2&E
 23   (5)   P&~P   34&I
  3   (6)~(~P&~Q)  25RAA
   7  (7)      Q   A
 2    (8)     ~Q   2&E
 2 7  (9)   Q&~Q   78&I
   7  (ア)~(~P&~Q)  29RAA
1     (イ)~(~P&~Q)  1367ア∨E
    ウ (ウ)  ~P      A
     エ(エ)     ~Q   A
    ウエ(オ)  ~P&~Q   ウエ&I
1   ウエ(カ)~(~P&~Q)&
          (~P&~Q)  1オ&I
1   ウ (キ)    ~~Q   エカRAA
1   ウ (ク)      Q   キDN
1     (ケ)  ~P→ Q   ウクCP
(ⅱ)
1  (1)  ~P→Q   A
 2 (2) ~(P∨Q)  A
  3(3)   P     A
  3(4)   P∨Q   3∨I
 23(5) ~(P∨Q)&
        (P∨Q)  24&I
 2 (6)  ~P     35RAA
12 (7)     Q   16MPP
12 (8)   P∨Q   7∨I
12 (9) ~(P∨Q)&
        (P∨Q)  28&I
1  (ア)~~(P∨Q)  29RAA
1  (イ)   P∨Q   アDN
従って、
(01)により、
(02)
①   P∨Q(Pか、または、 Qである)。
② ~P→Q(Pでないならば、Qである)。
に於いて、
①=② である(含意の定義)。
従って、
(02)により、
(03)
①  P∨(Q&R)
②(P∨Q)&(P∨R)
といふ「論理式」は、それぞれ、
①  ~P→(Q&R)
②(~P→Q)&(~P→R)
といふ「論理式」に「等しい」。
従って、
(03)により、
(04)
①  ~P→(Q&R)
②(~P→Q)&(~P→R)
に於いて、
①=② であるならば、そのときに限って、
①  P∨(Q&R)
②(P∨Q)&(P∨R)
に於いて、
①=② である。
然るに、
(05)
①  ~P→(Q&R)
②(~P→Q)&(~P→R)
であって、尚且つ、
①  ~P
② ~P
であるならば、そのときに限って、
① Q&R
② Q&R
である。
従って、
(05)により、
(06)
①  ~P→(Q&R)
②(~P→Q)&(~P→R)
に於いて、
①=② である。
従って、
(04)(06)により、
(07)
①  P∨(Q&R)
②(P∨Q)&(P∨R)
に於いて、
①=② である。
従って、
(02)~(07)により、
(08)
①   P∨Q(Pか、または、 Qである)。
② ~P→Q(Pでないならば、Qである)。
に於いて、
①=② である(含意の定義)。
といふことが、「理解」出来るのであれば、
①  P∨(Q&R)
②(P∨Q)&(P∨R)
に於いて、
①=② である(分配の法則)。
といふことが、「理解」出来る。
といふ、ことになる。
然るに、
(09)
①   P∨Q(Pか、または、 Qである)。然るに、~P(Pでない)。故に、Q(Qである)。
② ~P→Q(Pでないならば、Qである)。然るに、~P(Pでない)。故に、Q(Qである)。
といふ「推論(選言三段論法)」は、「当然」である。
従って、
(08)(09)により、
(10)
①  P∨(Q&R)
②(P∨Q)&(P∨R)
に於いて、
①=② である(分配の法則)。
といふことは、「当然」である。
然るに、
(11)
①  P∨(Q&R)
②(P∨Q)&(P∨R)
といふ「論理式」は、
①  A∪(B∩C)
②(A∪B)∩(A∪C)
といふ「集合の式」に、相当し、
①=② である(分配法則)。
といふことは、「高校数学」では、「ベン図」によって、「証明」される。
従って、
(08)(11)により、
(12)
①  A∪(B∩C)
②(A∪B)∩(A∪C)
といふ「集合の式」が、
①  P∨(Q&R)
②(P∨Q)&(P∨R)
といふ「論理式」に「相当」し、それ故、
①  ~P→(Q&R)
②(~P→Q)&(~P→R)
といふ「論理式」に、すなはち、
①  Pでないならば(Qであって、Rである)。
②(Pでないならば、Qであって)、(Pでないならば、Rである)。
といふ「日本語」に「相当」する。
といふことが、「理解」出来るのであれば、わざわざ、


のやうな「(分かり難い)ベン図」を用ゐる「必要」は無い。