日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(991)「排中律」と(P→Q)∨(Q→R)と「常識」(Ⅲ)。

2021-10-01 15:21:44 | 論理

―「昨日(令和03年10月30日)の記事」を書き直します。―
(01)
① 真→真
② 真→偽
③ 偽→真
④ 偽→偽
に於いて、
② だけが、「」である。
従って、
(01)により、
(02)
「番号」を付け直すと、
① 真→

→偽
は、3つとも「」である。
従って、
(02)により、
(03)
「番号」を付け直すと、
① □→真
② 偽→□
であれば、2つとも、「真」である。
従って、
(03)により、
(04)
① □→真
② 偽→□
であれば、2つとも、「真」である、が故に、
① P→Q
② Q→R
に於いて、
③ Qが「」であれば、① が「」であり、
④ Qが「」であれば、② が「」である。
然るに、
(05)
「排中律」により、
③ Qは「真」であるか、
④ Qは「偽」であるかの、いづれかである。
従って、
(04)(05)により、
(06)
① P→Q
② Q→R
に於いて、
① が「真」であるか、
② が「真」であるかの、いづれかである。
従って、
(06)により、
(07)
① P→Q
② Q→R
に於いて、
① または、② が「真」である。
然るに、
(08)
① P→Q
② Q→R
に於いて、
① または、② が「真」である。
といふことが、 「真」である。
といふことを、
③(P→Q)∨(Q→R)
といふ風に書く。
従って、
(07)(08)により、
(09)
③(P→Q)∨(Q→R)
といふ「論理式」は、「恒真式」である。
然るに、
(10)
練習問題5:10個の原始的規則だけを用いて、つぎの連式を証明せよ。
(論理学初歩、E.J.レモン著、竹尾治一郎・浅野楢英 翻訳、1973年、80頁
〔私による解答〕
(b)├(P→Q)∨(Q→R)
1             (1) ~(Q∨~Q)    A
 2            (2)   Q        A
 2            (3)   Q∨~Q     2∨I
12            (4) ~(Q∨~Q)&
                   (Q∨~Q)    13&I
1             (5)  ~Q        24RAA
1             (6)   Q∨~Q     5∨I
1             (7) ~(Q∨~Q)&
                   (Q∨~Q)    16&I
              (8)~~(Q∨~Q)    17RAA
              (9)   Q∨~Q     8DN
  ア           (ア)   Q        A(9の選言項左)
  ア           (イ)~P∨Q        ア∨I
   ウ          (ウ)P&~Q        A
    エ         (エ)~P          A(イの選言項左)
   ウ          (オ)P           ウ&E
   ウエ         (カ)~P&P        エオ&I
    エ         (キ)~(P&~Q)     ウカRAA
     ク        (ク)   Q        A(イの選言項右)
   ウ          (ケ)  ~Q        ウ&E
   ウ ク        (コ)Q&~Q        クケ&I
     ク        (サ)~(P&~Q)     ウコRAA
  ア           (シ)~(P&~Q)     アエキクサ∨E
      ス       (ス)  P         A
       セ      (セ)    ~Q      A
      スセ      (ソ)  P&~Q      スセ&I
  ア   スセ      (タ)~(P&~Q)&
                  (P&~Q)     シソ&I
  ア   ス       (チ)   ~~Q      セタRAA
  ア   ス       (ツ)     Q      チDN
  ア           (テ) P→Q        スツCP
  ア           (ト)(P→Q)∨(Q→R) テ∨I
        ナ     (ナ)     ~Q     A(9の選言項右)
        ナ     (ニ)     ~Q∨R   ナ∨I
         ヌ    (ヌ)     Q&~R   A
          ネ   (ネ)     ~Q     A(ニの選言項左)
         ヌ    (ノ)     Q      ヌ&E
         ヌネ   (ハ)     ~Q&Q   ネノ&I
          ネ   (ヒ)   ~(Q&~R)  ヌハRAA
           フ  (フ)        R   A(ニの選言項右)
         ヌ    (ヘ)       ~R   ヌ&E
         ヌ フ  (ホ)     R&~R   フヘ&I
           フ  (マ)   ~(Q&~R)  ヌホRAA
        ナ     (ミ)   ~(Q&~R)  ナネヒフマ∨E
            ム (ム)     Q      A
             メ(メ)       ~R   A
            ムメ(モ)     Q&~R   ムメ&I
        ナ   ムメ(ヤ)   ~(Q&~R)&
                     (Q&~R)  ミモ&I
        ナ   ム (イ)      ~~R   メヤRAA
        ナ   ム (ユ)        R   イDN
        ナ     (エ)      Q→R   ムユCP
        ナ     (ヨ)(P→Q)∨(Q→R) エ∨I
              (ラ)(P→Q)∨(Q→R) _アトナヨ∨E
従って、
(09)(10)により、
(11)
果たして、
③(P→Q)∨(Q→R)
といふ「論理式」は、「恒真式」である。
従って、
(01)~(11)により、
(12)
① 真→真
② 真→偽
③ 偽→真
④ 偽→偽
に於いて、
② だけが、「」である。
とした「結果」として、
③(P→Q)∨(Q→R)
といふ「論理式」は、「恒真式(トートロジー)」である。
然るに、
(13)
(ⅰ)
1 (1)  P→ Q  A
 2(2)  P&~Q  A
 2(3)  P     2&E
12(4)     Q  13MPP
 2(5)    ~Q  2&E
12(6)  Q&~Q  45&I
1 (7)~(P&~Q) 26RAA
(ⅱ)
1  (1)~(P&~Q)  A
 2 (2)  P      A
  3(3)    ~Q   A
 23(4)  P&~Q   23&I
123(5)~(P&~Q)&
       (P&~Q)  14&I
12 (6)   ~~Q   35RAA
12 (7)     Q   6DN
1  (8)  P→ Q   27DN
従って、
(13)により、
(14)
①   P→ Q
② ~(P&~Q)
に於いて、
①=② である。
従って、
(14)により、
(15)
①  Pであるならば、Qである。
②(Pであって、Qでない)といふことはない。
に於いて、
①=② である。
従って、
(15)により、
(16)
①  Pが真であるならば、Qも真である。
②(Pが真であって、Qが偽である)といふことは偽である。
に於いて、
①=② である。
然るに、
(17)
①  Pが真であるならば、Qも真である。
②(Pが真であって、Qが偽である)といふことは偽である。
に於いて、
①=② である。
といふことは、
① 真→真
② 真→偽
③ 偽→真
④ 偽→偽
に於ける、
② が、「」である。
といふことに、他ならない。
従って、
(12)(17)により、
(18)
① 真→真
② 真→偽
③ 偽→真
④ 偽→偽
に於ける、
② だけが「」であるが故に、
③(P→Q)∨(Q→R)
といふ「論理式」は、「恒真式」である。
従って、
(19)
③(P→Q)∨(Q→R)
に於いて、例へば、
P=東洋人である。
Q=日本人である。
R=男性である。
として、
③(東洋人であるならば、日本人であるか、)または、(日本人であるならば、男性である。)
といふ「命題」は、「真(本当)」である。