日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(993)「選言導入の規則」と「含意の定義」。

2021-10-03 16:03:35 | 論理

(01)
①  P=太陽が西から昇る。
といふ「命題」は、「偽(ウソ)」であって、それ故、
② ~P=太陽は西から昇らない。
といふ「命題」は、「真(本当)」である。
然るに、
(02)
③ ~P∨Q
といふ「論理式」は、
③ ~P か、または、Q の、少なくとも一方は「真(本当)」である。
といふ「意味」である。
従って、
(01)(02)により、
(03)
② ~P=太陽は西から昇らない。
といふ「命題」が、「真(本当)」であるが故に、
③ ~P∨Q
といふ「命題」は、「真(本当)」である。
従って、
(01)(02)(03)により、
(04)
1(1)~P   A
1(2)~P∨Q 1∨I(選言導入)
といふ「計算(選言導入)」は、「妥当」である。
然るに、
(05)
 ―「含意の定義」の「証明」―
(ⅲ)
1     (1) ~P∨ Q   A
 2    (2)  P&~Q   A
  3   (3) ~P      A
 2    (4)  P      2&E
 23   (5) ~P&P    34&I
  3   (6)~(P&~Q)  25RAA
   7  (8)     Q   A
 2    (9)    ~Q   2&E
 2 7  (ア)  Q&~Q   89&I
   7  (イ)~(P&~Q)  2アRAA
1     (ウ)~(P&~Q)  1367イ∨E
    エ (エ)  P      A
     オ(オ)    ~Q   A
    エオ(カ)  P&~Q   エオ&I
1   エオ(キ)~(P&~Q)&
          (P&~Q)  ウカ&I
1   エ (ク) ~~Q オキRAA
1   エ (ケ)     Q   エDN
1     (コ)  P→ Q   エケCP
(ⅳ)
1   (1)    P→Q   A
 2  (2) ~(~P∨Q)  A
  3 (3)   ~P     A
  3 (4)   ~P∨Q   3∨I
 23 (5) ~(~P∨Q)&
         (~P∨Q)  24&I
 2  (6)  ~~P     35RAA
 2  (7)    P     6DN
   8(8)      Q   A
   8(9)   ~P∨Q   8∨I
 2 8(ア) ~(~P∨Q)&
         (~P∨Q)  29&I
 2  (イ)     ~Q   8アRAA
12  (ウ)      Q   17MPP
12  (エ)   ~Q&Q   イウ&I
1   (オ)~~(~P∨Q)  2エDN
1   (カ)   ~P∨Q   オDN
従って、
(05)により、
(06)
③ ~P∨Q
④  P→Q
に於いて、
③=④ である(含意の定義)。
従って、
(04)(05)(06)により、
(07)
1(1)~P   A
1(2)~P∨Q 1∨I(選言導入)
1(3) P→Q 2含意の定義
といふ「計算(選言導入・含意の定義)」は、「妥当」である。
従って、
(07)により、
(08)
1 (1)~P   A
1 (2)~P∨Q 1∨I
1 (3) P→Q 2含意の定義
 2(4) P   A(1とは矛盾する)
12(5)   Q 34MPP
といふ「命題計算」は、「妥当」である。
従って、
(08)により、
(09)
①  P=太陽が西から昇る。
② ~P=太陽は西から昇らない。
③  Q=バカボンのパパは天才である。
④ ~Q=バカボンのパパは天才ではない。
として、
(ⅰ)「太陽が西から昇る。」といふ「命題(P)」が、「偽(ウソ)」であるならば、
(ⅱ)「太陽が西から昇るならば、バカボンのパパは天才である。」といふ「含意(P→Q)」は、「真(本当)」である。
然るに、
(09)により、
(10)
(ⅰ)「太陽が西から昇る。」といふ「命題(P)」が、「偽(ウソ)」である以上、
(ⅱ)「太陽が西から昇るならば、バカボンのパパは天才である。」といふ「含意(P→Q)」は、「真(本当)」であるとしても、
(ⅲ)「バカボンのパパは天才である。」といふ「命題(Q)」は、「真(本当)」にはならない。
然るに、
(11)
1  (1) P⇔Q        A
1  (2)(P→Q)&(Q→P) 1Df.⇔
1  (3)       Q→P  2&E
 4 (4)        ~P  A
14 (5)      ~Q    34MTT
1  (6)     ~P→~Q  45CP
  7(7)     ~P     A
1 7(8)        ~Q  67MPP
従って、
(11)により、
(12)
①  P=太陽が西から昇る。
② ~P=太陽は西から昇らない。
③  Q=バカボンのパパは天才である。
④ ~Q=バカボンのパパは天才ではない。
として、
(ⅰ)「太陽が西から昇る。」  といふ「命題( P)」が、「偽(ウソ)」であるとしても、すなはち、
(〃)「太陽は西から昇らない。」といふ「命題(~P)」が、「真(本当)」であるならば、 その上で、
(ⅱ)「太陽が西から昇るならば(、そのときに限って)、バカボンのパパは天才である。」といふ「相互含意(P⇔Q)」が、「真(本当)」であるならば、
(ⅲ)「バカボンのパパは天才ではない。」といふ「命題(~Q)」は、「真(本当)」である。
従って、
(12)により、
(13)
(ⅰ)「太陽は西から昇らない。」といふ「命題(~P)」が「真(本当)」であるということを、「前提」とした、
(ⅱ)「太陽が西から昇るならば(、そのときに限って)、バカボンのパパは天才である。」といふ「命題(P⇔Q)」は、
(ⅲ)「バカボンのパパは天才ではない。」といふ「命題(~Q)」の、「婉曲的な表現」である。
従って、
(10)(13)により、
(14)
(ⅱ)「太陽が西から昇るならば、バカボンのパパは天才である。」
(〃)「太陽が西から昇るならば(、そのときに限って)、バカボンのパパは天才である。」
に於いて
(ⅱ)=(〃) であるならば、そのときに限って、
(ⅱ)「太陽が西から昇るならば、バカボンのパパは天才である。」
といふ「命題(P⇔Q)」は、
(ⅲ)「バカボンのパパは天才ではない。」といふ「命題(~Q)」の、「婉曲的な表現」である。