昨年の12月18日付の当ブログに「認知レジリエンス」研究に関する内容と
研究依頼願いを掲載しました。
その後、元旦に能登半島で大地震があり、被災地の現状や支援の在り方がニュースに
なっていますが、年末に認知レジリエンス研究を始めとした何冊かの本をちょうど
読み始めているところでした
そんな中で、一冊の本が今回のような災害や困難な時への対処のヒントになるとの
想いから、一部抜粋してご紹介します。研究に関する資料も丁寧に掲載されています。
この書籍では「レジリエンス」は「回復する力」としています。
辞書をみると、レジリエンス(resilience)は「復元力、耐久力、弾力・・」などと
訳されており、精神的回復力として困難を乗り越え回復する力と記してあります。
<書籍>
「OPTION B オプションBー逆境、レジリエンス、そして喜び」
シェリル・サンドバーグ.アダム・グランド著 櫻井祐子訳
日本経済新聞出版社. 2017
はじめに
「バラ色」だけの人生を送っている人なんて、ひとりも知らない。・・・
それまで私は、「レジリエンス」とは、苦しみに耐える力だと思っていた。・・・
それはめげない、へこたれないといった精神論ではない。精神を支える力を
育むことなのだ。・・・
希望さえあれば必ず苦痛をはねのけられるだなんて、私たちはいわない。
そんなはずはないのだから。喪失や挫折を知り尽くしてしるような顔はしない。・・・
4 自分への思いやりと自信
自己への思いやりは、「人間である以上、落ち度があるのはあたりまえ」という
認識から始まる。
自己へのおもいやりをもてる人は、苦境からより早く立ち直ることができる。・・・
6 喜びを
生き残った罪悪感は、死という喪失から生まれるもう一つの喪失である。
大切な人を亡くすと、悲嘆だけではなく悔恨の年にもおしつぶされる。
これも自責化の罠のひとつだ。・・・
7 レジリエントな子どもに育てる
子どもは驚くほどのレジリエンスを見せることがよくある。これには神経学的な
根拠がある。子どもは大人より神経系の可塑性が高く、脳がストレスに適応
しやすいのだ。・・子どもは「感情の持続時間」が大人より短く、悲しみの感情も
長時間持続するよりは、突発的に噴出することが多い。・・・
つらい時期を乗り越えるうえで、睡眠が大切になるだろうと考えた。・・
人は疲れると心身ともに弱り、怒りっぽくなり、喜びを感じるためのエネルギーが
なくなってしまう。逆境にあるときは力をふり絞らなくてはならないから。
睡眠はより一層重要になる。・・・
安心して助けを求めることができるとき、子どもたちは自分が大切な存在だと
実感する。だれかが自分を気にかけ、そばにいたいと思ってくれていることを知る。
助けを求めることによって、自分はひとりではないと感じ、多少なりとも
コントロール感が得られる。そして苦しみがこの先永遠に続くわけではなく、
いまより状況がよくなることを思い知るのである。・・・
家族の歴史、たとえば祖父母がどんな場所で育ち、両親がどんな子ども時代を
すごしてかといったことをしっかり理解しながら育つ子どもは、対処能力が高く、
強い帰属意識をもっている。よい思い出について、またつらい思い出についても、
包み隠さず話すことは、レジリエンスを養うのに役立つのである。・・・
10 もう一度、愛し笑う
悲劇は自分のせいではなく、すべてにおよぶわかではなく、ずっと続くものでもない。
しかし、レジリエンスはちがう。私たちは生涯を通して自分の力でレジリエンスを育み、
すべてに広げ、永遠にもち続けることができるのだ。
研究依頼願いを掲載しました。
その後、元旦に能登半島で大地震があり、被災地の現状や支援の在り方がニュースに
なっていますが、年末に認知レジリエンス研究を始めとした何冊かの本をちょうど
読み始めているところでした

そんな中で、一冊の本が今回のような災害や困難な時への対処のヒントになるとの
想いから、一部抜粋してご紹介します。研究に関する資料も丁寧に掲載されています。
この書籍では「レジリエンス」は「回復する力」としています。
辞書をみると、レジリエンス(resilience)は「復元力、耐久力、弾力・・」などと
訳されており、精神的回復力として困難を乗り越え回復する力と記してあります。
<書籍>
「OPTION B オプションBー逆境、レジリエンス、そして喜び」
シェリル・サンドバーグ.アダム・グランド著 櫻井祐子訳
日本経済新聞出版社. 2017
はじめに
「バラ色」だけの人生を送っている人なんて、ひとりも知らない。・・・
それまで私は、「レジリエンス」とは、苦しみに耐える力だと思っていた。・・・
それはめげない、へこたれないといった精神論ではない。精神を支える力を
育むことなのだ。・・・
希望さえあれば必ず苦痛をはねのけられるだなんて、私たちはいわない。
そんなはずはないのだから。喪失や挫折を知り尽くしてしるような顔はしない。・・・
4 自分への思いやりと自信
自己への思いやりは、「人間である以上、落ち度があるのはあたりまえ」という
認識から始まる。
自己へのおもいやりをもてる人は、苦境からより早く立ち直ることができる。・・・
6 喜びを
生き残った罪悪感は、死という喪失から生まれるもう一つの喪失である。
大切な人を亡くすと、悲嘆だけではなく悔恨の年にもおしつぶされる。
これも自責化の罠のひとつだ。・・・
7 レジリエントな子どもに育てる
子どもは驚くほどのレジリエンスを見せることがよくある。これには神経学的な
根拠がある。子どもは大人より神経系の可塑性が高く、脳がストレスに適応
しやすいのだ。・・子どもは「感情の持続時間」が大人より短く、悲しみの感情も
長時間持続するよりは、突発的に噴出することが多い。・・・
つらい時期を乗り越えるうえで、睡眠が大切になるだろうと考えた。・・
人は疲れると心身ともに弱り、怒りっぽくなり、喜びを感じるためのエネルギーが
なくなってしまう。逆境にあるときは力をふり絞らなくてはならないから。
睡眠はより一層重要になる。・・・
安心して助けを求めることができるとき、子どもたちは自分が大切な存在だと
実感する。だれかが自分を気にかけ、そばにいたいと思ってくれていることを知る。
助けを求めることによって、自分はひとりではないと感じ、多少なりとも
コントロール感が得られる。そして苦しみがこの先永遠に続くわけではなく、
いまより状況がよくなることを思い知るのである。・・・
家族の歴史、たとえば祖父母がどんな場所で育ち、両親がどんな子ども時代を
すごしてかといったことをしっかり理解しながら育つ子どもは、対処能力が高く、
強い帰属意識をもっている。よい思い出について、またつらい思い出についても、
包み隠さず話すことは、レジリエンスを養うのに役立つのである。・・・
10 もう一度、愛し笑う
悲劇は自分のせいではなく、すべてにおよぶわかではなく、ずっと続くものでもない。
しかし、レジリエンスはちがう。私たちは生涯を通して自分の力でレジリエンスを育み、
すべてに広げ、永遠にもち続けることができるのだ。