音楽療法のライブ日記

音楽療法士がお届けする、日々の活動記録と情報発信のブログです。

パーキンソン病と音楽療法♬

2025-03-17 08:51:37 | 研究関連
パーキンソン病患者・家族会と2000年から様々な関わりとご支援をいただきながら音楽療法を実施してきました
日本音楽療法学会が設立する前年からの活動になります。

活動の開始時は県保健所の支援がありましたが、難病の数が増えてきたこともあって保健所支援は無くなりました。
その後も患者・家族会からのご要望にお応えしながら継続してきていますが、その間に患者・家族会の会長は5人目になり、
難病を長年患いながらも会の活動を8年間支えていただいています。

2000年から介護保険制度が始まり、その後の利用者増加に伴って多様なデイケア及びデイサービスにおいて、
パーキンソン病の理解とともに支援する施設が増えてきた現状があります。
送迎付きで一日過ごすことが出来ますので、ご家族も安心される時間を持つことができます。
私も認知症を患っていた義母がデイサービスに行き始めた時は、本当に安堵して自分の時間を持つ有難さを感じ、感謝したことを思い出します。

パーキンソン病の身体的な特徴である筋固縮、振せん、姿勢反射障害などに関するリハビリの関わりは非薬物療法として多くありますが、
目に見えない精神的な支援も求められています。
長くお付き合いをしていると、真面目で優しいお気遣いをされる人が多いと感じており、関わる私たちが教えられることも少なくありません。
お互いに支え合う社会的な活動として24年間関わり合ってきたように感じています

そんな中で24年間の長いお付き合いになると、多くの人が高齢化してきて様々な不安が過ります。
患者さんとご家族さんと私たち支援グループとしての高齢化、多様なサービスによる患者さんとご家族さんの生活の変化に際して
どのような関わり方をしたら良いのかと・・・。

不安を感じるそんな中、昨年ズームインタビューなどで関わらせていただいた大学生から「パーキンソン病と音楽療法」に関する
卒業論文が届きました
結論として、非薬物療法が薬物療法を補完し、患者のQOLを高める重要な手段であり、特に音楽療法は身体的・精神的な効果を持つ
有効な手段であると記されています。
一方で、国家資格ではない音楽療法士の資格整備、音楽療法の標準化などを今後の課題としています。

24年間継続してきました活動ですが、あらためて「パーキンソン病と音楽療法」について私なりに整理をしているところです
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