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音楽療法のライブ日記

音楽療法士がお届けする、日々の活動記録と情報発信のブログです。

25年目に入ったパーキンソン病患者の音楽療法♬

2025-06-03 06:18:37 | 音楽療法実践
2000年7月に奈良県郡山保健所が「パーキンソン病患者の支援」を広報で呼びかけ、
参加した市民に8月と9月にパーキンソン病の医療講演会、音楽療法など4回の講座が
開催されました。

友人のお父さんがパーキンソン病だったこともありますが、私には音楽療法の実践講座を
受講できることが参加につながりました。既に京都などの音楽療法に関する講座を受講して
いましたが、同年11月に長良川国際会議場で開催されたバイオミュージック学会に参加する
大きな動機づけになりました。(翌年2001年に日本音楽療法学会が設立されました)

京都大学のパーキンソン病iPS細胞研究によって将来の希望に繋がってきていますが、
さらに多くの治験を経て、2030年までに実用化したいと研究者は述べられています。
患者さんとご家族さんの待ち望んでおられるお気持ちを察するばかりです。

保健所が呼びかけた支援活動の中に音楽療法を継続できたのは、多くの保健師さんの
ご理解、ご協力、ご支援のお蔭があってのことと、心よりお礼を申し上げたい気持ちです。
ただ、難病が増加して保健師さんの業務が増えたことから、2007年度から保健所の直接支援が
無くなり、自主組織として継続されることになりました。

奈良市保健所、奈良県葛城保健所(当時名)などからご依頼を受け、グループとして参加
してきました。何も楽器が無い時に、複数の福祉財団からご支援をいただき、現在も患者さんと
ご家族さんご参加の音楽療法に利用しており、感謝の気持ちでいっぱいです。
多くの皆様のご支援が継続されてきて、25年目の活動に入っています。

参加人数こそは減少してきましたが、参加者全員がアットホームな雰囲気を感じながら
活動できていることに不思議な感覚さえ覚えるほどです。
先日の音楽療法の集いでは、パーキンソン病の特徴でもある逆説動作に関連する身体的な
内容をメインとし、呼吸から発語、全身運動、和太鼓やトーンチャイム活動を入れました

一人では出来ない活動としての輪唱、一人ずつ担当するメロディ演奏があり、全員が楽しむ運動として
「天国と地獄」のBGMピアノ演奏とともに玉入れをしました。前日に近くの小学校が運動会を
開催していたこともあり、今では季節の活動としても取り入れることが出来ます

歌唱、楽器活動、身体運動、季節活動を楽しみながらの一時間半でしたが、25年目に入った
活動として音楽療法が継続されていることに感慨深い想いでいっぱいです
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