音楽療法のライブ日記

音楽療法士がお届けする、日々の活動記録と情報発信のブログです。

24年目を迎えたパーキンソン病患者・家族会の音楽療法

2024-05-11 05:57:21 | 音楽療法実践
奈良盆地の今朝の日の出は5時15分でした
連休中に早朝散歩した田舎の景色や雰囲気、自然界の音とは異なりますが、
新緑の桜並木の川沿いを歩けるのも幸せなひと時です。
ちょうど大きな声で鳥が鳴いていたので、スマホで調べてみるとオオヨシキリ
だと分かりました。便利な道具です
田舎の玄関先にはツバメの親が巣を暖めており、今度帰った時には巣立って
いるのかもしれません。
自然界の春は活気が溢れています。

今年度初のパーキンソン病患者・家族会の活動として、音楽療法を実施しました
次回の音楽療法はクリスマスに実施予定なので、今回は爽やかな春から
紅葉を愛でる秋までの歌をプランに入れました。
会場を確保した2月からプランニングを始め、あれやこれやと過去のプランも見ながら、
今回は斉唱では得られないハーモニーを感じて、ご一緒に歌唱をお楽しみいただきたく思いました。
早速、長くコーラスをされている長年の友人お二人にお声かけをしたところ、
快諾いただき、早速楽譜をお届けして3月中旬には私のピアノ伴奏で合わせの時間を持ちました。
当日のピアノ伴奏は音楽療法士の仲間として長くご一緒してきた友人にお願いしました。

待ちわびた春の「花」から始まり、「ホタルこい」の輪唱、「夏の思い出」「野ばら」
「もみじ」「故郷」のハーモニーを感じながら歌唱と楽器活動をしました
間に、三味線の音色と和太鼓で民謡、ミュージックベルとトーンチャイムの音色を
楽しみ、斉唱の「七夕さま」でツリーチャイムでお一人おひとりの音色をいただきました。

認知症の人が会話は不自由でも歌うことは出来るという自身の体験や実践の話と、
実物の現行教科書を持参して歌い継がれている唱歌などがどのように
掲載されているのかをご紹介しました
パーキンソン病の特徴でもある身体の不自由さに音楽を利用していただきたく、
今回はお持ち帰りの歌集を作成しました。
心身ともに少しでも軽やかになっていただければ幸いです。

奈良県郡山保健所管轄の地域は、大和郡山市、生駒市、天理市、山辺群の山添村、
生駒郡(平群町、三郷町、斑鳩町、安堵町)になります。
郡山保健所が難病のパーキンソン病の理解と支援を地域に呼びかけたのが2000年でした。
既に私の音楽療法の学びも始まっていましたので、郡山保健所の支援を頂きながら音楽療法の
活動が継続されてきました。2005年に難病相談支援センターが開設されています。
患者・家族会の人数が年々減少していますが、ゆったりとした穏やかなひと時だったと感じています。

いつもの皆様の歌声にコーラスのお二人が音の響きや輝きを足していただき、
華やかな雰囲気が漂いました。
爽やかな歌声が今の季節と重なって心地よく思い出されます


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