お笑いのネタに・・

極寒の日が続いており、高齢の義父母が住む田舎でも毎日雪が舞っています
♪今日も昨日も雪の空　今日も昨日も雪の空・・
少し時間が出来ましたので今週は田舎の古い日本家屋の寒さを体感しています。

今年９８歳と９３歳の二人は節分に北北西を向いて巻き寿司を食べ、
鰯を解しながら、「明日は‘立春’やぁ。気持ちだけでも
春が近づいた感じがするけど、今年は本当に寒いなぁ」と義父が言うと、
義母は「♪春よ来い　早く来い　歩き始めた・・・」と完唱

認知症を患って４年ほどになり、出来なくなることも多い中、
まだまだお婆ちゃんらしく、お婆ちゃんなりに出来ることはあります。
昔話は毎日ですが、洗濯物をたたむ、歌う、時々針仕事をすることもあります。
家の中は杖をついて一人で何とか移動できますが、不安定なこともあり、
あちらこちらの手摺りが有難い支えになっています。

四日前のこと。
お爺ちゃんが居間から来て
「お婆ちゃんが杖が無いって探しているけど・・」と言うので
一緒に探すと台所の隅で見つかりました。
お婆ちゃんに「無くてはならない杖を探すのは漫才のネタになるよ」と
言うと大笑い。おしゃべりも大好きだけれどユーモアもたっぷりあります。

三日前のこと。
いつも長いお昼寝をするので、夜寝るのがついつい遅くなってきます。
夜中近くにお婆ちゃんがうろうろしているので、「どうしたの？」と尋ねると
「入歯が無いのよ。ハハハ。いつも寝る前に湯飲みに入れるので
入れようと思ったら無いのよ。」と。？？？
「美味しそうだったから食べたんちゃう？」と冗談を言うと、
お布団の中で寝ていたお爺ちゃんまでも笑っていました。
お風呂から洗面所、台所・・探したけれど見つからなくて寝ることにしました。

翌朝、お爺ちゃんも一緒に探すとこたつの布団に隠れていました。
「入歯が無くなった時に感覚が変わらないの？」と聞くと、
「よく分からんけど・・・神隠しかと思ったわ。ハハハ。」と。

静かな田舎の暮らしですが、なかなか「味」があります