音楽療法のライブ日記

音楽療法士がお届けする、日々の活動記録と情報発信のブログです。

風薫る5月の選曲

2024-05-15 08:09:31 | 音楽療法実践
一昨日の夕方は雨上がりの後の快晴だったこともあり、薄いオレンジ色に染まった
夕焼雲が見惚れてしまうほど美しく広がっていました。
世界規模ではオーロラが普段見られない国でも見られるなど、日本でも珍しいニュースが
流れており、広い宇宙の中に存在する地球にいることにあらためて謙虚な気持ちになりました。

自然界に包まれる時に日々の疲れを癒してもらえます。
日本には四季折々が豊かにあり、その日の景色や空気、自然界の音を大切にしたいと思っています。
四季の中でも私が使用している歌詞幕は春が最も多く、特に5月は多いと感じています。

暦に関わる音楽もありますが、爽やかな季節を歌う歌詞はとても多くあります。
今日15日までの前半だけでも、5月1日の八十八夜から始まり、みどりの日、子どもの日、
母の日と記念日が続きます。心も軽くなり、リズミカルな歌もプランに入れたくなります。
お茶に纏わる歌だけでも、「茶摘み」「茶つぼ(わらべ歌)」「チャッキリ節(静岡民謡)」など

地域性では、5月5日に奈良公園で小鹿が誕生したニュースから「小鹿のバンビ」、
バラが咲き始めたと聞くと、「野ばら」「バラが咲いた」・・。
蛙が鳴き始めているので「蛙の合唱」、5月5日の特定日が入る「せいくらべ」、
「春の小川」「丘を越えて」「高原列車は行く」などもしっかり歌唱できる曲です。
5月下旬に入れば、枇杷の実や卯の花の歌詞が入る「ゆりかごの歌」「夏は来ぬ」があります

一緒に歌っていると時々地域のコーラスを楽しむひと時では?と思ってしまう時があります。
90才が平均程になるグループホームの皆様にとっては懐かしくもしっかり歌うことができる
曲になります。時々若い職員さんがご存知ない曲があり、ご教示する側になり微笑ましいです。

特に認知症対応型のグループホームのプランには皆様が懐かしいと感じていただける曲を
選ぶことになります。アルツハイマー型認知症の人は学童期から思春期、青年期を過ぎる頃の歌を
とても良く覚えておられます。このことは研究文献や書籍などでも既知のことであり、
更に、リズミカルで多様な音色を感じながら、この季節をお楽しみいただくことになります。

参加される皆様のお顔を浮かべながら、あれやこれやとプランを作成していきます




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