音楽療法のライブ日記

音楽療法士がお届けする、日々の活動記録と情報発信のブログです。

ピアノの「行先」・・

2024-09-01 06:43:31 | ひとりごと
迷走台風が近畿地方にも来て、思うような朝散歩が出きていなかった中で
やっとゆっくり出かけてきました。
川の流れは少し勢いがありますが、ほぼいつもの穏やかさが戻ってきたように
感じました。雨雲が重くのしかかったどんよりとした空を見上げると、遠くの空の
一部分だけ青空が見られ、ほんの少しだけ心晴れる想いがしました。

秋らしい虫の大合唱をBGMに、しっとりとした畦道は足に心地良さが伝わってきます。
自然界に包まれた散歩は贅沢感が溢れます。
成長した稲穂からは軽く会釈をしてもらっているような微笑ましさを感じながら、
畑ではスイカやトウモロコシ、ゴーヤなどの夏野菜がすっかり姿を消しており、
綺麗に耕されて秋野菜の準備が出来ていました

台風を気にかけながらでしたが、昨日は某音楽ホールへ出かけてきました。
地方の街にある唯一のホールで、一般的には小ホールより狭い位の広さだと思いますが、
舞台にあるグランドピアノの存在を大きく感じました。
ふと、いつも私が音楽療法で利用している狭いリハーサル室にもグランドピアノがあり、
利用させてもらっていますが、寄贈されたピアノなので無料で自由に使用できます

以前音楽療法でお訪ねしていた高齢者施設では、正面玄関に入ったすぐのホールに
寄贈の縦型ピアノが置かれており、皆様が自由に弾かれていたことを思い出しました。
他の高齢者施設においても、弾かなくなったピアノを何処かへ譲りたいという友人の
仲介をして搬入し、音楽療法でも利用させていただきました。

自宅のピアノの再利用を望まれている人は多いと日々感じています。
ピアノの音色は大きく感じますが、やはり存在感と華やかな音色には特別感があり、
子どもから高齢者の施設まで幅広く利用されることを望んでやみません。

特に高齢者施設ではリズミカルな運動から優しい音色で癒されるひと時までピアノ演奏を
利用できます。子ども対象では歌や運動での活動に有効ですが、私の記憶では幼稚園時の
昼寝のBGMは‘トロイメライ’だったことが、後々自分で弾いて分かりました。

遠慮がちにされていますが、以外とピアノを習ってきて弾ける人は身近なところで
多くおられることを実感しています。実際に音楽療法の場でも弾いていただいています。

ピアノの音色をもっと身近で多くの人に楽しんでいただきたいと願っています