音楽療法のライブ日記

音楽療法士がお届けする、日々の活動記録と情報発信のブログです。

パーキンソン病患者・家族会との関わり・・iPS細胞のノーベル生理学・医学賞発表から12年

2024-10-05 06:29:59 | 音楽療法実践
2024年のノーベル賞の受賞者は、日本時間の10月7日(月)から14日(月・祝)にかけて
スウェーデンの首都・ストックホルムとノルウェーの首都・オスロで発表されます。
2012年に山中伸弥さんがノーベル生理学・医学賞を受賞されたことが昨日の様です

iPS細胞研究所長・教授(受賞時)であった山中さんは、研究所で働く非正規雇用者の
労働環境を改善するために、フルマラソンを完走したり、講演やメディアに出られるなどの
活動をしながら研究に関する支援を呼びかけておられました。
原因不明で治療方法も無い多くの難病に対して国として支援がなぜもっと出来ないのか・・、と心が痛む報道でした。

2000年からパーキンソン病患者・家族会と関わっていましたので、関係者の皆が
iPS細胞に希望を持った明るいニュースでした。
その後、2018年にパーキンソン病患者さん7名を対象にして、医師主導治験が始まり、
移植後2年間の観察期間も終わりました。
以下、京都大学iPS細胞研究所 CiRA(サイラ)のニュースです

<2018年7月30日 ニュース>
・・2018年に開始した本治験につきまして、2021年には予定していた7例すべての患者さんの
手術を終了し、2023年末をもって細胞移植後の経過観察期間も無事終了しました。
現在のところ重篤な有害事象は報告されていません。
2024年はデータ固定後に解析を行い、結果が確定したのちに論文等で発表いたします。・・

<2020年7月6日 ニュース>
臨床用iPS細胞を用いたパーキンソン病治療の非臨床研究
https://www.cira.kyoto-u.ac.jp/j/pressrelease/news/200706-180000.html

<2023年12月26日 ニュース>
米国における「iPS細胞由来ドパミン神経前駆細胞を用いたパーキンソン病治療」に関する
医師主導治験開始のお知らせ

今後、米カリフォルニア大学サンディエゴ校において日本と同様に7名の患者さんに移植し、
2年間の経過観察をする予定で、その後人数を増やした試験も開始するというニュースが
入ってきています。

パーキンソン病に特徴的な運動症状は、振戦、筋強剛、動作緩慢および姿勢反射障害の
4大症状です。運動症状は、多くは振戦から始まり、次いで動作緩慢や筋強剛が認められ、
一側の上肢または下肢より他肢へと緩徐に進展します。(CiRA(サイラ)より)

当事者でないと分からない日々の生活における不自由さ、辛さ、悩みなどを共有したり、
情報交換する場として「パーキンソン病患者・家族会」は大切だと感じています。
音楽療法士として音楽を介して少しでも心軽く、明るく、楽しく、楽器活動や身体活動などを
皆さんと共有し、交流できることを望みながら、24年が経ちました

今月は音楽療法の集いが開催予定ですので、秋たっぷりの音楽とともに楽しいひと時に
なることを願いながら、準備に取りかかっています
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