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音楽療法のライブ日記

音楽療法士がお届けする、日々の活動記録と情報発信のブログです。

高齢者に関する音楽療法の実践について

2025-04-20 07:48:01 | 音楽療法実践
音楽療法を実践する時の目的は依頼先によって多様な形になります。
例えば、65才以上の自立された人が入居されている有料老人ホームでは「音楽」が優先されます
何を目的に依頼されているのかを意識しながらプランニングをしますが、
参加されている人からの意見や感想を記録して次へ繋ぎます。

日常生活でも自由に外出することができ、多くの友人との交流も積極的です。
年齢幅はありますが、共感する季節や回想する出来事に関する音楽を丁寧に提供します。
多くの所でフル鍵盤の電子ピアノかピアノが常設してあり、鑑賞の音楽も長めの曲を選択できます。
クラシックだけではなく、今の季節曲『花(作詞:武島・作曲:滝)』もフル鍵盤の楽譜になっています

一方で、音楽療法を依頼されている認知症グループホームにおいては、殆ど皆様がテレビを見たり寛いだりされる
リビングルームの場になります。広さ的にもキーボードの常設は難しく、音楽療法でお訪ねする時に職員さんが準備されます。
ただ、入所人数が限られていますので、参加される人は9人まで(2施設共同の時は18名)で
お一人おひとりとの距離感が近いコミュニケーションをとることができ、回想法としても有効になります。
「遠い所から有難うございます」「お気をつけてお帰りくださいね」等のお声かけをいただき、
皆様のお出迎えとお見送りをいただく感覚は常にあります。「社会性のある場」と言えます。

地域にお住まいの人を対象にする場合は、先ずは「交流の場」として優先することになり、
馴染み深い皆様のお互いへの心遣いに気持ちが優しくなって安堵する感覚があります。
お互いに声を掛け合いながら、その場を共有する集団の良さを痛感します。
関係者の人がお若い時には人生の先輩として丁寧にお話され、伝承するひと時にもなります。

実践する場と対象者が異なりますので、それぞれのプランニングが重要になります。
実践後のカンファレンスも大切ですが、何より前の準備段階で異なる対象者の皆様に
寄り添える音楽のひと時をどのように提供できるのかを考えることになります。
重要な時間ですが、皆様のお顔を思い浮かべながらあれこれ考える楽しい時間でもあります

三波春夫さんが歌う『世界の国からこんにちは』

2025-04-12 06:21:00 | 音楽療法実践
いよいよ大阪・関西万博が明日から始まります。
今週の音楽療法が終って雑談をしていると、参加者の数人から
「『世界の国からこんにちは』をまた歌いたいです」と

実は話題性の曲として少し前にもご紹介したのですが、皆様の気持ちの
盛り上がりが伝わってきました。
そんな中、株式会社テイチクエンタテインメントから‘『世界の国からこんにちは』が
令和版で蘇る’というニュースが今週入ってきましたので、以下、抜粋いたします

  ・・・・・   ・・・・・  ・・・・・
国民的歌手と呼ばれ、日本を明るく照らしてきた三波春夫。
その三波の代表曲のひとつ、1970年の大阪万博のテーマ曲として知られる
「世界の国からこんにちは」を現代の音楽視聴環境にあわせた最新マスタリングによって、
よりクリアに迫力あるサウンドで令和に蘇った。

大阪・関西万博(4月13日開幕)を前に、「世界の国からこんにちは(2025 Remastered)」が
4月9日デジタルリリース。
同曲は1967年、レコード会社8社の競作という異例の形で発売され、国民的ヒット曲に。
中でも三波春夫の歌うテイチク盤は140万枚を売り上げ、三波春夫の代表曲の一つとなった。

競作作品の中で唯一、子供達とのコーラスで歌唱されている。
「こんにちは」と歌う三波春夫の歌唱に、子どもたちが「こんにちは」と返すコーラスが印象的。
歌詞に込められた「未来に向けて世界が調和し平和になりますように」という真意を
このコーラスで表現したという。

関西万博がスタートする翌日、4月14日は三波春夫の命日にあたる。
2001年の逝去から数えて24年。日本と日本人をこよなく愛し、燦然と輝く歌と笑顔で、
日本を明るく照らしてきたその歌声は、世界中の人々の心に響き続けるだろう。

敗戦から復興・発展した日本の姿を世界に披露する’70万博。
戦場とシベリア抑留を経た三波が、その成功と恒久平和の願いを込めて歌った
『世界の国からこんにちは』。

  ・・・・・   ・・・・・  ・・・・・

当時の流行歌は誰もが知っているという「社会」でした。
その中でも抜群の歌唱力があり、笑顔が魅力的で親しみやすい三波春夫さんのこの歌は
世代を超えて、誰もが馴染み、歌ってきた思い出があります。
「こんにちは」の歌詞を多くの国の言語に替えて歌い合うのも素敵だと思います

年度終わりから始まりの4月へ

2025-03-30 06:13:27 | 音楽療法実践
2024年4月からの年度始まりから2025年3月までの一年が終ろうとしています。
毎年継続されてきたことやこの一年間だけの関わりも終わりを迎えることになります。

2024年度は「パーキンソン病と音楽療法」に特化された大学生の卒業論文に関わることになり、
2001年の日本音楽療法学会設立後に掲載されてきた論文を改めて見る機会に繋がりました
パーキンソン病に関してはiPS細胞の医薬として住友ファーマが2025年度の申請を
目指すという記事が今年の2月に掲載され、新年度への期待が高まっています。

パーキンソン病患者・家族会への音楽療法の活動は24年間継続されてきましたが、
会員の人数減少と高齢化もあり、話し合いによって次年度での終わりを考えることになりました。
始まり時から関わって常にお力添えをいただいた保健師さんへご報告をしようとしていた時に、
保健師さんから先に移動のメールが届いており、4月からは今までとは全く管轄が異なる職場に
なるということでした。
患者・家族会が次年度で終わることをご報告すると、労いの言葉と共に音楽療法へのエールをいただきました
いつかは終わりを迎えることになりますが、次への活動へと繋げられる柔軟性は
持っておきたいと思います。

2023年度にコロナが5類扱いになり、多くの活動が再開される機会となる年にはなりましたが、
2024年度では多くの施設及び関係者の皆様がきっちり活動を始められているように感じています。
コロナが終わった理由で音楽療法が再開され、お声がかかるようになった今年度でもあります。
それ程関係者の皆様にとってはコロナの感染を重く受け止められていたことになります。
2025年度への活動に繋がってきていることは大変嬉しく思っています。

桜が満開になる年度変わりのこの春から、また新たな出会いにつながることに感謝をしながら
2025年度版の年齢別の音楽回想資料を作成しています

伝承された「雛祭(ひな)の宵」

2025-03-03 11:09:46 | 音楽療法実践
雛祭りの日になると思い出す歌があります
19年前のこの季節に高齢者施設で実施していた音楽療法のボランティアとして
ご参加いただいていた人生の先輩に教えていただきました

「雛祭(ひな)の宵」の曲を初めて聞いた時は品のある上品なメロディと
昭和10年頃の日本語の雰囲気を感じたことを思い出します
作者不明ですが、検索するとネットで聞くことができます

昭和100年の今年ですので、もしご健在であれば思い出されるかもしれません
メロディを奏でるだけでも雰囲気は十分に感じられます

『雛祭(ひな)の宵』

 ぼんぼりに灯を 入るるとて 電灯ことさら 消すもよし 
 瓔珞(ようらく)ゆれて きらめきて 物語めく 雛祭(ひな)の宵

 十二ひとえの姫君の 冠少しく曲がれるを 
 直すとのべし 手の触れて 桃の花散る 雛祭の宵

 官女三人(みたり)の まねすとて 妹まじめの 振舞に 
 加わりたまう 母上の えまいうれしき 雛祭の宵

昭和十年。新訂高等小学校の教科書に掲載

探梅の続き~雛祭りの歌♫

2025-03-01 07:21:08 | 音楽療法実践
やっと少しずつ暖かな陽を浴びて梅の花がほころんできました
散歩しながら探梅を続けていますが、やっと数えきれない程の花が咲いてきました

梅の季節にまつわる曲も多く、認知症グループホームにおいても皆様から教えていただくことが
沢山あり、梅干しなどの昔話のひと時は楽しみでもあります。
ちょうど3月始めの歌も2月にはプランに入れますので、お雛様の歌はしっかりと歌われます

現行の小学校では一年生の教科書に「うれしいひなまつり(昭和11年)」が掲載されていますが、一番だけで本当は4番まで
歌詞を楽しんで欲しいと思います。
伴奏者の人が自宅に飾った七段飾りのお雛様の写真を見せてくださり、皆様と共有しました。
男性も参加された皆様全員から感嘆の声があがりました。「いやあ~、綺麗ね~」「懐かしいね~」等。

小学校でお雛様飾りが見られることもなく、歌詞にある「五人ばやし」「お内裏様」「官女」「金の屏風」「右大臣」などの
意味もじっくりかみしめたいものです。
文部省唱歌として歌われてきた「ひなまつり(昭和16年)」も皆様はよくご存知でしっかり歌われています
’赤いもうせん‘から始まる歌詞で小学生は意味が分からないと言います。

優しく春を感じるメロディと歌詞をじっくり味わいたいものです


待ち遠しかった梅の開花

2025-02-16 13:23:53 | 音楽療法実践
気象庁の発表によると、奈良の梅の開花は昨日の15日だったようです
昨年より31日遅く、平年差でも15日遅いと言うことで、
一度暖かくなった1月でしたが、その後寒い冬が長く続いたということになります

個人的な手帳からはいつもの散歩道沿いの梅は昨年1月28日に咲いており、今年は昨日見つけた写真が記録として残ります
「梅一輪一輪ほどの暖かさ」という嵐雪の句がありますが、やっと少しずつ春の兆しを感じるとともに穏やかな春が楽しみになります
梅の咲き始めを探し求めることを「探梅」と言って冬の季語だそうですが、これからは「賞梅」を楽しみに3月を迎えたいと思います

2月は梅の季節として
‘2月、3月花ざかり’の歌詞の「うめぼし」の歌から、春告魚のニシンの大漁を歌う「ソーラン節」、春告鳥のウグイスも拙い声で
鳴き始めるので「うぐいす」をプランに入れました
‘梅は咲いたか、桜はまだかいな‘の小唄の歌詞はよくご存知な人に歌っていただきます

60才代から参加されるある高齢者施設では音楽療法が開催されるホールまで自由参加ですので、早い人は20分ほど前から来られ、
ウェルカムミュージックとして、心も足取りも軽くなる曲をピアノ演奏でお迎えしています
今月は「春よ、来い」「赤いスイートピー」「春一番」「にじいろ」などを準備していましたが、
「春よ、来い」はイントロから心地良いリズミカルな曲で参加される皆様の雰囲気も明るさがあったように感じました
歌詞が重くなく、低音部も重くなく、リズミックな曲と季節を入れた選曲になります

普段であれば緊張感を伴うグランドピアノがあるホールですので、軽やかな雰囲気で参加できることは大切にしたいと思っています
来月のひと時は暖かく心弾む春と卒業を迎える季節の音楽で幅広い年齢層の皆様との共有を楽しみにしながら・・




早春を感じる高齢者のプラン♫

2025-01-24 07:39:50 | 音楽療法実践
昨日は最高気温が15度になったという、まさに春らしさを感じ、心も軽くなった一日でした。
新春を迎えての寿ぐ一月のプランは、羽根つきやお手玉、紙風船を楽しみながら
五感で感じるとともに、お一人おひとりが家族や地域に関わる回想を伴った活動になりました

認知症対応型グループホームに可愛らしい幼児とママが急遽参加されることになりました。
珍しいこともありますが、言葉にならない幼児の愛らしい雰囲気はいつもの大人だけではない、
微笑ましく見守る優しさに包まれていました
初参加されておられたご高齢の男性は聴覚障害をお持ちでしたが、多くの曲を口ずさまれ、
終わりの御挨拶時の素敵な笑顔は忘れられません。

流れてくるお正月の歌は勿論知らない筈で、高齢者ばかりの雰囲気にもぞもぞしながらも
ママに促されながらでしたが、一緒にお手玉や紙風船、羽根つきの活動に参加していました。
最後はタッチをしながらお別れしましたが、高齢者と幼児との世代を超えた交流の場は
もっと地域や施設において増えていくことを望んでいます。

2月に入ると少し寒さがぶり返すとは言うものの、この位の暖かさを感じてしまうと
早春を感じるプランを心躍る、待ち遠しい気持で今から考えています。
ある施設ではグランドピアノがあり、参加度も高いので「音楽」を楽しむことを重視しながら選曲していきます

例えば、「早春賦」では中学の教科書や曲の伴奏譜として10小節にわたるアルペジオが
入った前奏を感じながら歌唱に入っていきます。
歌い易さではなく、伴奏を含んだ原曲の音楽を楽しむことになります。
原曲を楽しむ音楽として
「花(武島羽衣作詞.滝廉太郎作曲」、「花の街(江間章子作詞.團伊玖磨作曲)」等が
ありますが、唱歌だけではなく歌謡曲にも前奏を是非弾いて歌いたい曲があります。

イントロと言われている前奏ですが、歌い始める前にその歌の世界を感じられる
素敵な曲が多く、今の季節では「津軽海峡冬景色」「函館の女」「北の宿」「北国の春」
などがあり、前奏をしっかり弾きながら歌の世界へ誘われていきます。

広く高齢者へのサービスをされている会社の社長さんにお会いした時に、「認知症の人も
一緒に歌える機会があるのは良いですよね。懐かしく歌うことは一緒に出来ますから」と
話されており、本当にそのことをあらためて実感している一月です

五感を楽しむお正月の伝承遊び

2025-01-18 10:07:03 | 音楽療法実践
前回のブログの「正月を寿ぐ高齢者施設のプラン」の中で、お手玉と紙風船、羽根つきの遊びを取り上げました
高齢者施設をお訪ねする時に、前回にお目にかかった人がおられないことがあります。
色々な理由はありますが、現実には「一期一会」としてのそのひと時を大切にする気持を持ちながらお訪ねします。

ある施設においては、参加は自由で予約手続きも無く、当日にならないと参加人数が
分からないので大よその検討をしながら準備をしていきます。
グループホームにおいては上限の人数が9名ですので、二つの施設を合同にしても
18名という人数になり、準備はスムーズにできます。

参加人数が分かり難い時は今までのマックスを予定して準備します。
羽根つき遊びは元気で若い職員さんにおいても継続することは難しい遊びですので、
羽根に細い竹ひごをテープで付けて、打ちやすい様に工夫します。
その道具をお目にかけるだけでも笑い声が上がります。「何それ~」「面白い~」等々。
ゆっくり竹ひごで調整しながら羽根つきをする音色が何とも懐かしいこと

お手玉はお待ちいただく時間に二つずつお渡しして、少しお楽しみいただいたらお隣の人へと回してもらいます。
「懐かしい~」「昔ほど出来なくなってるわ」「縫って作ってもらった」「中は小豆ですよね~」等々。
これも感触と何とも言えない音を感じながら身体運動に繋げていきます。
下を向いては出来ない活動になりますので、医療サイドからも推奨されています。

次に紙風船です。今は口から膨らますのは衛生上好まれない状況なので、普通の風船を
膨らます道具を持参して職員さんに現場でお願いしました。
大よそ5、6人で一つの紙風船をお楽しみいただく予定でしたが、意外ととんでもない方向へ飛んでいき多くの人へと繋がっていきました。
ご無理は禁物ですが、お元気な人は立ち上がって活動されています。「鞠と殿様」のメロディとリズムも陽気で乗ってきます

「懐かしく思い出しました」「母が縫ってくれていました」「兄弟姉妹と遊びました」等々。
懐かしい回想とともに、伝承されてきたお正月らしい遊びを歌で楽しみながら共有できるひと時になりました
お正月の暮らしや地域の風景なども五感を通して甦ったのではないでしょうか?

一人ひとりの記憶は人生に交わってきた多くの人が生きてきた証として継続されています。
回想する意味は「生きてきたこと」の伝承につながり、今生きている人がこれから歩んでいく力になります

正月を寿ぐ高齢者施設のプラン

2025-01-12 10:39:46 | 音楽療法実践
今年は昭和100年という区切りの一年になります。
1926年12月25日の大正天皇崩御により大正時代が終わり、その後の短い昭和元年を過ぎ、
20年後には終戦を迎える時代に入っていきます。

その大正時代の15年と昭和始めの20年はどのような時代だったのでしょうか?・・・
その時代を語り継ぐ現役の人が減少していき、後期高齢者の75才以上になった後期高齢者の人達が
親から伝聞されてきたことをおそらく後世へ繋ぐ役割を担うことになっていきます。

新しい歳を迎えてお正月らしい音楽プランには、元旦からの「一月一日(いちげついちじつ)」の
曲から始まります。明治26年の歌ですが、昭和のテレビ時代の人には「新春かくし芸大会」の
時に‘年の始めのためしとて・・・’と楽し気に歌われていたことを思い出されることでしょう。

鑑賞曲としては箏と尺八の演奏として有名な宮城道雄作曲の「春の海」が入ってきます。
7歳頃には視力を失われ始めたと言われていますが、昭和5年1月2日の宮中歌会始の時に
初演されたようです。現代ではピアノとバイオリンで演奏されることも多いです。

古謡としては上り唄18番、下り唄18番まである「お江戸日本橋」の一部を歌うのも楽しいです。
‘お江戸日本橋七つ立ち 初上り ・・高輪夜明けて提灯消す コチャエ コチャエ’
東海道53次の宿場それぞれの歌詞だけを見てもクスっと笑える掛け言葉があり、
時代を感じる良い歌だと思います。当り鉦などの楽器を入れながら楽しめます。

やっと正月二日目の歌として「富士の山」です。
初夢を見るころ、「一富士二鷹三茄子」の話題を入れながら、誰もが歌える曲を楽しみます。
その富士山を絡めて、2日から始まる「第101回箱根駅伝」の歌として、「箱根八里(明治43年」の
難しい歌詞をじっくり味わいます。
箱根駅伝は大正9年から始まったと言われていますが、年配の高齢者にお聞きすると
雪で中止になった時もあり、ラジオからの中継を皆で聞いて楽しんだと言われます。

十日戎の話題に繋げて、七福神の中の「大黒様」の曲を入れます。
古事記の大国主の命の話題まで繋がるかもしれません。

お正月遊びとしての曲として、「ひとめふため」の羽付き、「一番始めは」のお手玉、
「鞠と殿様」の紙風船遊び、曲はありませんがこま回しなどはお正月の雰囲気を共有する
遊びとして楽しめます。
それぞれの音や感触が楽しめるとともに、回想としても素敵なひと時になることでしょう

関西では小正月終わりの15日までを正月としてお祝いするそうです。
新しい歳を寿ぐひと時に音楽は大きな存在になります

クリスマスソングの音色♬

2024-12-21 12:47:44 | 音楽療法実践
今日は冬至、もうすぐお正月・・、と言う前にクリスマスの雰囲気があちらこちらで溢れています
音楽療法でお訪ねする施設や集う場所にもツリー始め多くの飾り付けで華やかになっています。

ミュージックベルやトーンチャイム、スレイベルの音色が雰囲気をより一層華やかにしてくれます。
それぞれの場所で人数と参加者に合わせた準備をしていくことになります。

身体的な運動に少し配慮が要る場合はリズムと速度を活動し易い様にしたり、
認知症のグループホームではメインセラピストと同じ箇所において主和音のベルを一緒に鳴らします。
他の和音は職員さんにお任せします。
有料老人ホームなどでは年齢の幅はありますが、心身ともに活動の制限はなく、
全員でそれぞれの和音を担当して演奏していきます

さらに、音楽療法が長く継続されている場所では和音として利用するだけではなく、
多くの音の構成で響きのある和音を作り、その1音ずつ(少ない場合は2音)を担当していただき、
全員が奏でる和音に心を寄せるひと時になります

ホールの様な場所ではそれぞれの音色が高い天井から降り注ぐ雰囲気を共有し、
その時、その場ならではの幸せなひと時を感じておられるように感じました。
どの場所においても、職員さんや関係者が優しく穏やかな笑顔で寄り添われており、
この前の0歳からのコンサートの時にも共通する平和なひと時に感動しました。

音楽療法時ではマイコプラズマ肺炎やインフルエンザ、コロナなどに気遣いながら
未だに現場では消毒、検温、マスク着用が義務付けられている所が大半です。
いつになったら皆様の笑顔溢れる時が来るのでしょうか・・・
心の距離だけは遠くならにようにと願いながら・・・