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床屋にて

2010-04-05 18:03:58 | 日記
今日は税金の支払などがあったので、久しぶりに大船にでた。
思い立って、ついでに床屋に行くことにした。

昨年はバリカンを購入したため半年間くらいはずっと丸坊主で
通した。
会社を設立して、何人ものお客様に

「どうしちゃったの?」

と聞かれたのでさすがにこれはよくないと思い、今度髪が伸びたら、
観念して床屋に行こうと思っていたが、なんと妻が自宅でもできる
床屋セット(テキスト付)をアマゾンから購入してしまい、
やってみたら、なんのなんの、充分すぎる出来である。

そういうわけで丸々1年間床屋に行かずじまいであったのだが、
そうはいっても、妻も人間である、失敗することもある。
(ってか、3回中1回は失敗している気がするが…)

髪は人より短くカットしているはずなのに、なぜか、ある部分が
ボサボサで、ある部分は貧相な感じなので、一旦仕切りなおしで
プロにカットしてもらうことにした。

大学時代は、床屋ができる友人がいたのでよくお願いしていた。
ずぼらな奴で、1ヶ月後に再度お願いしようと彼のアパートを訪問すると、
1ヶ月前の私の髪がまだ散乱しているという、目も当てられないような
状況だったため、それを断念したことがある。

最近彼に会って、話をしていると、なんと自分の髪は今でも自分で
カットしているという。

前髪ならまだしも、後頭部とかも上手に切っている。
すごいテクニックだと思う。

最近は安い床屋さんも多く、今日私がいったのも、いわゆる
「1,000円カット」のお店だったが、それで不自由したことは
いままで一度もない。

大学時代はそういうお店はほとんどなかったので、高いお金を
払って、床屋にいっていたものだ。

私のような苦学生にとっては大きな出費であった。


さあ、やってもらおうじゃないか!

というわけで床屋にゆくと、なんと超混みである。
しかもおじいちゃん、おばあちゃんばっかり、

最近はおばあちゃんも沢山きているんだね~。
ちょっと驚いた。

自分の番になって、

「このまま、短くしちゃってください。」

「はい、わかりました」

「お客さん、自分で髪切られました??」

「わかります?!」

「ええ、バラバラですから…」

といわれた。私はさほどでもないが、このことを妻に報告すると
もう二度とカットしてくれなさそうなので内緒にしておこう。




ところで今日は床屋でもう一つ面白いことがあった。

心も体も「山下清」風の方がいた。
となりで順番を待つ、私たちに楽しそうに話しかけてくる。

いざその人の順番になって、

「お客さん、どうされますか?」

「うん、虎刈りにしてください」

といったもんだから、店内のすべての人が凍りついてしまった。

一番困っていたのは、その方を担当した店員さんである。

他の店員と顔を見合わせ、お互い固まってしまっている…。

「お客さん、虎刈りっていうと、縞々なやつですけど。」

「うん、虎刈りにしてください」

運よく、機転をきかせた店員が、

「お客さん、スポーツ刈りですか?」

ときいたので助かった。

「そうそう、スポーツ刈り! 間違っちゃったよ~」

といってカラカラと笑っている。

少なくとも、私は心の中で、

(よくやったぞ! 店員!!)

と思った。

しかし、あのおじさんの虎刈りも少し見てみたい気もする…。


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