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JEFF BECK GROUP

2012-08-24 16:42:49 | 日記
最近、加入しているバンドの必要性からボトルネック・ギターをよく弾く。

もう10年以上、自分は封印していた。
自分でいうのも何だが実はボトルネックはすごく得意な方だった。
自分としては、粘りのあるサウンドより、乾いたサウンドが好きだったし、
若い頃はさんざん弾きまくっていたのでやりきった感もあった。

ロバート・ジョンソン、サン・ハウス、チャーリー・パットン、
ロバート・ナイトホーク、アール・フッカーからエルビン・ビショップや
デュアン・オールマン、ライ・クーダまで本当にコピーしまくってたなあ…。
ただしライ・クーダだけはチューニングが変則でよくわからなかった。

でもたぶん、それなり上手く弾けてたと思う。

でも自分としてはケニー・バレルのような、都会的で洗練されており、
しかもスウィンギーなギターが好みだったので、いともたやすく
そんな技術は捨てさったのだった。

10年以上ぶりにやってみると、結構忘れているものだ。

そこで真面目な私としては(?)早速、勉強開始というわけで、



『JEFF BECK GROUP』

実はジェフ・ベックはボトルネックがめちゃくちゃ上手い、
上手いというレベルを超越している。

高校生の頃、彼の演奏はコピーしまくっていたのだが、ブルースをやるように
なってから意識的にさけてきた面もある。
でもどうせボトルネックを勉強しなおすなら、ジェフ・ベックと心に決めた。

このアルバムの彼のボトルネックは本当にすごい。
スローなソウル・バラードからインストものまで、いわゆるブルースの
ボトルネックの常識を完全に超えている。
ハワイアンのスチールでもここまではやらないだろうな。

ジェフ・ベックといえば、アルバムに録音された演奏はどれもすごいのだが、
ライブなどだと、いい時と悪いときの差がはげしいように思う。

誰もがハッとするような感性、ひらめき、そしてリリシズムを表現し得たと
思えば、ただの軽業師みたいな時もある。

彼自身そういうことはよくわかっていて、若い頃はよくギターを放り投げて
舞台を去ってしまうことがあったようだ。
いわゆる「わがまま」な奴なのだが、ヘボな演奏をしておいて平気で舞台の
上でヘラヘラ笑っているような鈍い奴よりはマシか。
しかしそれも天才の天才たる所以、素人がやったらただの馬鹿ってか、
「何様のつもりだ!」と袋叩きにあう羽目になる。

ああいい人でよかった(笑)。


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