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コピーのための環境整備その4

2012-06-21 15:00:00 | 日記
さて、いよいよレコードやカセット・テープのアナログ音源を
パソコンに入れる方法である。

この作業はある意味物理的にもっとも苦労したので、
うまくいった時の感動はひとしおであった。

まず絶対条件としてパソコン本体に入力端子がついていること、
ノート型のパソコンではないものもあるのでご注意を。

というわけでまず、私の場合はCDやMDを再生するミニ・コンポに
レコード・プレイヤーを入力(Input)端子に挿し込んで使っている。
これを出力端子からパソコンの入力端子に挿し込んでパソコンから
音が出たら大成功。

私は普段パソコンのヘッドフォン端子をパソコン用のスピーカに
挿し込んで使っているが、もちろんヘッドフォンでもOK。

以前友人のゲームソフト会社のレコーディングを頼まれたのだが、
アコースティック・ギターの録音はライン録音ではないため、
特殊な環境を要する。その時は1畳ほどのせまい空間に閉じ込められて、
無駄口一切禁止、ヘッドフォンでPAエンジニアと話をしながらの
ちょー過酷な条件だったのだが、閉所が苦手ゆえ、時間がかかってしまい、
ついでにお腹がすいてしまい(笑)、しまいにはおなががグーッとなって
しまい(笑)、そのグーッという音を自分のヘッドフォンから聴いている
という笑うに笑えない苦い経験があり(笑)、それがトラウマとなっているのか
いまでもヘッドフォンが苦手だ…。

もとい、そんな話はどうでもよい。

結局、出力と入力の端子の形状をしっかりとしらべて、電気屋さんにゆき、
試してみたら、長さが足りず、延長コードをかってきてつないでみたのだが、
どうやってもパソコンから音がでないのだ。

しかたがないので、とりあえずレコードは保留とし、次にカセット・テープ・
レコーダを調べたら、なんと出力端子がない。これには唖然とした。
そこでなぞを解決すべく、再び電気屋さんで事情を説明し、あれこれと
アドバイスをうけることにした。行ってみると電気屋さんは一言、

「ああ、それテープ・レコーダのヘッドフォン端子からパソコンの入力端子に
入れてみてください。」

帰ってきて、早速試してみると音がでた。
これがレコード・プレーヤーの場合にも応用できるはずとひらめいて
やってみたら、果たして音が出た。
なんのことはない、レコード・プレーヤーの出力端子が機能していなかった。

あとは、アナログデータをデジタルデータに変換するソフトウェアをネットで
さがせばよい(もちろん、私の場合は無料)。そしたらあった!!!

♪超録 - パソコン長時間録音機

このソフトは超お勧めである。なによりも操作説明が親切なところがうれしい。
データ形式もWAVやMP3など選べる。

さっそく、レコードをパソコンにおとしてみる。
記念すべき作業第一弾のアルバムはもうきまっている。


『SOLAR/John Abercrombie & John Scofield』

現代を代表する二人のジョンの競演、若かりし頃の二人の夢の競演。
二人の個性的なギターサウンドが炸裂する。
なにしろ若い頃の演奏なので、遠慮なし、余裕なしでストレートに
対峙している様が大変すばらしい。

果たして感動的な結末。この作業に成功した喜びとあいまって、
このレコードが大のお気に入りになってしまった。

私は10代の頃から音楽を聴いているので、レコードもCDも数多くあり、
特にビートルズやローリング・ストーンズ、バディ・ガイ、マジック・サム
オーティス・レディングもオーティス・ラッシュも全部レコードだ。
だけど、CDの便利さと、パソコンとの相性などからどうしてもレコードから
遠ざかってしまっていた。

だから、レコード、カセットの音源をパソコンに取り入れるという作業は
私にとっては青春時代への回帰的な意味がある。


まだまだ若い奴にはまけないぜ!
カンバックだ!!(「ハスラー」のポール・ニューマン風に)


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