ねがいのいえ理事長 藤本真二のブログ

障害を持つ方たちに寄り添い支援する日々の中で感じたこと、そのほか伝えたい話題などを、思いのまま日記風に綴ります。

終戦記念日

2010-08-15 22:44:48 | Weblog
 戦争についての情報をもらさず集めて胸に刻んでいた時もあったが、今はわりと淡白にTV新聞を眺めている。結局みんなどうしたいのだろう、と思いながら。

 この時期になると毎年特別番組が組まれ、若者に人気のタレントも起用して、戦争の悲劇を伝えようとしている。それは明らかに、戦争はやめよう、というメッセージを伝えている。でも、政治家は靖国を参拝するのは当たり前だと言い、参拝しない政治家を悪しざまに批判する。国のために戦って死んだ人の英霊を大事にするのは国の約束事だと昨日の新聞には書いてあった。参拝しない政治家は国のことを考えてない奴だと石原都知事が言っていた。これは明らかに、国のために戦うのは当たり前だという考え。

 で、みんな一体どうしたいの?攻められたら戦うのがいいのか。悲惨な映像をいっぱい流して、戦争はむごいとタレントを集めて話し合って、ひとたび戦えばあんなひどいことになるのだから、たとえ攻められたとしても絶対に抗戦はしないのだ、と言いたいのか。

 悲惨なのはもうわかった、それはみんな知ってる。しかし政治家はどう見ても、いざとなったら戦いは辞さないと言っている。そこのところを議論してくれる番組がないので、この時期の特番にひきつけられない。

 それに、平和の問題を考えるのは一年中のこと。この時期だけ番組が増えるのもなんだかな。
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介護職は幸せな仕事

2010-08-14 10:46:20 | Weblog
 昨日は病欠と忌引で4人も欠勤。理事長も事務方も総出で抜けた穴を埋める事態。夏休みも折り返しで疲れが出てきたかもしれません。みんなの健康を祈るばかり。

 4チャンネルのニュースで、給与の低い介護職員の問題を取り上げているのを見ましたが。本当に切ない気にさせます。われわれは実際は、こんなに幸せな仕事はないと思ってやっているのに。一般企業にはない、利用者との触れ合いや笑顔に出会う素晴らしさを、もっと伝えてくれないと、切なくつらいだけの仕事と思われたら、さらに人材が来なくなる。

 週刊誌には、スウェーデンは本当に幸せか?という記事が載っていたのでちょっと読んでみたら。問題のない天国ではないが、ふだんから質素で節約をいとわず、問題が起これば国民全体で課題に取り組む国民性だからそれでいいのだと、ちゃんと書いてあった。記事を読まずにタイトルだけ見た人には誤解を招くタイトルだ。

 以前から言ってる通り、介護職員の給与は公務員と同じにする、が一番。介護職給与を今の2倍にしろというのではない。それは絶対不可能。公務員給与を減らして介護職に分配し平均にならすのだ、ということ。それはおそらく公務員給与3割減、年収で400万台の水準になるかと思う。公務員の年収を今年9万円下げる、というニュースが報じられているが、話にならない。公務員の相当な反対が懸念されるというが、そうやって介護職をいじめて使い捨てて、介護する人がいなくなったら、自分たちも救われない未来が待っているのだから、自分たちだけいつまでも突出した恩恵にしがみついていてはいけないのだと言いたい。

 そしてその上で。補助金によって収入を得るだけの体質では、想定以上の収入は絶対に得られない。補助金に頼らない収入を自前で稼ぐ術を身に付けたときに、ようやく介護業界の給与が平均を超えるのだと思うので。今は勉強勉強。

 介護職は幸せな仕事。そこをくれぐれもよろしく。

 現場の当たりはずれはありますが。
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地域ネットワークのヒント

2010-08-10 23:25:49 | Weblog
 今日のガイア。安売りを可能にする大手居酒屋チェーンに対抗するため、町の居酒屋店主が集まって知恵を出し合い、新しい形を作り出す姿に。ビジネスの勉強のつもりで見たのに、地域のネットワーク作りに刺激を受け、思わずテンションが上がりました。

 この地域に支援がいくつある?相談員はそれをつかんでいて、各事業所がどんなところか知っているだろうか?そんなつながりもなく、支援を探して片っ端から電話をかけるのだとしたら、家族が相談員に替わっただけで、結局支援を見つけるのが難しい状況に変わりはない。

 相談センターに来た相談を支援事業者に一瞬で照会されるようなシステムが必要なのだ。そして支援事業者は、ふだんから互いのノウハウを学び合い、うまくいってる方法を身につけるよう研鑽しておくべきなのだ。

 いろいろ思いついてしまって仕方ない毎日。一日も早く、ひとつでも多く、実現できるように走り続けなければ。人生の残り時間に比して思いつくことが多過ぎるので。

 この前「残り時間」について言い争ったスタッフは今日、何かに怒っていた言葉を持たない利用者の想いを見事にくみ取り、笑顔で帰宅させていた。設立から一貫して取り組んできた「心のケア」が浸透した素晴らしい成果だった。
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今日の龍馬伝

2010-08-08 20:50:46 | Weblog
 今日の「龍馬伝」いいじゃないですか。西郷の裏切りで悔し泣きの先週に続き、今日は理解をし合って嬉し泣きのエンディング。うまい!

 亀山社中が薩摩名義で武器を長州のために買い付けする経過をこんなに丁寧に描いたドラマを初めて見た。「翔ぶが如く」「花神」とこの「龍馬伝」を見たら、幕末はほとんどわかる!

 前半の近藤とのからみや千葉重太郎の登場はありえなくて余計だった。でも爽快だったので許そう。歴史の専門家は「龍馬伝」のありえなさをガンダムや999並みと評しているらしい。
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ニュースに軽い一言

2010-08-06 22:44:30 | Weblog
 アメリカの富豪ビルゲイツとパフェットが、富豪は財産の半分を寄付すべきというキャンペーンを始めたというニュース、素晴らしい。大拍手です。

 国債の利率が激しく下がったというニュースに。「こんなに下がるとは思ってなかった」という購入者のインタビューが流れていました。この経済では下がるんじゃないかなあ・・・と思ったが。自分は購入者じゃないけど、紙切れにならないことを祈ります。

 札幌で25年ぶりの熱帯夜。連日熱中症による死者や搬送者の数が報道される異常な夏。誰も倒れることなく無事に乗り切るのが最大の目標です。
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深夜のつぶやき

2010-08-05 00:58:28 | Weblog
 今日もクタクタ。夜になってようやく時間があいて、3ヶ月連続赤字の原因を解明し、来月以降の再生計画を練り直し、今やっと出来あがったので今日は安心して休めます。このことばかり考えてて一日うわの空でした。

 忙しくてニュースもよく見てないのだけど、「消費税10パーセントは撤回」の文字が躍ってます。間違ったことは言ってないと思うが、これで撤回では選挙で負けて損をしただけだったのではないか。負担は増えても社会保障のしっかりした社会のほうが安心なはずという総理の言葉は合ってると思うが。

 でもマニュフェストの修正はしてもかまわないと思う。こちらが望むことと与党の応えることはいつも裏腹になるのが世の常なのか。それにしても前の与党が野党になると別人のように正論を述べること。与党のときにそうだったら政権交代しなかっただろうに。

 明日も早いので深夜のつぶやきはこのくらいで。
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次に来るのは福祉の時代か

2010-08-03 23:34:37 | Weblog
 学生の就職戦線は厳しさを増しているというニュース。学生は自分を低く評価する傾向があり、採用側は「みんなおとなしい。変わってると言われてもいいからもっと想いを出して欲しい」と言っていた。でもほんとに変わってる人が現れたら大事にしてくれるのだろうか。「変わってる」と言われ続けて損ばかり、いいことは少なかったと言いたいが。

 今日の「カンブリア」、収入が減ってお金をかける楽しみから、お金はかけなくても精神的な充実や癒しをみんなが求めるようになった、ということで、アウトドアのレジャーが盛況という。自然の川や滝をそのまま利用して流れ落ちるプログラム、すごかった。あれはぜひやってみたい。しかしその考え方も自分にとっては始めから当たり前だったのに「変わってる」とばかり言われ続けたが。

 時代の先頭を走り続けてきたということか。次は着る物にも関心を払わない時代が来るのかな。・・・それはやっぱりなさそう。

 で、次に来るのは、仕事に来て癒される福祉現場の魅力がクローズアップかな。


 夏休みも積極的に外へ出て行きたかったが、猛暑に倒れるスタッフが連日現れ、緊急時に備え待機の毎日。また、今年度は大幅増収と思ってたら、3か月赤字続きで資金が底をつく非常事態に、緊急対策に追われるこの夏。始まって以来の大ピンチ。
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いい職場

2010-08-02 23:18:46 | Weblog
 誰にも媚びずに生きるのが自分の生き方などと言うつもりはないが、他団体を訪問しては地域づくりを熱く語り、福祉に依存的になる利用者には厳しく説教もし。

 そして自分の事業所に帰ってきたら、スタッフから舌打ちされる日々。

 陰で上司に舌打ちをする職場は世の中に数多いだろうが、それがみんなの爆笑を誘う職場はそうはあるまい。独裁的なのは言わずもがなだが、上司が立派すぎて何も言えないのも、言いたいことが言えない職場なのに違いはない。うちは上司の前で舌打ちをするスタッフがいて本当に良かった。今日は「どっちが先が短いか」の議論になり尋常じゃない笑いの渦でした。

 
 「カンブリア」は駄菓子屋から創業し世界に知られるゲームメーカーに成長させた社長。自分が高校生の頃はやったインベーダーゲームの仕掛け人というのは少なからず感じるものがあり。でもそれでもゲーム嫌い人間から見ると、同調できる業界ではないが。共感したのは村上龍の編集後記。「お菓子がなかった時代にみんな食べたいだろうと考えて駄菓子屋を開き、ストレスを発散する遊びが必要な時代と見るやゲームを手掛けた社長」という言葉に、やはりここにも、「ニーズをつかむ」と「人を幸せにする」という成功要因が存在するのだと感じた。

 「龍馬伝」は薩長同盟の仲介に動き始めて急激に緊張感とスピード感が満ちてきて、なかなかいい感じ。西郷の2度の裏切りのショックは「竜馬がゆく」ではあまり描かれなかったが、当然かなりのショックがあったはずで、リアルでよかった。いい時と冗長な時の差が大きいのも「龍馬伝」の特徴なのかも。中岡慎太郎やっぱり良かった。上川隆也は舞台時代から応援してたので思い入れもあり。
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カンボジア学校建設プロジェクトは素晴らしい

2010-08-01 21:47:00 | Weblog
 「行列」のカンボジア学校建設プロジェクトは本当に素晴らしい。島田紳助すばらしい。


 「世界中にたくさんの学校が必要なのに、一個だけ作ったって何も変わらない。でも、それでもないよりはあった方がいい」「偽善者と言われてもいいから、やろう」と語った紳助の歴史に残る最初の一言で始まり、呼びかけに賛同して絵を描いたタレントや漫画家、そして財産を投げ打って絵を買った人たちもすごかった。

 さらにすごいのは、建てただけで終わらず、その後もたくさんのタレントが訪問して、遊具を作ったり、自給自足できるように農業指導をしに行ったり、その支援の過程が素晴らしく感動的。

 そして今回、プロレスノアのレスラーが訪問。カンボジアの子どもにプロレスなんか見せて大丈夫かと思ったが。最後に贈ったメッセージが、「世の中にいろいろな職業があることを知り、自分の夢をかなえるためにいろいろな職業にチャレンジして欲しい」という選手の言葉。子どもたちとの触れ合いに、またもや感動で涙、涙だった。

 われわれが当たり前に過ごしている生活や文化を、貧困のために体験したことがない子どもたちの様子は、障害があるために普通の生活を体験したことがない人たちと似ているところがある、とも感じながら見た。

 次に作る重心の人たちの生活介護は「はなみずき」と決めてますので、福祉関係者のみなさん、使わないでくださいね。5~6年先ですけど。
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喜ばずにいられない

2010-08-01 02:07:37 | Weblog
 月が変わるとすぐに請求事務なので、毎月末にやらなければならない今月の利用実績チェック。睡魔と闘いながらようやく毎月恒例の作業が終わりました。もうこんな時間。やっとひと息ついたので、ほっとしたところでひとこと。

 ヒトラーとチャップリンは同じ年に生まれ誕生日も数日違いとはよく知られた事実。同じような貧困の環境で育ったふたりだが。ひとりは人を憎み国を憎むかのように、戦争をしかけ独裁者になっていった。ひとりは、底辺で暮らす人たちに希望は笑いの中にあると語りかけ、どんなにつらくても笑いを忘れずにがんばろうと呼びかけた。

 自分が虐待を受けたからと言って子どもに暴力をふるう負の再生産をする必要はなく、またそれは許されない。どんな言葉を並べても、それは理由にならない。

 暴力を受けて育った自分がそう思うし、自分の兄弟も「同じことを絶対に自分の子どもにはしたくないと思った」と言っている。


 子どもはほめて育てようというけれど。障害の子たちが不自由な手を動かして絵を描いたり、脳の機能障害によって起こる行動の逸脱に、意志の力で懸命にがんばって人と同じように成長しようとしている姿に、涙が出るほど鳥肌が立つほど心が震え、思わずほめずにいられない。一緒に喜ばずにいられないのである。

 ほめて育てようなんて、意識してやることじゃないのだと言いたい。そして日々この感動に触れて生きている福祉職員は、間違いなく利用者のみなさんに幸せにしてもらっている。

 福祉界の偉人は「この子らは世の光なり」と語った。障害者は天使だなんて言う気はないけれど。やっぱりわれわれは彼らに生かされ幸せにしてもらってるのは事実なのです。
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